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「覚悟ができた作品」と女優宣言:『すべては「裸になる」から始まって』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった中町サク監督、中丸新将さん、森下くるみさん、成田理沙さん、椿隆之さん、江川達也さん(左より)

 アダルトビデオ界で10年以上にわたって活躍した女優・森下くるみさんの自伝エッセイを映画化した『すべては「裸になる」から始まって』が2月11日に池袋シネマ・ロサで初日を迎え、主演をつとめた成田理沙さんら出演者と森下さん、中町サク監督が舞台あいさつをおこないました。
 映画初主演で「プレッシャーはとてもありましたけど、やるからにはやり遂げたいという気持ちだったので、一生懸命演じさせていただきました」という成田さんは「興味本位で捉えられやすいと思うんですけど、私は台本を読んで“親子の絆”の印象が一番ありましたので、そこにも注目していただきたいと思っています」と、映画の見どころをアピール。
 成田さんと森下さんはこの日の舞台あいさつが初対面だそうで「すごいかわいくて素敵な方で緊張しています」(成田さん)、「私も緊張していて、まだまともに喋っていないんですよ(笑)」(森下さん)と、揃って照れ笑いを見せました。

 また、AV監督役で出演しているマンガ家の江川達也さんは「TOHJIRO監督という有名な監督さんの役をやらせていただいたんですけど、ぼくはなぜか森下さんのデビュー作も持っていたり、TOHJIROさんの会社のAVもなぜか何十本か持っていてですね、役作り以前にかなりインプットされていました」と話して会場の笑いを誘い、成田さんについて「ぼくが出るシーンはAV現場のシーンしかないんですけど、(成田さんは)体当たりでがんばってるなと。まぶしかったですね」と印象を語りました。

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「内容が自分とかけ離れていて、自分にどう表現できるかというのが不安でしたし、森下さんのファンの方のイメージを壊さないかというの不安もありました」という主演の成田理紗さん

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原作者の森下くるみさんは、脚本監修として脚本作りにも参加。「(脚本作りで)意識した点は、物語として成立させなければいけないので、流れを作るのに苦労しました」と振り返りました

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くるみの恋人役で濡れ場も演じている椿隆之さんは「ぼくはあんまり性欲強くないから、家に帰ってすぐやるみたいな感情がよくわからなくて、ちょっと困っちゃったかな(笑)」と赤裸々に告白

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かつてにっかつロマンポルノに多数出演している中丸新将さんは「お話を聞いたときに“俺も30年ぶりに裸になるのか”とワクワクしましたけど、森下さんのお父さんの役でした(笑)」とあいさつ

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本業のマンガ家以外にもマルチに活動する江川達也さんはAV監督という役について「ドラマとか映画とかチョコチョコはやっているんですけど、いままでで一番演じやすかった感じですね」

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成田さんについて「かわいらしい子だなというのが第一印象。初日は大変そうでしたけど最終日は胸を張ってやっている感じだったので、これからがんばってくれると思います」と中町サク監督

 中町サク監督は「題材が題材だけに、悲観的にならないように作ろうと森下さんと話していたので、そうでは(悲観的では)ないように作れているかなと思います」と、森下さんは「キャストの方にすごくいいかたちで表現してもらったので、すごい好きなシーンもありますし、思い出深い作品です。成田さんもおっしゃっていましたが、父親との関係が大事なので、そのへんも気にして観ていただけたらと思っています」と、それぞれが作品に込めた想いをコメント。
 本作主演を期にグラビアアイドルを卒業して女優に専念する成田さんは「この作品は、これから女優を続けていく上で自分の原点になったと思います。いろいろな意味で覚悟ができて、なんか吹っ切れたというこの記念すべき作品を、たくさんの方に観ていただけたらいいなと思っています」と舞台あいさつを締めくくりました。

 AVという世界を舞台に、愛情を求めるひとりの女性の姿を描いた『すべては「裸になる」から始まって』は、2月11日(土)から池袋シネマ・ロサにて公開中です。

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