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ドキッ! 人体模型だらけの舞台あいさつ:『放課後ミッドナイターズ』チャリティ試写会会

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竹清仁監督、山寺宏一さん、田口浩正さん、雨蘭咲木子さん(左より)に加え、主人公の人体模型・キュンストレーキに扮した4人組も登場。さらに観客のみなさんもお面をかぶってキュンストレーキに!

 人体模型と骨格標本のコンビが主人公のアニメ『放課後ミッドナイターズ』(8月25日公開)のチャリティ試写会が8月21日に新宿バルト9で開催され、主人公の声を演じた山寺宏一さんら声優陣と竹清仁(たけきよ・ひとし)監督が舞台あいさつをおこないました。
 『放課後ミッドナイターズ』は、理科室の人体模型・キュンストレーキ(通称キュン)と相棒の骨格標本・ゴスが、ヤンチャな幼稚園児3人とともに深夜の小学校で大騒ぎを繰り広げるファンタジー。
 俳優の動きをコンピューターに取り入れてキャラクターの動きをつけるモーションキャプチャー技術で作られた作品で、一見グロテスクなキュンとゴスのキャラクターは、竹清監督の「どんなキャラクターがいいかなと考えたら“裸のあいつがいる、骨のあいつがいる!”」という発想から生まれたもの。子供向け作品ではあまりないデザインに、キュンの声を演じた山寺さんは、初めて見たときは「これはダメだろ」と思ったそう。「一皮向けすぎだろうと。グロいし、申し訳ないけどお断りさせていただこうかな」と思ったという山寺さんですが「参考資料の映像で動いてるのを見たら“うわ、面白い!”と思って“これはやるしかない、お願いだからほかの人に渡さないで!”と言ってやらせていただきました」と、オファーを受けた経緯を明かしました。
 また、ゴス役の田口浩正さんは客席の子どもたちに向けて「最初はものすごい怖いんで気をつけて観てください」とアドバイスを送り「ぼくの子供も最初ものすごい怖がっていたんですよ。途中から大爆笑」とエピソードを紹介。山寺さんも「指さして笑ってましたもんね。最終的にキュンストレーキのお面をかぶって大暴れして、パンチされました(笑)」と話し、客席を沸かせました。

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「この映画は博多で作っていて、しかも初監督で、原作のない映画を作るってすごいチャレンジだったんですけど、いろいろな人の熱意と想いをいただいてようやくここまでくることができました」と竹清仁監督

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「みなさん帰るころにはキュンとかゴスがかわいく見えてくるんじゃないかと思っております。感想をつぶやいていただいたりして、広がっていけばと思っております」とキュンストレーキの声を演じた山寺宏一さん

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セリフが博多弁で「できあがってみたら自分がなにを言っているかわからなかったです(笑)」というゴスの声を演じた田口浩正さん。「観て笑ってなにかを感じてもらって、みなさんに伝えてもらえれば嬉しいです」

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「竹清監督に初めてお会いしたとき、作るのに5年かかったと聞いて胸が熱くなりました。愛情がいっぱいのすごくいい作品なので、すごく楽しんでください」と幼稚園児・ミーコの声を演じた雨蘭咲木子さん

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竹清監督はスタッフ手作りの「ボクが監督です」タスキを着用して登壇。映画の楽しさと同様、山寺さん、田口さん、雨蘭さんと4人で終始和やかで笑いの絶えない舞台あいさつとなりました

 『放課後ミッドナイターズ』は、日本を含めアジア5ヶ国で公開されるほか、フランスのエトランジェ映画祭、イギリスのレインダンス映画祭、スペインのシッチェス国際ファンタスティック映画祭で招待作品として上映されることが決定するなど海外からも注目を集めており、竹清監督は「まさかの展開ですよね。信じられない感じです」とコメント。
 山寺さんは、一部新聞で「世界の山ちゃんに」と報じられたことを受けて「今朝、とっている新聞を見て自分でビックリしました」と話し、海外でも吹き替えでなく日本語音声のままで上映されることについて「メチャメチャ嬉しいですね。自分の声で(海外の観客が)反応してくださるのはありがたいですね」と心境を語りました。

 この日の試写会は、山寺さんが震災被災地の宮城県塩釜市出身で日頃より支援活動をおこなっていることから、収益の一部を寄付するチャリティ試写会として開催されました。
 「深夜の学校の不思議な話」という日本的な題材と海外のCGアニメを髣髴とさせるテイストを巧みに融合させた、新感覚のファミリームービー『放課後ミッドナイターズ』は、8月25日(土)より新宿バルト9ほかアジア一斉ロードショーされます。

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