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20数年を経て名作SFの主演コンビと監督が集合 『TOKYOてやんでぃ 〜The Story Teller's Apprentice〜』トークショー

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トークショーに出演した小中和哉監督、~田裕司監督、有森也実さん(左より)。映画のタイトルにちなんで、3人揃って「てやんでぃ!」ポーズ

 寄席の楽屋を舞台にした人情コメディ『TOKYOてやんでぃ 〜The Story Teller's Apprentice〜』を公開中の新宿K's cinemaで、3月11日に~田裕司監督とゲストによるトークショーが開催されました。ゲストに登場したのは、~田監督が俳優として主演した1986年のSF映画『星空のむこうの国』の小中和哉監督とヒロイン役の有森也実さん。
 ~田監督の初監督作である『TOKYOてやんでぃ』について、小中監督は「映像が独特のルックを持っていて、ほかにないタイプの映画だなと思いました」とコメント。「そのルックに惚れ込みまして、ぼくの次回作では(『TOKYOてやんでぃ』の撮影を担当した)藍河(兼一)さんにお願いしました(笑)」と明かしました。
 有森さんは「(キャストの)バランスがすごくよかったですね」と映画の感想を述べ、~田監督の「今回は俳優さんがいいときをパン! っとすくい取りたかった」という演出意図を聞くと「それはありがたいですね。役者を見てくださっている」と、俳優の立場から語りました。

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20年以上となる小中監督、有森さんとの交流を「いまでもこうして、違う角度ですけど一緒にやれるということはありがたいですね」と~田裕司監督

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「まさか、~田裕司監督作品を有森也実ちゃんと並んで観る日が来るとは思わなかったです。(初監督)おめでとうございます」と小中和哉監督

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『TOKYOてやんでぃ』について「ワンシチュエーションで舞台のようで、でも映画らしさがたくさん詰まっていて楽しかったです」と有森也実さん

 トークは『星空のむこうの国』撮影時のエピソードにも及び、同作が映画デビューだった有森さんは「小中監督はイメージがしっかりできていて、絵コンテを全カット描いていらしていたので、そのかわいい絵のとおりにやらないと思うとまずできないし(笑)、イメージとの闘いはつねにありますね」と振り返り、相手役をつとめた~田監督について「私はなにもできなかったので、(相談のできる)お兄さんという感じでしたね」と、当時のイメージを語りました。

 また、~田監督は、3月11日という日にも触れ「特別な1日なのに、こうして時間をいただいてありがとうございます」と来場者のみなさんに感謝の意を示しました。

 演劇界で注目を集めるノゾエ征爾さんを主演に迎え、寄席の楽屋で起こる騒動を豪華キャスト陣の共演で描いた『TOKYOてやんでぃ 〜The Story Teller's Apprentice〜』は、新宿K's cinemaにて好評ロードショーされています。

※『星空のむこうの国』:1986年公開。高校生の昭雄が、この世界と少しだけ違ったパラレルワールドへと移動し、美少女・理沙と出会うという、NHK少年ドラマシリーズの世界を彷彿とさせるSFジュブナイルストーリー。
 小中和哉監督の商業デビュー作で、自主映画のスタッフ・キャストが多く参加して制作された。~田裕司監督(当時は神田裕司表記)が主人公の昭雄を、有森也実さんがヒロインの理沙をそれぞれ演じた。ちなみに昭雄の友人・尾崎を演じた関顕嗣さんは『TOKYOてやんでぃ』でプロデューサーをつとめている。

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