お笑いコンビ・スピードワゴンの井戸田潤さんが主演をつとめる『WAYA! 宇宙一のおせっかい大作戦』が10月29日に初日を迎え、井戸田さんと水野美紀さん、アイドルグループ・ＳＫＥ48の矢神久美さんと松井珠理奈さんら出演者と、古波津陽（こはつ・よう）監督がユナイテッドシネマ豊洲で舞台あいさつをおこないました。
　名古屋オールロケで撮影された『WAYA! 宇宙一のおせっかい大作戦』は、実在する昔ながらの商店街・円頓寺商店街を舞台に“おせっかい”な人々が繰り広げる笑いと涙の人情ストーリー。
　主人公である商店街の青年団長・勘太郎を演じた井戸田さんは「東京の初日を迎えまして感極まっております。昨日の晩から寝付けずにスペシャルなお昼を迎えております」とあいさつ。すると、スピードワゴンの相方である小沢一敬さんが「結果的にひとり遅刻というかたちをとりましたもんね」とすかさず暴露。井戸田さんは苦笑いしつつ「“わや”（方言で“ダメ”の意味）を体現しました。いかがでしょう？」と、映画のタイトルにちなんだ切り返しを見せました。
　そんな井戸田さんと小沢さんについて、共演のルー大柴さんは「私がひじょうにサプライズしたのが、スピードワゴンのふたりの演技でチキンスキン、あまりにも素晴らしくて鳥肌立っちゃった。井戸田くんは熱演しちゃって名演技でしたよね。小沢くんもちょこっと出ていて、ちょこっとの演技がすごくナチュラルで、私は好きでした」と賞賛しました。

　名古屋を拠点に活動するＳＫＥ48の矢神さんと松井さんは映画初出演。松井さんは「ＳＫＥにとっても初めての映画ということで、それが地元・名古屋で撮影できるって聞いたときはすごく嬉しかったです。名古屋のよさもすごく詰まった映画になっていると思うので、東京で観た方は名古屋に来ていただいて（映画の舞台である）円頓寺商店街に来てもらえたらいいと思います」とあいさつ。矢神さんは「珠理奈は普段は寂しがり屋で甘えたがりで中学生っぽいと思うんですけど、演技に入ると、入り込まないと出てこない大人っぽさが出ていましたね」と、松井さんは「久美は（ホルンを吹くシーンがあるので）撮影のためにすごい練習していたのを見ていたので、カッコいいなと思いましたね」と、お互いの演技を評しました。

　古波津監督は「このメンバーが揃った段階で“これは面白くなるな”って確信が自分の中でありました。なにせ、ほんとにおせっかいな人たちが揃っていますから、おせっかいという映画の中にドンとあるテーマを説得力ある芝居で見せてくれる方たちで、申し分ない役者さんたちに恵まれたなと思いました」とキャストについて語り「もともとこの映画は商店街を盛り上げるための映画を作ってほしいという商店街からのオファーがスタートなんですね。だから商店街の方々のおせっかいもたくさん見せていただいたし、撮影中もいろいろ協力していただいて、素敵なことが連日起こって、ぼくたちの心の中に奇跡が蓄積していって映画に結晶していくという流れが自然に見られたのがほんとにドラマティックだなと思いました」と、映画の完成までを振り返りました。

　商店街の人々が繰り広げる騒動をとおして、近所づきあいのあり方をいまの世の中に問いかける『WAYA! 宇宙一のおせっかい大作戦』は10月29日(土)より、ユナイテッドシネマ豊洲ほか、全国順次ロードショーされます。