常に鮮烈な表現を日本映画シーンに送り出してきた福居ショウジン監督が、新作『S-94』をライブハウスで１年間にわたり毎月１回、轟音ライブ上映するという新たなスタイルでの上映をスタートさせます。
　『S- 94』は、殺人ウイルスの猛威によって人類が死滅寸前となった世界を舞台にした予測不能のストーリーを、モノクロの刺激的な映像と、ハードコア・インダストリアルミュージックユニット“Despair”のRieuさんによるサウンドトラックに乗せて送る、観客の意識をブラスト（爆破）する“ブラスト・ムービー”。２００９年に新宿のライブハウス・LOFTでプレミア上映されたのち、モントリオール国際ニューシネマ映画祭、ロッテルダム国際映画祭など海外の映画祭での上映を経て、今回の東京上映を迎えます。
　熱いエネルギーの集まる街・新大久保のライブハウス・アースダムを会場におこなわれる今回の東京上映では、福居監督自身が特殊エフェクターを操作し、その場で爆音サウンドを付けていくというスタイルで上映。さらに映画上映だけでなく、アースダム推薦のバンドのライブ演奏もおこなわれるという、映像＋サウンドでこれまでにない刺激的な空間を産み出す試みとなっています。
　上映は、９月29日(木)より毎月最終木曜日（12月のみ最終週の１週前）に開催。福居監督の１９８８年作品『CATERPILLAR』を２０１０年に再編集し新たなサウンドを加えた『CATERPILLAR アルティメット・バージョン』も同時上映されます。
　今後のスケジュールなど詳しい情報は、福居監督が率いる映像企画・制作・上映集団“ホネ工房”の公式サイトや、『S-94』公式ブログにて随時発表されます。