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本物のラーメンも舞台に登場:『極道めし』初日舞台あいさつ

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なんと本物のラーメンをすすりながらの写真撮影。左から、ぎたろーさん、永岡祐さん、木村文乃さん、勝村政信さん、前田哲監督

 「“食”にまつわる思い出」を描いて人気のコミックを映画化した『極道めし』が9月23日に初日を迎え、新宿バルト9で主演の永岡祐さんとヒロイン役の木村文乃さんらキャストと前田哲監督が舞台あいさつをおこないました。
 土山しげるさんの同名コミックが原作の『極道めし』は、永岡さん演じる主人公・健太たち刑務所に入った5人の男たちが、賞品をかけてそれぞれの“一番うまい食い物の思い出”を披露しあうというストーリー。
 食べ物が題材となった作品だけに劇中には食事シーンもたっぷりで、ラーメンを食べるシーンの多かった永岡さんは「最高12杯食べました。撮影中は胃が大きくなっていたので、ラーメンを食べたあとで普通に弁当とかも食べちゃって。撮影が終わってからがけっこう大変でしたね、同じ調子で食べてたらすぐ太っちゃって」と告白しました。
 また、もともと巨漢のぎたろーさんは、監督の要望もあってさらに体重を増やしながら撮影に臨んだそう。「勝村(政信)さんがお弁当を半分しか食べずに毎回、ぼくの楽屋に持ってきてくれるんですよ。勝村さんの分はぼくが太った(笑)」という裏話に客席からは笑いが起こりました。
 そして食べるシーンだけでなく、料理を作るシーンも『極道めし』の見どころのひとつ。ラーメン屋を開くことを目指すヒロイン・しおりを演じた木村さんは調理シーンでは実際にラーメンを作っており「もともとラーメンが好きだったので、いかにおいしく見せるかというところはこだわりがありました」とのこと。木村さんは大きな声で「ラーメン食べたくなりましたか?」と客席に問いかけ、湧きあがった拍手に笑顔を見せました。

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自分自身、この映画から“食”ということに対して感じた部分が多かったです。観ていただいた方にいろいろなベクトルから“食”ということを感じていただけたらと思います」と主人公・栗原健太役の永岡祐さん

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「好きな相手と食べればなんでもおいしくなるので、この映画をみなさんが“よかったな”って思っていただけたら、映画のあとの食事がさらにおいしくなるのではないかと思います」と南真太役の勝村政信さん

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チャンコこと島本譲役のぎたろーさんは「この映画が“いいな”と思う方がいらっしゃいましたら、これから大切になる人、これからも大切にしたい人と一緒にご飯を食べてもらえればいいかなと思います」とあいさつ

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「この映画は私がいろいろ変わったきっかけでもあります。今日、公開を迎えたことで、映画のスタートでもあるし、私の新しい一歩にもなっていると思っています」とヒロイン・水島しおり役の木村文乃さん

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「ある意味初心に戻ってデビュー作のつもりでいろいろなことにトライできたと思っています。それもキャストとスタッフのおかげだと思っています。この映画が大きく広がっていくことを願っています」と前田哲監督

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写真撮影の際には本物のラーメンが登場。撮影中ぎたろーさん(写真左)にお弁当を半分分けていたという勝村政信さん(写真右)は、この日も同じようにぎたろーさんの丼に自分の丼からラーメンをおすそ分け

 勝村政信さんは「最初に台本を読んだときには“どう面白くするのかな”って思っていたんですけど、食べ物を作ってくれた人に対する感謝の気持ちが大事なんだってことが途中からわかってきました。“笑わせよう”とか“泣かせよう”ではなくて、感謝の気持ちを表現すれば成立するので、余計なことはやめようと思っていました」とコメント。
 前田監督は「ぼくは母親に“ありがとう”とか“おいしかったよ”と、1度も言ってこないまま大きくなってしまったので、いまさら面と向かっては言えない感謝の気持ちでこの映画を作りました。そういう個人の気持ちで作ることが、観客のみなさんに届くことにつながるんじゃないかと思いながら作りました。ご飯を作っている方は、大切な人と一緒に観にきていただきたいと思います」と話し、舞台あいさつを締めくくりました。

 “食”にまつわるさまざまな人間ドラマが涙腺を、そして登場する映画オリジナルのB級グルメの数々が胃袋を刺激する『極道めし』は、9月23日(金)より新宿バルト9ほか全国絶賛公開中です。

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