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緒方貴臣監督が実在の事件をもとに“育児放棄”を描く『子宮に沈める』11月公開

 自傷行為や性的虐待という題材を真正面から描き、その鮮烈な描写から賛否両論を招いた衝撃作『終わらない青』の緒方貴臣監督が“育児放棄”というテーマに取り組んだ新作『子宮に沈める』が、2013年11月に新宿K's cinemaで公開されることが決定しました。
 『子宮に沈める』はフィクションですが、2010年に大阪のマンションの一室で幼い姉弟が死体となって発見され、のちに母親が逮捕された実際の事件をもとにしています。この大阪の事件をはじめ、育児放棄事件が報じられるたびに巻き起こる母親への激しい非難の声。しかし、その罪は母親だけが負うべきなのか? という視点から『子宮に沈める』は若い母親の“孤独”に迫ろうとします。
 主演をつとめるのは女優の伊澤恵美子さん。撮影の堀之内崇さんら、人形と人間の恋を描いた緒方監督の前作『体温』に参加したスタッフが多く参加しています。
 女優による実際のリストカットなどドキュメントタッチの過激な映像で綴られた『終わらない青』、ファンタジックとも言えるストーリーを美しい映像で描いた『体温』と、作品ごとに異なった世界を見せてきた緒方監督が現代を象徴するとも言える重い題材にどう取り組んだのか、公開が期待されます。

『子宮に沈める』特報

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