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主演コンビがファイナル:『あの、晴れた青空』制作報告会見

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会見に出席した滝口幸広さん、渡辺大輔さん、浜尾京介さん、馬場良馬さん、内藤大希さん、横井健司さん(左より)。浜尾さんは渡辺さんの肩にもたれるポーズでサービス

 現在まで4作品が公開されている人気シリーズ「タクミくんシリーズ」のファン感謝イベントが5月7日にラフォーレミュージアム六本木で開催され、シリーズ第2作から出演している浜尾京介さんと渡辺大輔さんのファイナル出演作となる最新作『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』の制作報告会見がイベント内でおこなわれました。
 全寮制の男子校・祠堂学院を舞台に、葉山託生(はやま・たくみ)とギイこと崎義一(さき・ぎいち)の恋愛を描いた「タクミくんシリーズ」は、ごとうしのぶさんの同名人気小説シリーズが原作。映画版第5作となる『あの、晴れた青空』は、原作の中でも特に映像化の要望が多かった作品の映画化で、タクミの兄の命日をめぐる物語になっています。
 『あの、晴れた青空』予告編の上映に続いておこなわれた会見には、タクミ役の浜尾さん、ギイ役の渡辺さんのほか、共演の滝口幸広さん、馬場良馬さん、内藤大希さん、横井健司監督が出席しました。

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タクミ=葉山託生役:浜尾京介さん

また葉山託生を演じさせていただくことになりました。知っている方もいると思うんですけど(原作の)「あの、晴れた青空」という作品は、タクミのお兄ちゃんがベースになっているお話で、この作品(映画版)もその話が盛り込まれていて、タクミにとってお兄ちゃんというのはすごく大切な存在でもあり、すごい拒んでいる存在でもあり、特別な存在であって、今回はそういう気持ちを作るのがすごく大変だったというか、タクミになりきるのがすごく大変で、だから前の作品と比べても今回のタクミはすごい考え込んでいる葉山託生がたくさん描かれているんじゃないかなって思います。今回もハラハラドキドキだと思うので、みなさん楽しみにしていてください。

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ギイ=崎義一:渡辺大輔さん

いま、マオ(浜尾さん)が言ったように、お参りに……まあ、もうみなさん内容は絶対に知っていますよね(笑)。お兄さんのお墓参りに一緒に行かせてくれないかという場面もあり、いろいろあります。そこにオリジナルの部分もあったりしますよね? (横井監督「あります」)。監督がまた素晴らしい画を考えてくださったり、カメラマンさんにいつもどおりきれいな画を撮っていただいたりしたので、自分たちはやりきった感満載です。「もうこれ以上のものはできないぞ」くらいの気持ちでやりました。特に、こうやって第5弾まで続いた作品で、自分も2作目から出させていただいて思い入れが強いので、強ければ強いほど、もっと成長した、特にタクミとの関係性を見せなきゃいけないという部分で苦労もありましたが、(応援してくれる)みなさんに支えられ、そしてキャスト・スタッフのみなさんに支えられ、とにかく、いい映画になっていると思います。みなさんに認めてもらえればの話です(笑)。(浜尾さんに向かって)認めてもらえるよな、きっとな(笑)。撮影期間がコンパクトできつかったんですけど、集中してできたので、素晴らしい作品になると俺は確信しています。なので、夏の公開を楽しみにしておいてください。

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赤池章三役:滝口幸広さん

ぼくの演ずる赤池という役は『美貌のディテイル』(3作目)とか『虹色の硝子』(2作目)くらいから、あまり変わらないポジションになってきていて、なにかことあるごとにタクミがぼくのところに来て「ギイが、ギイが」って相談をするわけなんですけど、はじめはタクミの想いを一緒にわかってあげるのは章三だけだったところがあったのが、今作はだんだん、三洲とかいろいろな人間がタクミに協力的になっていくという場面がすごく増えていて、みんながタクミとギイをあたたかく見守っていて、なおかつ助けあっていくという部分が増えた映画になっていると思います。ほんとに集大成と言って過言ではないくらいの作品になっているんじゃないかと思います。ぶっちゃけ、ぼくはまだ予告編を観ていないんですけど、ぼく映っていましたか?(笑) とにかく、夏公開ですので楽しみにしていてください。

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三洲新役:馬場良馬さん

ほんとにですね、こんなにたくさんの方に集まっていただけるような「タクミくんシリーズ」としては5作目、ぼく自身としては3作目になるんですけど、前作(『Pure〜ピュア〜』)でメインを任せていただいて、今回、主役であるタクミとギイに無事にバトンをしっかり渡せたことを、ひとまずすごく安心しているし「よかったな」と思っております。そしてぼく自身、今回の5作目は『美貌』のように、いいとこ取りで、タクミとギイの関係をツンデレながらもしっかり全力で支えてきましたので(笑)、そこを楽しみにしていただきたいなと思います。

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真行寺兼光役:内藤大希さん

前回(『Pure〜ピュア〜』出演時)、横にいる横井監督に相当しごかれまして(笑)、もうキャスティングされないんじゃないかって思っていたんですけど、今回、無事に呼んでいただいて、自分の中でもすごく楽しく撮影に臨めて、ほんとに短い期間ではあったんですけど「もっと出させてください」っていうくらい毎日楽しく撮影ができたので、ぼく自身公開が楽しみなので、みなさんと一緒に夏の公開を待ちわびたいと思います。

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横井健司監督

『美貌のディテイル』を公開したあとに、みなさんから「次に『あの、晴れた青空』をやってほしい」というたくさんのリクエストがあったんです。実は、ぼくは『美貌』を撮った時点で(原作の)「あの、晴れた青空」って読んでいなかったんですよ。「リクエストが多い」と聞いて改めて読ませていただいて、浜尾くんも言っていましたけど「タクミくんシリーズ」で兄の存在を語らずに通りすぎるわけにはいかないのではというのもありまして、第5弾としてやらせていただいたんですけど、これだけのリクエストに応えられるかというのが、ものすごいプレッシャーでした。「ほんとにこれでいいのか、これで大丈夫なのか」ってずっと悩みながら撮っていました。『虹色の硝子』がBL(ボーイズ・ラブ)ものをやらせてもらった最初の作品で、そのときも悩んだんですが、今回はそれと同じくらい悩みながらやっていました。だけど、ここにいるメンバーが自分たちでやることをわかってくれてて、ぼくが舵取りさえ間違えなければちゃんと進めたんだってことに撮影しているうちに気づいて「これはもう大丈夫だ」という気になったんです。いま、特報を観ていただきましたが、ちゃんと1本の作品として完成できると思っているので、夏公開を楽しみにしていてください。

 会見では、浜尾さんが「(撮影で)久々にドキドキした」、渡辺さんが「(ドキドキするところは)かなりあります」と発言し、会場を埋めたファンからは歓声が湧きあがりました。

 「最初で最後のファン感謝祭!」と題されたこの日のイベントは、会見のほか、映画第3作『美貌のディテイル』をもとにした朗読劇や、『美貌のディテイル』出演の川隅美慎さん、紅葉美緒さん、齋藤ヤスカさんも加わっての同窓会形式の座談会、そして会場を訪れたファンひとりひとりとの握手会と、盛りだくさんな内容でおこなわれました。

 浜尾・渡辺コンビの最後を飾る『あの、晴れた青空』は、会見に出席したキャストのほか、箕巌玲二役に高崎翔太さん、教師・大橋役に石橋保さんが出演。8月20日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムにてレイトショーされます(製作:日本出版販売/ポニーキャニオン/ビデオプランニング 配給:ビデオプランニング 配給協力:日本出版販売)。

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