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真山明大さんキスシーンの思い出に大照れ 『お江戸のキャンディー』プレミア試写会

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トークショーをおこなった南羽翔平さん、高橋ひろ無さん、広田レオナ監督、真山明大さん、橋本淳さん、ジェントルさん(左より)

 真山明大さん、高橋ひろ無さんら美形若手男優をキャストに迎え、広田レオナ監督が男同士の恋愛を描いた『お江戸のキャンディー』(2月28日公開)のプレミア試写会が2月4日にUPLINK FACTORYでおこなわれ、上映後に広田監督と真山さん、高橋さんら出演者がトークショーをおこないました。
 バレエの名作「白鳥の湖」初版をもとにした『お江戸のキャンディー』は、恋愛が禁止され奇病がはやる“EDO”の町を舞台に、町一番の男花魁・白鳥太夫と人気のキャンディボーイ・フリ松が、恋愛が禁止され奇病が流行る町で繰り広げる恋の物語。
 主人公の白鳥太夫を演じた真山さんは、白鳥太夫に瓜ふたつの桔梗役も一人二役で演じており「光栄なことに二役をやらせていただきましたので、これは大変だなあと思いまして」と、出演が決まったときの心境を語り「現場では衣裳から華やかにしてもらって、すんなり入り込めた感じですね」と振り返りました。
 フリ松を演じた高橋さんは「衣裳合わせでまさかの上半身裸(の衣裳)だったので、撮影日までにはとにかく体を鍛えようかなという感じで臨みました」とコメント。
 また、劇中では白鳥太夫とフリ松の男同士のキスシーンもあり、トークがその話題に及ぶと真山さんは「リハーサル含めて何回くらいしたんでしょうね」と苦笑い。監督たちから「30回」と声が上がる中、希典(まれすけ)役の橋本淳さんは「桔梗(とフリ松のキス)のシーンも入れたらもっとですね」と指摘。真山さんは「増やさなくていいじゃん(笑)」と照れた表情を見せましたが、広田監督は「私が別に(キス)しなくてもいいと言ってたところでもしてた。まあ、おかげでちょっとエロい感じに」と評価しました。

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広田監督について「世界観を常に持っている方なんだなというのを現場で感じましたね」という白鳥太夫・桔梗役の真山明大さん。「試写で2回目を観たらすごく深いところまで観られたので、何回も劇場にお越しいただけたら嬉しく思います」

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「監督が現場であれだけのエネルギーを出せるのは映画に対する情熱なんだと感じたので、その情熱を体験できたのは刺激的な経験で、かけがえのない経験、かけがえのない作品に携わらせていただきました」と、フリ松役の高橋ひろ無さん

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広田レオナ監督は劇中でフリ松が付けている羽を付けて登場。「私の映画は“ちょっとわからない”と思っても、2回、3回と観たら面白くなってくるという人もいらっしゃるので、みなさんよろしくお願いいたします」とあいさつしました

 この作品以前にも広田監督と共演経験のある橋本さんは「できあがりを観ると現場でモニターでチェックしているものと全然カラコレ(色調調整)で色が変わっていて、どのシーンもカラーの感じがきれいで、これは普通の人にはできないだろうなって」と、監督のこだわりの反映された美しい映像についてコメント。
 また、トークでは映画の内容にちなみ「恋とは?」という質問もされ、猫丸役の南羽翔平さんは「恋とか愛とか、よくわからないんですけど、入り込みすぎると怖いなと思うところも正直あって、そういう意味ではすごく考えましたね」と、作品に出演しての恋愛観を答えました。

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「(監督は)撮りたいビジョンが明確にあるんですけど、役者の芝居を見ながらみながら柔軟に変えてくださったり、臨機応変に役者と一緒に建設的に作品を作っている時間がすごく楽しくて、すごくいやすい現場です」と、希典役の橋本淳さん

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「監督がすごく深いところまでこだわってくださったので、ぼくたちも信頼感がすごくあったので楽しんでできましたし、仕上がりも想像を越えるものになっていて、すごく感動しました。また(監督の作品に)出たい」と、猫丸役の南羽翔平さん

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軽妙な司会でトークショーを進行させたのは、青守役で映画にも出演しているジェントルさん。監督から「(高橋ひろ無さんと)顔が似てるんだよね」、高橋さん本人からも「カブってますからね」と言われて上機嫌な様子も見せていました

 映画には、監督の私生活のパートナーである吹越満さんが“積極的出演”をしているほか、竹中直人さんと桃井かおりさん(ナレーション)が友情出演。広田監督は、最初は乗り気でなかったロス在住の桃井さんに衣裳合わせの写真をメールで送ったところ「あんたバカじゃないの? 最高じゃん!」と返事があり、低予算作品にもかかわらずロス在住の桃井さんが「まさに友情」で参加してくれたと告白。さらに「この映画はいろんなところにいろいろなものが隠されています」と、なんと劇中で1本1億円を越える高級腕時計を3人の登場人物が付けていることを明かし「この次に観るときは誰がどの時計をしているかをつぶさに観てほしいと思います(笑)」と、ちょっと変わった映画の見方をPRしました。

 バレエや時代劇、ロックなど、古今東西のカルチャーが広田監督の美意識によって不思議なハーモニーを奏でる『お江戸のキャンディー』は、2月28日(土)より池袋シネマ・ロサほか全国ロードショーされます。

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