お笑いコンビ・キングオブコメディの今野浩喜さんが主演をつとめる映画『くそガキの告白』が６月30日にテアトル新宿で初日を迎え、今野さんとヒロイン役の田代さやかさん、共演の辻岡正人さん、高橋健一さんと鈴木太一監督が舞台あいさつをおこないました。
　『くそガキの告白』は、届かない夢に苛立つ映画監督志望の主人公・馬場大輔が、女優の卵・木下桃子への恋をきっかけに突っ走りだすストーリー。
　舞台あいさつの回はレイトショーにもかかわらず立ち見まで出る盛況となり、馬場役の今野さんはじめ登壇したキャストは口々に「すごい、すごい」と連発。公開に向けて自ら街頭に立ってチラシを配るなどのプロモーション活動をおこなってきた鈴木監督は「ほんと嬉しいです」と喜びを見せました。
　鈴木監督は舞台あいさつの直前まで24時間に渡り都内を走り回ってチラシを配っており「（劇場に入ったとき）みなさんに出迎えてもらって“フゥー”みたいな感じになって、こんなことはもう人生にないなと」と興奮気味にあいさつ。あまりのテンションの高さに桃子役の田代さんが「落ち着いて、監督落ち着いて！」と笑いながら声をかける一幕もありました。

　映画の見どころを質問されると、今野さんは「馬場大輔が木下桃子の家に初めて行ったとき、桃子が『３分間クッキング』のテーマ曲を歌ってるんですけど、権利が問題にならないよう音をずらして歌ってます。そこを見ていただきたい」と、田代さんが音を外していることを冗談を交えつつ暴露。
　当の田代さんは「それをばらされたら私も出しますよ」と「最後にキスシーンがあるんですけど、木下桃子から（キスを）仕掛けなきゃいけないのに、今野さんから仕掛けているのを見ていただきたいです」と報復の暴露を。
　キスシーンについては辻岡さんも「間近で（撮影を）見ていたんですけど、間近で見ると興奮しちゃいますね。映像越しでも伝わると思います」、今野さんの相方・高橋さんも「相方はモテない男の設定なのにキスするときに田代さんの肩にサッと手をやってて、この野郎ちょっと慣れてやがるなと」と話し、場内を大いに沸かせました。

　そして、鈴木監督は「この映画はぼくらみんなの想いを込めて作った映画。こんな俺たちの想いをみんなに観てほしい！　笑いたかったらみんな笑ってくれ！」と熱く語り、壇上も客席も一緒に乾杯をして初日の盛況を祝いました。

　30歳を過ぎてまだ“くそガキ”のような男が情熱を熱くほとばしらせる疾走劇を、どこに着地するかわからないスピード感あふれる展開で綴っていくギラギラした青春ムービー『くそガキの告白』は、６月30日(土)よりテアトル新宿にてモーニング＆レイトショーされています。