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主演は「テンパイを崩しての高めツモ狙い」くらいの気持ち 『凍牌<劇場版>』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった茜音さん、前田公輝さん、志名坂高次さん、小沼雄一監督、市瀬秀和さん、一條俊さん(左より)

 麻雀を題材とした人気コミックを映画化した『凍牌<劇場版>』(とうはい・げきじょうばん)が5月18日にシネマート六本木で初日を迎え、主演の前田公輝(まえだ・ごうき)さんら出演者と原作者の志名坂高次さん、小沼雄一監督が舞台あいさつをおこないました。
 雑誌「ヤングチャンピオン」で連載された「凍牌〜裏レート麻雀闘牌録〜」を原作とした『凍牌<劇場版>』は、冷たい瞳で麻雀を打ち“氷のK”と異名を持つ高校生のケイが裏レート麻雀の世界で熾烈な対決を繰り返してくストーリー。
 ケイを演じた前田さんは「この長い歴史の麻雀マンガで22歳で主演をつとめさせていただけるありがたさというのがすごくありまして、この作品をとおして初心に戻った気持ちでございました。新たな再スタートで、麻雀用語で言うと“テンパイを崩しての高めツモ狙い”という、それくらいの向上心あふれる気持ちで挑んでいました。その転機となった映画をこんなたくさんのみなさまに観ていただいたことを嬉しく感じます」と、麻雀用語を交えつつあいさつ。麻雀が題材のため手元のアップが多く「ぼくは日頃からササクレさんがけっこう出るタイプでございまして、つねにハンドクリームを塗って潤していたので、寝る前のケアが大事だなと感じましたね」と、意外な苦労があったことを明かしました。
 ケイのライバルの雀師・堂嶋を演じた市瀬秀和さんは麻雀の勉強のため健康麻雀のお店に行ったそうで「朝の10時くらいに行くとオバさんが60人くらい、みんな還暦越えてるんです。そこに行くから“あら! 若い子が!!”と、ちょっとスターな感じ」というエピソードを紹介。
 ケイの部屋で一緒に暮らす少女・アミナ役で映画初出演した茜音(あかね)さんは「異国の少女の役なのでタガログ語をやらせていただいて、まったく知らなかったので録音していただいてイントネーションを勉強したんですけど、なかなか掴めず、ほんとに難しかったです」と初挑戦を振り返りました。

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驚異的な記憶力を持つという設定で「1ヶ月間の食べ物を記憶してたり、なかなか(暗唱するセリフを)覚えられないので1回歌として覚えたりしました」と撮影の苦労を語った主人公・ケイ役の前田公輝さん

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初の映画出演で「麻雀というまったく知らない世界に入り込んで、ほんとに難しくて勉強にもなりました。機会がありましたら私も(麻雀を)やってみたいななんて思ったりします(笑)」とアミナ役の茜音さん

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“勝負の波を読んで麻雀を打つ”という設定の堂嶋を演じた市瀬秀和さんは「麻雀の波は聞こえるんですけど、若干、人生の波に飲み込まれています」と、役柄を踏まえたあいさつで客席の笑いを誘いました

 原作者の志名坂高次さんは映画に出演もしており「ムチャクチャうまかったです」という小沼監督の言葉に「チンピラ役の方に“帰れ!”って怒鳴られるのが、本気で怒られてる感じがしてすごくビビっちゃって、それがよかったのかもしれません(笑)」と笑顔。自作の映像化について「自分が考えたセリフを人に読まれるのがあまり慣れていないものですから、最初は恥ずかしくてDVDを観て悶絶していたんですよ。でも、観ているうちにさすがみなさんプロで“うまいなあ”と思って、途中から“ありがたいなあ”と思って観ていました」と、感想を述べました。

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ケイを操る裏世界の男・関ひではるを演じた一條俊さんは「(映画の)終わりがすごく気になるようなかたちで終わったので、これから発売されるDVDなども観ていただければと思います」とあいさつ

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原作者の志名坂高次さんは「麻雀色の強い作品なので、麻雀を知らない方にも楽しんでいただけたらいいなと思っております。みなさん、これからも麻雀を愛してください」と観客のみなさんにメッセージ

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「今日は雨予報もあったのですがスカッと晴れまして、日頃のおこないがいいみんなのおかげ(笑)。楽しかった現場でした。ほんとにいい原作をいただきまして、いい作品になったと思います」と小沼雄一監督

 小沼監督は「麻雀の作品は何回かやったことあるんですけど、この作品ほど全体をとおして緻密に構成された作品は自分は初めてでした。ひとつひとつの対決が連動して大クライマックスに集約されていくので、全体を見通したつくりがひじょうによくできています。ほんとに“そのまま映像化すればひじょうに面白くなる”と作る前から確信がありました。いい原作をありがとうございます」とコメント。今回の劇場版は全6巻のDVD作品の1巻目と2巻目にあたり、小沼監督は「(DVDが)7月にドーンと出る予定ですので、ぜひ一気観してください。一気に観るとほんとにしびれると思います」と作品をPRし、さらに「その先の7巻から12巻の製作が決定しました」と発表。「これから撮影なんですけど、ぜひ12巻まで一気観してください」と期待を高めました。

 長大なストーリーの序章ともいえる『凍牌<劇場版>』は5月18日(土)よりシネマート六本木にて上映中。7月3日(水)には劇場版以降のストーリーも含まれているDVDが6巻同時リリース予定となっています。

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