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映画に登場する劇場でキャスト・監督があいさつ:『吉祥寺の朝日奈くん』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつに登壇した星野真里さん、桐山漣さん、加藤章一監督(左より)

 ひとりの青年の切ない恋を吉祥寺オールロケで描いた『吉祥寺の朝日奈くん』が11月19日に初日を迎え、映画にも登場する吉祥寺バウスシアターで主演の桐山漣さんと共演の星野真里さん、加藤章一監督が舞台あいさつをおこないました。
 人気作家・乙一さんが中田永一名義で発表した同名恋愛小説を原作にした『吉祥寺の朝日奈くん』は、吉祥寺に暮らす25歳のちょっと気弱な青年・朝日奈くんと、カフェで働く人妻で一児の母・山田さんとのラブストーリー。
 朝日奈くん役でこれまでのイメージとは異なる新境地を見せた桐山さんは「(朝日奈くんは)だいぶ草食系だなと思って、いままで演じたことのない役だったので楽しみでもあったんですけど、歩き方だったり、わりと細かいところにも気を配って演じさせてもらいました。いい刺激でした」と役作りを振り返りました。
 そんな桐山さんについて、加藤監督は「桐山くん自身がわかってないと思いますけど、意外に天然なんで、演技しているつもりかもしれないけど、普段の君(桐山くん)がやっている(笑)」と意外な指摘を。監督は続けて「新しい桐山くんの面が自然に出たんじゃないかと思います」とコメントしました。
 また、母親の役を演じた星野さんは「(娘役の子が)ものすごくかわいかったんですよ。なので自然に愛情が沸きましたし、母の顔になりました」と笑顔で話しました。

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「朝日奈くんのアパートも吉祥寺にあるアパートで撮影したので(撮影中は)吉祥寺の住人でした。吉祥寺に来ると、朝日奈くん的なことを意識してソワソワしながら歩いています(笑)」と朝日奈ヒナタ役の桐山漣さん

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「自分が関わった映画なんですけど、完成した作品を観たらビックリするほど素敵な恋愛映画に仕上ていただいて、すごく嬉しく思っています。楽しんでいただけたら嬉しいです」と山田真野を演じた星野真里さん

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舞台となった街での公開に「吉祥寺の街のみなさんにすごく力になっていただいてできた映画なので、最初の舞台あいさつがこちらのバウスシアターでできたことを本当に嬉しく思っています」と加藤章一監督

 『吉祥寺の朝日奈くん』が撮影されたのは、震災後間もない今年の3月。桐山さんは「常に揺れを感じながらの撮影でした。自分も“こんなときに撮るのか?”って気持ちでいたんですけど、監督から“こんなときだからこそ、こういう立場にいるぼくたちが日本に元気にしていかなければいけない」みたいな言葉をはじめにいただいて、そのときに現場がひとつになったのを感じました。一丸となってやれたのがよかったのと思います」と当時の心境を語り、星野さんも「不安はもちろんあったと思いますけど“自分たちができるのはきっとこれだ”という想いもあって、より強く気持ちをもって作品に臨めたのかなと思います」と振り返りました。

 桐山さんが「吉祥寺の日常の中にあるストーリーで、優しく、そしてほろ苦いラブストーリーです。この映画を観てほっこりしていただきたいと思います」と語る『吉祥寺の朝日奈くん』は、11月19日(土)より吉祥寺バウスシアター、ユーロスペースほか、全国順次ロードショーされます。

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