日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>大沢樹生さんと諸星和己さん20年ぶりの共演で「不仲」も笑いに 『鷲と鷹』初日舞台あいさつ

大沢樹生さんと諸星和己さん20年ぶりの共演で「不仲」も笑いに 『鷲と鷹』初日舞台あいさつ

記事メイン写真

舞台あいさつをおこなった大沢樹生さん(大澤樹生監督)、諸星和己さん、小沢仁志さん(左より)

 かつて一世を風靡した男性アイドルグループ・光GENJIで活躍した大沢樹生さんと諸星和己さんが20年ぶりの共演を果たしダブル主演した『鷲と鷹』が5月24日に初日を迎え、大沢さんと諸星さん、共演の小沢仁志さんが舞台あいさつをおこないました。
 大沢さんが“大澤樹生”名義で初の監督もつとめた『鷲と鷹』は、幼なじみながら刑事と極道というまったく別の道へと進んだふたりの男の人生が、ある出来事をきっかけにふたたび交錯していくストーリー。
 主人公の極道・鷲尾誠司を演じた大沢さんは「こんなにたくさんのみなさんにご覧いただきまして、ほんとに嬉しく、光栄に思っております」とあいさつ。「俳優という立場だけで参加していますと、わりと無責任な感じで登壇できるんですけど、今日は4時くらいに目が覚めて、本来なら平気で二度寝、三度寝できる男なんですけど“つまらないと思われたらどうしよう”とか嫌なことばかり考えてしまい、珍しくネガティブになってしまいました。でも、さっき(映画が)終わってからの(客席の)拍手を耳にしてホッとしました」と、監督として初日を迎えた心境を述べました。
 もうひとりの主人公・刑事の鷹村和也を演じた諸星さんは「(制作発表から)4ヶ月という間がありましたけど、ぼくの中でもいよいよ明日かと、ほんとにこの日を待ち望んでいました」と話し「今日は余計なことを言うなと言われていますので黙っています(笑)」の一言に場内からは笑いが起こりました。
 グループ時代から「不仲」と噂が立つこともあった大沢さんと諸星さんの共演で話題となっている本作。諸星さんは大澤監督からの出演オファーを受けた理由について「断る理由が見つからない。監督がいろいろ考えてぼくのことを使おうと考えたんだろうから、そこで断ってもおかしいなと。あとは、みなさんが思っている“不仲”を使ってこういう友情の話を作るという、なんて柔軟な発想だろうと思って引き受けました」と話し、大沢さんは「諸星さんにオファーを出して断られたらあと5名いますんで、どこかで当たるだろうなと思いまして(光GENJIは7人グループ)。まあウソなんですけど(笑)」と冗談も交えつつ「ダブル主演ということで、同等のいい感じの立場でスクリーンの中に立って、お客様に対してどう説得力を持たせるかと考えたときに、パッと浮かんだのは諸星さんだったということですね」と意図を説明しました。
 そして、鷹村の上司の刑事を演じた小沢さんは「見てのとおり仲がいいんだか悪いんだかわからないこのふたり。現場で余計なことばっかして撮影の邪魔する諸星の歯止めで呼ばれたと思ってる」と話し、舞台あいさつでもその言葉通り、大沢さんの真面目なコメントに茶々を入れる諸星さんに「固い奴とくだけ過ぎの奴で、話が合わねえだろ!」と一喝して客席から大きな拍手を浴びました。

コメント写真

初監督に「産みの苦しみもあったんですけど」という鷲尾誠司役の大沢樹生さん。「たくさんの方に大きなスクリーンでこの映画を観ていただきたいと思っております。まだまだ始まったばかりなんでどうぞお見守りください」

コメント写真

「この映画を通じて、人とはなんなのか、自分とはなんなのか、人生とはなんなのかということを見つめなおしてもらえたら、ぼくら20年ぶりにタッグを組んだことが正解だったと思っています」と鷹村和也役の諸星和己さん

コメント写真

「壮大な予算を使ったふたりの仲直り映画」とジョークも飛ばした鷹村の上司役の小沢仁志さん。舞台あいさつ冒頭では「雪の女王をやらせてもらった小沢です」とヒット中の映画に絡めた自己紹介で大きな笑いを誘いました

 映画の中では、大沢さんと諸星さんが光GENJIのトレードマークであったローラースケートをするシーンも。大沢さんはそのシーンについて「私から脚本の室賀厚さんに“ぜひ取り入れてほしい”とお願いしました。私の感覚としては、大人になって“昔よくやったよな”とキャッチボールをするような感覚ですね。もちろん、グループ時代から長年応援してくださっているみなさまへのプレゼントテイク的なものをと思って贈らせていただきました」と、ファンの方々へのメッセージの意味があることを明かしました。

記事メイン写真

大沢さんと諸星さんは客席に降りて観客のみなさんとともに写真撮影。観客のみなさんが持っている『鷲と鷹』のボードは諸星さんをイメージしたピンクと大沢さんをイメージした紫の2色で、客席は鮮やかに染め分けられました(カメラアングルの関係で紫があまり写っていません、すみません)

 舞台あいさつ登壇の3人のほか、田中律子さん、菅田俊さん、おりも政夫さんさん、竹原慎二さん、畑山隆則さん、元木大介さん、IZAMさん、ビートきよしさんという豪華キャストの共演で、それぞれに正義を貫こうとするふたりの男の姿をハードなタッチで描く『鷲と鷹』は5月24日(土)より新宿ミラノほか全国順次ロードショーされています。

スポンサーリンク