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「本物」が映っているかも?:『都市霊伝説 幽子』完成披露会見

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会見に出席した馬場良馬さん、中村静香さん、疋田紗也さん、小沼雄一監督(左より)

 馬場良馬さん、中村静香さん、疋田紗也さんら若手俳優が共演するホラー映画『都市霊伝説 幽子』(9月17日東京公開)のマスコミ向け試写会が8月19日に都内でおこなわれ、馬場さんをはじめキャストと小沼雄一監督が会見をおこないました。
 『童貞放浪記』や『nude』などの小沼監督がメガホンをとった『都市霊伝説 幽子』は、都会の中の心霊スポットを舞台とした「都市霊伝説」シリーズ第2弾となる作品。廃校になった小学校を舞台に、ある目的のために母校を訪れることになった若者たちが体験する恐怖が描かれていきます。
 出演者も完成した作品を観るのはこの日が初めて。会見では、作品の感想も交え、それぞれの役について語りました。

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野島兼役:馬場良馬さん

野島兼をやらせていただきました馬場良馬です。今回、ホラー映画は初めてだったんですけれども、ホラー映画というのはジャンル的に特殊だなと思いました。ほかの映画では、起承転結があって、ハッピーエンドにしろバットエンドにしろ、ひとつの道筋を通るストーリーのものが多いと思うんですけど、ホラーというのはそこを越えた不条理さと言いますか、そこに人間の怖さがあったり、哀しさもあったり、完成した映画を観ていて、いろいろ考えさせられるなと思いました。

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前田美花役:中村静香さん

前田美花役の中村静香です。この作品はホラー映画なんですけど、終盤に近づくにつれて人間関係が露わになっていきます。忍び寄る、なにか蠢いているものを感じてもらえたらいいなと思いました。私の役は、学校を訪れる前にひとりだけ違う経験をしていて、それを悔いている気持ちを持って学校に来ているので、みんなのノリとはちょっと違って、みんなと同じように明るくするわけではなく、心に引っかかるものを感じているというのを表現できればいいなと意識しながら演じていました。静かな美花の中でどう表現していくのかはすごく難しくて、監督にアドバイスをもらいながら撮影して、完成した作品を観てすごくいろいろな刺激になり、改めて難しいなと痛感しました。ほかのホラーと違うものを感じてもらえたらいいなと思っています。

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日野泉役:疋田紗也さん

日野泉役をやらせていただきました疋田紗也です。私は“スピリチュアルアイドル”として活動させていただいていまして、霊感があるんです。今回、ホラー映画をやらせていただいたんですけど、私自身けっこう毎日ホラーな生活をしているところがありまして、今日、初めて完成した作品を見せていただいて、すごくリアルなホラー映画だと感じました。“霊”と言うと怖がる人が多いと思うんですよ。でも、霊って怖いだけではなくて、もともと生きていた人が亡くなって霊になるという、すごい哀しいストーリーがあって、その亡くなった人たちの想いとか伝えたいことがあると思うんです。でも、やっぱり普通は霊感がないからそれが見えない、感じとれないんだということを、この作品で感じていただけるんじゃないかなと思いました。人間関係も描かれていて、生きている中で誰かを傷つけてはいけないとか、そういうことも伝えられていますし、ただのホラーではない、いい映画だなと我ながら思います。ほんとにたくさんの方に観ていただいて、霊の気持ちを感じていただけたらなと思います。

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小沼雄一監督

監督の小沼です。この映画は「都市霊伝説」シリーズといいまして、これが第2弾ということになります。今回は『幽子』という作品で、子供の幽霊が出てくるという作品です。前回もそうだったんですけど、このシリーズの特徴は若い俳優がたくさん出ているというところで、今回も若いキャストのみなさんがひじょうにがんばってくれました。みなさんのがんばり具合が感心するというか、ほんとに感動するくらいで、みんなの若さにたくさん刺激を受けました。みなさん個人個人が自分の役をちゃんと考えながら現場に入ってくれたなというのをすごく感じました。いい作品になったんじゃないかなと、自分としても思っています。

 ホラー映画では撮影中の恐怖体験がよく話題となりますが、馬場さんは「いままで怖い経験をしたことはないですね」、中村さんも「霊感がまったくなくて悔しいくらい」ということで、ふたりとも撮影中は恐怖体験はせずに済んだそう。
 しかし、小沼監督は「ロケハンに行ったときに体育館で“ガーン”というすごい音がしました」という奇妙な現象に遭遇しており「映画の中でその音を再現しています」とのこと。
 さらに、疋田さんは「楽屋で座っていたら視線を感じるんですよ。そっちを見たら顔の形をしたシミがあって、完璧にそこにいましたね。撮影の最中にもラップ音が鳴ったりしたので、何回か観ると本物が映っているかもしれませんね。ちょいちょい気になるところはありました」と、衝撃の発言で映画の一風変わった「見どころ」をアピールしました。

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メインキャストと監督に加え、物語のキーパーソンとなる教師・本橋を演じた大野ひとみさん(後列右端)、もうひとりのキーパーソン・夕子を演じたALICEさん(後列左端)ほか、恐怖に遭遇する若者たちを演じたキャストが集合

 霊の恐怖に加え、人の持つ残酷さや心の闇を描いた『都市霊伝説 幽子』は、9月17日(土)よりアップリンクXにて上映されます。ほか、名古屋シネマスコーレでは9月10日(土)より、九条シネ・ヌーヴォXでは10月1日(土)より公開されます。

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