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「ありのままの福島を」:『トテチータ・チキチータ』プレミア試写会

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舞台あいさつをおこなった古川雅裕プロデューサー、豊原功補さん、松原智恵子さん、寿理菜さん(前列左より)、葉山奨之さん、古勝敦監督、古勝たつ子プロデューサー(後列左より)

 福島を舞台に家族の絆を描いた『トテチータ・チキチータ』のプレミア試写会が3月11日にスペースFS汐留で開催され、主演の豊原功補さんと共演の松原智恵子さん、古勝敦(こかつ・あつし)監督らキャストとスタッフが舞台あいさつをおこないました。
 『トテチータ・チキチータ』は、借金を背負い人生に絶望した男・木村一徳が、なにかに導かれるように訪れた福島で不思議な縁で結ばれた“家族”と出会い、希望を取り戻す物語。2007年から福島を舞台に企画が進行し、2011年夏の撮影が予定されていましたが、同年3月の震災により1度は企画がストップ。しかし「福島の現状を伝えたい」という関係者の意向により、新たに震災後の現状を脚本に盛り込み、同年秋から福島県でのロケをおこない完成しました。
 この日のプレミア上映はちょうど震災から丸1年にあたり、一徳役の豊原さんは「この日に関して、ぼくのようないち役者風情がなにを言っても言葉が足りないという気もしますが」と前置きしつつ「自分はただひとつの役者であって、映画を作ったり、なにかを演じたり、そのひとときで、また明日に向かって歩けるような新しい希望を見つけられるような心の支えになれればと思ってがんばっております。ぜひ、みなさん一緒にまた楽しい日々が来るように歩んでいければと思っております」と、メッセージを送りました。
 また、この作品が映画初出演となる葉山奨之(はやま・しょうの)さんは「とてもいい作品になっていると思います、絶対に涙すると思うので観てください」と、涙で声を詰まらせながらあいさつしました。

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「去年の秋に福島で撮っていたこの映画が完成して、みなさまにお見せできることになりました。どうか楽しんで帰っていただけることを期待しています」と木村一徳役の豊原功補さん

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「震災から1年経ちました。この映画をみなさまに観ていただいて、少しでも心があったかくなるような気持になってお帰りになられたら嬉しく思います」と木暮百合子役の松原智恵子さん

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大越健人役の葉山奨之さんは映画初出演。初めて体験した映画の現場に「映画は元から好きなので(体験できた)よかったです。“現場”って感じがしました。“映画”という感じがしました」

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一ノ瀬凛役の寿理菜さんは古勝監督に見出されて本作でデビュー。「ドラマとか観ているとみなさん普通にこなしているんですけど、実際に(演技を)やってみるとすごく難しくて大変でした」

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「30年くらいこの仕事をやっていて、撮影現場っていろいろトラブルがあるんですけど『トテチータ・チキチータ』の現場はなんのトラブルもなく、天候にも恵まれた印象があります」と古勝敦監督

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「一生懸命に嘘をついて“ある真実”を描くのが映画だと思います。この映画にはかけがえのない真実が映っていますので、それをぜひ観てください」と監督の妻でもある古勝たつ子プロデューサー

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震災を経験し「家族が一番大事だと強く思いました」という福島在住の古川雅裕プロデューサー。「いろいろな奇跡が撮影中も起きたし、福島が奇跡を呼び寄せたという気がします」とあいさつ

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舞台あいさつでは、豊原さんが「(松原さんが)撮影場所の近くにあったおそば屋さんでおそばが食べたいと言い出しましてですね、撮影を15分待ってもらって、ぼくらふたりはおそばを食べたんですよね(笑)」と裏話を披露し、ほかの出演者も笑顔に

 古勝監督は「(震災後の状況の)取材もおこないましたけど、あまりにも起こっていることがすごすぎるんですね。その起こっていることをどう咀嚼して映画に活かすかということをはっきり言って悩みました。現場でも、編集中も、音入れのときにも悩みながら仕上げました。そういう想いで作った映画です」とコメント。
 福島県在住の古川雅裕プロデューサーは「福島のかすかな光にでもなればいいと思って、震災後7ヶ月の、ありのままの福島で撮影しました。子供たちの笑顔も撮影した家も全部いまの本物の風景です。ぜひ、多くの方にありのままを伝えていただきたいと思います」と、作品に込めた想いを語りました。

 エキストラにも福島県の人々が参加し、まさに「いまの福島」を伝える『トテチータ・チキチータ』は、4月7日(土)より銀座シネパトス、横浜ニューテアトルほかにて全国順次公開。舞台となった福島県内では、3月10日より先行上映がされています。

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