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森川葵さん自分と役は「すべてが一緒です」と宣言 『チョコリエッタ』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった監督とキャスト。左より、風間志織監督、梅垣日向子さん、森川葵さん、ポスターを挟んで菅田将暉さん

 森川葵さんと菅田将暉さんを主演に、高校生の少女と先輩の不思議な旅を描いた『チョコリエッタ』が1月17日に初日を迎え、新宿武蔵野館で森川さんと菅田さん、風間志織監督が舞台あいさつをおこないました。
 風間監督10年ぶりの新作となる『チョコリエッタ』は、母親からチョコリエッタと呼ばれていた「犬になりたい」少女・知世子と、映画部の先輩で知世子にカメラを向ける正宗が主人公。知世子と正宗の1台のバイクに乗っての旅が描かれていきます。
 知世子を演じた森川さんは、正宗先輩を振り回す役を演じたことについて「別に自分的には振り回しているつもりはなかったので」と笑顔でコメント。正宗先輩役の菅田さんがそのコメントに「俺が勝手に振り回されてる。思春期の男女ってそういうところもありますし、でも(知世子と正宗は)それとも違う独特の関係のふたりなんでね。わりと(森川さんと菅田さんは)普段からそんなところあるので」と返すと、森川さんは「全然そんなことないです(笑)」と打ち消し、菅田さんと息のあったところを見せました。
 風間監督はそんなふたりについて「とにかくもう、ふたりの姿が美しいなと思ってやっていましたね」と、撮影を振り返りました。

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宮永知世子役の森川葵さん

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正岡正宗役の菅田将暉さん

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メガホンをとった風間志織監督

 満員の中おこなわれた舞台あいさつでは、初回の上映をみたばかりのお客様からの質疑応答のコーナーも設けられ、映画の深い解釈についてや撮影中のエピソードを尋ねるものなど、登壇者3名が驚くほど活発に質問がされました。
 「役を演じていて難しかったところや自分と近かったところ」という質問に、森川さんは「(知世子は)森川葵そのものです。宮永知世子は森川葵だし、森川葵は宮永知世子です。だからここが一緒とか一部分が一緒なわけじゃなくて、森川葵、宮永知世子、イコールでもいいんじゃないかなっていうくらいすべてが一緒です。すべてが私です。すべての行動が私です。発言が私です」と、力強く回答。同じ質問に菅田さんは「ぼくは自分が撮りたい知世子をずうっと撮ったという感じですかね。そこから役とシンクロしていくところからお芝居は作っていった感じですかね。それで、いつの間にか正宗になっちゃえばみたいな感じです」と答えました。

 さらに、サプライズとして知世子の幼少期を演じた梅垣日向子さんが花束を持って登場。森川さん、菅田さんに花束を渡しました。

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森川葵さん、菅田将暉さんに花束を渡す梅垣日向子さん

 舞台あいさつの最後には、森川さんは「風間さんのいままでの作品を知らないんですが、10年ぶりの作品に出られて私はすごい幸せです。ありがとうございました。初めて自分がそのままなにも考えずにそこにいるだけで“演技をしてる”と言われる不思議な感覚でやった初めての映画で、自分の中で一番思い入れのある映画なので、長いですけど(※上映時間159分)何回も観に来ていただけたら嬉しいです」と、菅田さんは「知世子の先輩をやった岡山天音という役者がいるんですけど 年下ですけどすごく尊敬している役者で、天音に“映画を観てどうだった?”と聞いたら、一言“神っす!”と帰ってきたので、この神映画をぜひいろいろな人に広めていっていただければなと思います」と、風間監督は「10年ぶりとかは特に関係ないんだけど、映画が撮れた、そしてみなさんにこうして観ていただけたということが一番幸せで、そしてこんなふたりと一緒にできて“幸せですよ私は”という感じですね。どうもありがとうございました」と、それぞれあいさつし、盛況の初回上映を締めくくりました。

 森川さん、菅田さんのほか、市川実和子さん、村上淳さん、岡山天音さん、三浦透子さん、宮川一朗太さん、中村敦夫さんら、幅広いキャストが出演、さらにフェデリコ・フェリーニ監督の名画『道』へのオマージュ作品でもある『チョコリエッタ』は、1月17日(土)より、新宿武蔵野館で上映中。ほか全国順次ロードショーされます。

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