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若手キャストがゾンビとチョコについてトーク:『ライフ・イズ・デッド』初日舞台あいさつ

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映画にちなんで全員でゾンビポーズ! 左より、阿久津眞太郎さん、荒井敦史さん、ヒガリノさん、永岡卓也さん、菱沼康介監督

 若手俳優集団“D2”のメンバー・荒井敦史さんがゾンビ役に挑んだ『ライフ・イズ・デッド』が2月11日にシネマート六本木で初日を迎え、荒井さんと共演のヒガリノさんら出演者と菱沼康介監督が舞台あいさつをおこないました。
 古泉智浩さんの同名コミックを原作にした『ライフ・イズ・デッド』は、ゾンビ化していくウィルスに感染した主人公・逝雄(ゆきお)が家族に支えられながら過ごす日々をのどかな地方都市を舞台に描いた、これまでのゾンビ映画のイメージを覆す作品。
 舞台あいさつは上映終了後におこなわれ、逝雄役の荒井さんは「まさか××××とは思わなかった」(ネタバレにつき一部略)と、映画を観た人にはわかるセリフを口にしながら登場。若いキャストの多かった撮影現場について「みんな和気藹々としていて、でもオンとオフはきちんと切り替えてメリハリのある撮影ができました」と振り返りました。
 逝雄の妹・消子(しょうこ)を演じたヒガさんは、食事中に食器を引っくり返したりと失敗が多かったそうで「私が1日に1回、必ずなにかをやらかして、お兄ちゃん(荒井さん)がすごくお世話してくれていたので、ほんとのお兄ちゃんみたいでした」と撮影中のエピソードを披露。「ほんとは私が年上なんですけど」と話すと、客席からは驚きの声が上りました。(※荒井さん18歳、ヒガさん19歳)

 また、バレンタインデイを3日後に控えているとあって、キャストにバレンタインの思い出が質問されると、荒井さんは「今日、阿久津がバッグからこのチョコレートを出して俺に渡してきたんですよ。これが今年の思い出ですかね」と、阿久津愼太郎さんから渡されたというチョコレートを取り出し、場内からは拍手と歓声が。
 当の阿久津さんはバレンタインの思い出を聞かれると「ぼくはどっちかっていうと(チョコの)作り手側なんですけど、小学校6年生のときにガトーショコラを作れるようになりまして、粉砂糖をまぶしてプレゼントしようと思ったら友達がみんな“カビが生えてる”って言って食べてくれなかったんです。みんなほんとうに粉砂糖には気をつけてください」とアドバイスを送りました。

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主人公の赤星逝雄を演じた荒井敦史さんは撮影中のエピソードを訊かれると「撮影が始まったときからみんな仲がよかったですよね」とコメント。その言葉どおり息のあったやりとりを繰り広げました

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最終日まで「帰るときに宿の鍵を持ってきちゃって、高速に乗ったのに下りて戻りました」と失敗続きだったという消子役のヒガリノさん。「何度も観てほしい映画ですので、ぜひまた観に来てください」

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「手のアップを撮るシーンがあって、初めてハンドクリームを使いました。爪を切ってクリームを塗って、手モデ(手のモデル)みたいで、そのシーンがお気に入りです」と矢白祐樹役の阿久津愼太郎さん

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医師の誤藤治黄(ごとうなおき)を演じた永岡卓也さんは「説明ゼリフといいますか、会話じゃなくて医療系の(用語を)覚える系のセリフしかなかったので、それがしんどかったですね」と振り返りました

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現場では荒井さんを“新井薬師”にちなんで“荒井やくしー”と呼んでいたという菱沼康介監督。若いキャストが多かった現場について「集まっていると学校みたいになりますね」と笑顔でコメント

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楽屋で阿久津さん(左)から渡されたというチョコを客席に見せる荒井さん。荒井さんによると「“荒井さんのも買ってきちゃった、テヘッ”みたいな感じ」で渡されたとのことです

 荒井さんは「ゾンビものというと怖いイメージを持たれると思うんですけど、家族愛、友情、絆というものを見せたい映画なので、何回でもいろいろな視点で観られると思います」と見どころをアピール。
 菱沼監督は「ゾンビが好きで撮ったような映画です。普通はゾンビを怖く見せようとするんですけど、ぼくはゾンビが好きすぎて段々ゾンビがかわいく見えてくるんですね。そのときに原作に出会って“この原作なら愛情をかけてゾンビを描けるんじゃないか?”と思って撮った映画です。観たあとでゾンビがちょっとかわいく見えませんでしたか? 見えていたらぼくの勝ちです(笑)」と舞台あいさつを締めくくり、大きな拍手を浴びました。

 ゾンビという現実離れした題材を扱いつつ、介護や差別の問題など、現代社会への鋭い視点も感じさせる『ライフ・イズ・デッド』は2月11日(土)よりシネマート六本木にて公開中。公開期間中にはゲストを迎えてのイベントも予定されています。

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