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映画美学校脚本コースから「熱量のある」作品発進 『坂本君は見た目だけが真面目』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった鳥居雅子さん、伊藤凌さん、藤本泉さん、ジェントルさん、大工原正樹監督

 多くの映画人を輩出する映画美学校の脚本コースから生まれた『坂本君は見た目だけが真面目』が3月15日にオーディトリウム渋谷で初日を迎え、出演者の藤本泉さんと伊藤凌さん、ジェントルさん、脚本の鳥居雅子さん、大工原正樹監督が舞台あいさつをおこないました。
 『坂本君は見た目だけが真面目』は、映画美学校脚本コース第2期初等科受講生が執筆した作品の中から選ばれた鳥居さんの脚本を、同校フィクションコース講師もつとめる大工原監督がプロデュースもつとめて映像化した作品。周りを気にせず独自の論理で行動する天才中学生・坂本君と、彼の行動が許せない担任の聡子先生の、数ヶ月にわたる「戦い」がテンポよくポップに描かれていきます。
 聡子先生を演じた藤本さんは「この作品を撮影していたのが去年の夏だったので、いよいよ今日公開ということでワクワクしています」とあいさつし「聡子という女の子は、すごく理想が高くて融通が効かないんですね。それで突っ走っちゃう子なので、もし私が聡子だったら毎日相当疲れるんだろうなと思いながら撮影していました(笑)」と役についてコメント。
 坂本君を演じた伊藤さんは「あんなに優秀ではないですし、坂本くんとは全然キャラが違くて難しかったんですけど、楽しくやらせていただいて、すごく楽しかったです」と撮影を振り返りました。

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「すごくテンポのいい、なにが起こるかわからない面白い映画で、きっと、というか、絶対に楽しんでいただける映画になっています。楽しんで劇場をあとにしていただけたらと思います」と小林聡子役の藤本泉さん

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「みんなキャラが個性豊かなんですよ。どのキャラもその個性がすごく面白いので、そこをゆっくり見てもらいたいと思います。ほんとに楽しめる映画なので、楽しんで観てください」と坂本俊役の伊藤凌さん

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長崎誠一役のジェントルさんは舞台あいさつの進行も担当。「ぼく自身も試写会で5回くらい観たくらい、観るたびに面白いところが変わる、楽しめる作品になっています。ぜひ何度も劇場に脚を運んでください」

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脚本の鳥居雅子さんは「この映画を観ていただいて、ここでお会いできたというのも、なにかの縁だと思いますので、この時間を忘れません。みなさん、なにか心に残ったことがあればいいなと思います」とあいさつ

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「ほんとにキャストに恵まれた映画だなと思っていまして、みんな個性豊かな人たちで、どんなお芝居してくれるのか、どんなものを見せてくれるのか、とても楽しみながら撮影できました」という大工原正樹監督

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伊藤さんは、聡子ともみ合うシーンのテストで腕から出血して血まみれになったことを告白。「どこかに引っ掛けたのか」という伊藤さんですが、藤本さんは「たぶん(犯人は)私ですよね(笑)、すみません」

 脚本の鳥居さんは「映画は脚本とかなり変わっていて、脚本を書いている私ですら“こんなことになっているんだ”と思うところもありました。映像になったというのは初めての経験だったんですけど。いろいろな方が関わって、自分でも想像しないような膨らみが出るのはすごいなと思いました」と初の自作の映像化の感想を述べ、大工原監督は「この映画は先生と生徒の対立する映画です。その対立のしかたというのが、たぶんいままでになかった面白い対立というか、異様な対立で、それはもう周囲を置いてけぼりにしておこなわれる対立なんですけど、すごく熱量のある映画になっています。とても小さい映画なんですけど、楽しんで観ていただけると思います」と、観客にメッセージを送りました。

 映画美学校脚本コース第2期初等科作品『坂本君は見た目だけが真面目』は、3月15日(土)より21日(金)までオーディトリウム渋谷にてレイトショー公開中。3月22日(土)より映画美学校エクランに会場を移して上映されます。
 また、同作品を生んだ映画美学校脚本コースは、4月24日(木)より第4期が開講されます。

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