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宮地真緒さん現場で「ビクビクしていました」と告白 『妻が恋した夏』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなったいまおかしんじ監督、宮地真緒さん、河合龍之介さん(左より)

 「愛」の可能性を探るロマンティックで刺激的なシリーズ「ラブストーリーズ」の第4弾となる『妻が恋した夏』が10月11日に新宿K's cinemaで初日を迎え、主演の宮地真緒さんと共演の河合龍之介さん、メガホンをとったいまおかしんじ監督が舞台あいさつをおこないました。
 『妻が恋した夏』は、宮地さんが演じるかおりが主人公。かおりの夫・浩二が、妊娠3ヶ月で死んだ妻の足跡をたどっていく中で知っていくかおりの別の顔が描かれていきます。
 いまおか監督の作品には初出演で「監督がよく“なんか違うんだよなあ”っておっしゃるので“どう違うんだろう?”とビクビクしていました。たくさん(監督と)お話させていただきました。だから生意気なことも言っちゃったかも」と現場を振り返った宮地さん。実際に宮地さんと監督の話し合いでセリフを変更した部分もあったそうですが、いまおか監督はそのセリフについて、撮影が終わってから「ああいうときに(カットしたセリフを)言うことはあるんじゃないか」と思ったとコメント。宮地さんは「おっと、いまダメ出しですか?(笑)」と苦笑いを見せましたが、いまおか監督は「そうやってあとから気がつくことってあって、思いつく限りのことはやっていても人間って足りないって思ってさ。そういう不完全な感じがいいっていうか、映画もそうだし、俺たちも完全じゃないから、そういうところが映画に映っているといいと思います」と前向きにまとめました。
 かおりの小学校時代の同級生・中村を演じた河合さんもいまおか監督作品には初出演で「テストがたくさんで、それがぼくは新鮮でした。答えをあまり求めずにやろうみたいな」と、初出演の感想を述べました。

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脚本も執筆したいまおかしんじ監督。「プロデューサーの方から“妻が死んだ。妊娠3ヶ月だった。あと作れ”ってメモ書きが来て(笑)。そういうお題があって、俺ならどうするかみたいなやりとりの中で今回の話を考えたみたいなところですね」

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「『妻が恋した夏』というタイトルのとおり、ほんとに真夏に撮った作品なんですけど、あっという間に今年も終わりそうで、ときの流れの早さを実感しています。そんな一瞬を楽しんで帰ってください」と、主人公・かおり役の宮地真緒さん

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現場に入り「型にはまったら面白くないんだろうなと思ってからあまり悩まなくなった」という中村役の河合龍之介さん。「相手のためなのか、自分のためなのかという、チグハグさの掛け違いみたいなのが見えたら面白いんじゃないかと思います」

 また、映画の内容にちなんで「自分が死んだあと絶対に知られたくない秘密は?」という質問がされると、宮地さんは「パソコンの履歴ですね。検索履歴。友達にも見られたくないので、急死したときに自分の心臓とリンクして削除できるものを開発したいですね」と、河合さんは「携帯も怖いですね、いまは全部詰め込まれているから。でもバレてもいいかな(笑)」と答え、いまおか監督は「いっぱいありますけどね、でも死んだら終わりだからもういいんじゃないの? 全部バレたって。生きてる人ががんばってくれればいいんじゃないんですか、生き残った人が」と回答。
 そしていまおか監督は「映画を撮る前に自分の父親が死んで、最近友達も死んで、年齢的なものもあるけど、けっこう周りで人が死ぬなみたいな(笑)」と明かし、宮地さんが「ここで言うんですか?」と驚きの表情を見せる中、「だから“死ぬってなんだろう?”みたいなことをずっと考えていて、12月くらいに子どもも生まれたんですけど、生まれるとか、死ぬとか、映画ならではのものだと思うので、どこまで突っ込んでできたかわからないけれど一生懸命やりましたので、観てください」と舞台あいさつを締めくくりました。

 『妻が恋した夏』は、10月11日(土)より新宿K's cinemaにて1週間限定レイトショー中で、上映期間中にはゲストによるトークショーも開催予定。11月下旬に「ラブストーリーズ Vol.5」となる『愛の果実』(嘉門洋子さん主演・金田敬監督)が公開予定です。

作品スチール

妻が恋した夏

  • 監督・脚本:いまおかしんじ
  • 出演:宮地真緒 金子昇 河合龍之介 ほか

2014年10月11日(土)より新宿K's cinemaにて1週間限定レイトショー

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