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「夢を追う糧になるような作品に」『1/11 じゅういちぶんのいち』完成披露試写会

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映画の中でも使われているサッカーボールを持った池岡亮介さん(右)と片岡翔監督

 人気コミックを原作に、部活でサッカーに励む高校生たちの姿を描いた『1/11 じゅういちぶんのいち』(4月5日公開)のマスコミ向け完成披露試写会が2月28日にテアトル新宿で開催され、初めて長編映画のメガホンをとった片岡翔監督が舞台あいさつをおこないました。
 雑誌「ジャンプSQ.」に掲載されている中村尚儁さんの同名コミックを映画化した『1/11 じゅういちぶんのいち』は、一度はサッカーをあきらめながら女子サッカー日本代表の若きエース・若宮四季との出会いをきっかけにサッカーへの情熱を取り戻した少年・安藤ソラを主人公に、高校でサッカー部を創設しようと奮闘するソラが出会う人々それぞれの物語を描いていく青春ストーリー。
 この日の試写会は改装工事をおこなったテアトル新宿の本格リニューアルオープンを前に初めておこなわれる上映となり、片岡監督は「テアトル新宿という素晴らしい劇場でリニューアルの記念として上映していただき、すごく嬉しく思っています」とあいさつ。原作コミックについて「1話目から感動できる内容でメッセージ性がすごく強くて面白いと思ったのと、主人公がいるんですけど毎回違うキャラクターがメインとなって、いろいろな物語が詰まっていますので、構成が面白いなと思いまして、映画にするのはすごく難しそうだなと思ったんですけれども、チャレンジしてみようかと思いました」と語り「毎回メインのキャラクターがなにかを得てしっかり完結しているので、それをどう結びつけて、どういう順番で見せていけばいいのか、何度も何度も脚本を書き直し、練り直し、初めて書いたのが2年前の5月くらいなんですよ。それから相当な時間をかけて書きました」と、脚本執筆の苦労を明かしました。
 そしてサプライズゲストとして、安藤ソラを演じ主演をつとめた池岡亮介さんが登場。池岡さんは、片岡監督の「前向きで顔も良くて、性格もいいし真面目で、運動神経が良くてサッカーの上達が早くて、安藤ソラにピッタリ」という評に「照れるばかりです」と笑顔を見せ、初主演となる『1/11 じゅういちぶんのいち』について「いろいろなプレッシャーというか、そういうものが課せられた作品ではあったんですけど、それを考える暇もないくらい現場があたたかくて優しい雰囲気で、同年代の連中もたくさんいたので、みんな一致団結して、片岡さんに締めていただきながら、高校時代を思い出しながら楽しくさわやかにできたと思います」と撮影を振り返りました。

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池岡さんから花束を受け取る片岡監督。花束の色はサッカー日本代表のユニフォームにちなんでブルー

 さらに、2月26日におこなわれたJリーグの理事会で『1/11 じゅういちぶんのいち』へのJリーグの正式協力が決定したことが発表され、池岡さんは「まさかあのJリーグさんにお墨付きをいただけるとは夢にも思っていなくて、ぼくもビックリしてしまいました。ぼくも(Jリーグの試合を)観たことはありますし、ぼくは地元は愛知なので名古屋グランパスを応援させていただいて、今回は(撮影が)川崎のほうだったので川崎フロンターレさんのほうで撮影もあったりして、そこで共演できるというのはすごく嬉しいことですね」と、喜びを語りました。

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「スケジュールが大変ですごくバタバタだったんですけど、でもかなり和気藹々として、チーム感がすごく強く、和やかにいい現場だったと思います」と片岡翔監督

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「ほんとにあたたかい作品になっています。これを観て優しい気持ちになっていただければ幸いです。応援していただけたらと思います」と、安藤ソラ役の池岡亮介さん

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サプライズで登場した池松さんは「その節はお世話になりました。優しく支えてくれて、一緒に作ってくれたのはほんとにありがたいと思っています」と監督にあいさつ

 池岡さんは「いまサッカーをやっている子も、これからサッカー選手を目指したい子も、この映画を観て、夢を追うにあたってその糧になるような作品にしていただけたらなと思います」と、映画をご覧になる方へメッセージを。
 片岡監督は「この作品はプロのサッカー選手を目指すサッカー選手が主人公なんですけど、ぼくも同じように、映画監督を目指してスタッフ3人くらいの自主映画から始めて、まだ夢を達成したわけではないですけど長編映画をとらせていただき、ようやくひとつ目標を達成できたなと思っております。いまは暗いニュースが多いですけど、子供たちが夢を追いかけたり、夢とまで大きく言わずとも、なにか目標に向かって頑張っていくということが明るい未来を切り開いていく大きな力になると思っております。そんなようなことを思いながら、原作の中村先生の想いを引き継いだ気持ちで一生懸命作った映画です。楽しんでいただけたら幸せです」と舞台あいさつを締めくくりました。

 池岡さんのほか、ヒロインの四季に竹富聖花さん、さらに工藤阿須加さん、阿久津愼太郎さん、上野優華さんら、いま注目の若手キャストが多数共演し、悩みや迷いを抱えつつもキラキラと輝く高校生たちの青春を描いた『1/11 じゅういちぶんのいち』は、4月5日(土)よりシネ・リーブル池袋、TOHOシネマズ川崎ほか全国公開されます。

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