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三浦貴大さん「大切な作品」公開初日を原作者も応援 『サムライフ』初日舞台あいさつ

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劇中のシーンを模してキャストのサインを書き入れたホワイトボードを囲んで、左より山本涼介さん、松岡茉優さん、三浦貴大さん、加治将樹さん、柾木玲弥さん、森谷雄(もりや・たけし)監督、原作者の長岡秀貴さん。このホワイトボードはヒューマントラストシネマ渋谷ロビーに展示されます。

 自分の力で学校を作るという夢を実現させた若き元・教師と彼のもとに集まってきた若者たちの姿を実話に基づいて描いた『サムライフ』が2月28日に全国公開初日を迎え、ヒューマントラストシネマ渋谷で主演の三浦貴大さんをはじめ出演者と森谷雄監督が舞台あいさつをおこないました。
 『サムライフ』は、長野県上田市で「侍学園」を開校させた長岡秀貴さんが自身の体験を綴った著作が原作。27歳で高校教師を辞めた主人公・ナガオカが、4人の元・教え子とともにショットバー経営や自伝の自費出版という型破りの方法で資金を集め“自分で生き方を決める学校”を設立するまでの奮闘が描かれていきます。
 ナガオカを演じた三浦さんは「長野では先行公開していたのですが、こうやって今日から東京で上映されるということで本当に嬉しいです。ぼくにとっても大切な作品になった映画なので、ぜひ楽しんでいってほしいと思います」とあいさつ。
 元・教え子のひとりケンジを演じた加治将樹さんは、劇中とはまったく違った三浦さんの髪型に触れ「三浦貴大が“俺、今日気合を入れるんだ”と言って、この髪型にジェルを付けていました」と楽屋での出来事を明かし、三浦さんも「全然わからないでしょう?」と返して客席の笑いを誘いました。
 また、元・教え子の紅一点・ユミ役の松岡茉優さんは、撮影中の様子を「(ほかの出演者が)みなさん男の子なんでしょうがないんですけど、埃の中で撮影したあと食事のとき手を洗わないんですよ。だから“手を洗いなさい”みたいに言っていたら、いつのまにかお母さんキャラみたいにされてしまって(笑)」と振り返り、三浦さんを「一番手がかかりましたね」と評するなど、舞台あいさつは序盤からたびたび笑いに包まれました。

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「この映画はフラットな気持ちで楽しんでいただけたらと思っています。素のぼくたちが見えてしまうとフラットに楽しめないと思うので、舞台あいさつのことは一度忘れて楽しんでください」とナガオカ役の三浦貴大さん

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「諦めないことって難しいと思うんですけど、みなさんこの映画を観終わったら“諦めるのはやめよう”と思えるはずなので、ぜひいろいろな光を受け取って帰っていただきたいと思っています」と、ユミ役の松岡茉優さん

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「みんなで作り上げてきたほんとに大事な映画になって、みなさんにお届けできる日がやっときたと思っています。みなさんに大切にしていただける映画になっていればなと思っております」と、ケンジ役の加治将樹さん

 これまで数々のヒットドラマや映画のプロデューサーをつとめてきた森谷監督は本作が監督デビュー。書店で偶然に原作と出会って7年かけて実現した映画化に「この5人の青春感みたいなものを感じてもらえたらいいなと思いますし、27歳の若者が“学校を作る”と言ってほんとに学校に作った、夢をかなえる気持ちの強さみたいなものを、みなさんにも感じてもらえたらいいなと思っています」と想いを語りました。

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「まだ自分が出演した映画が公開される経験があまりなくて、いままで観る側として映画館に来てたから、ロビーのモニターとかパネルとか“自分の映画だ!”と思って、すごく感慨深いです」と、タカシ役の柾木玲弥さん

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「『サムライフ』という映画をもっともっとたくさんの人に知ってもらって、こういう(教育)活動をしている人たちがいるということをたくさんの人に知ってもらえたらいいなと思います」と、ダイスケ役の山本涼介さん

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「ここにいるキャスト、ほかにもいる、助けてくれたキャスト、そして全スタッフ、そしてみなさんに、ほんとに感謝を申し上げたいと思います。とにもかくにも今日が迎えられて感無量でございます」と森谷雄監督

 さらに、原作者であり主人公のモデルである長岡秀貴さんも花束を持って登場。自身の活動を絵画に例え「ぼくらのできることはすごく小さくて、どちらかというと白黒でしか描けないんですよ。それだとあまり人に届かなかったりします。しかしながら貴大くんと茉優ちゃんと将樹くんと玲弥くんと涼介くんとが、ぼくらの白黒の絵画にちゃんと色をつけてくれました。この日のために、ぼくみたいな人間も学園の活動も見放さず“これが日本の明日を作るんだ”と言い続けた森谷監督に心から御礼申し上げます」と感謝の言葉を述べました。

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「ぜひ、映画をご覧になったあとに“サムガク(侍学園)”の仲間になっていただいて、ひとりでも多くの方々にこの映画を届けていただけるよう届けていただけたらと思います」と、原作者の長岡秀貴さん

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監督、キャストに花束を手渡す長岡秀貴さん。花束は映画の舞台となった長野県の千本桜にちなんで花をつけた桜の枝

 三浦さんは「この映画は青春群像劇という部分もあり、現代社会の抱える教育の問題も大切な要素になっています。ぼくは基本的に映画というのは娯楽だと思っているので、観てくださった方が自由に感じてくださるのが一番だとは思っているんですけど、この映画に含まれている社会問題とかの要素や、なおかつ、それをなんとかしようと行動している人たちがいるということに目を向けるきっかけになればいいなと撮影のときから思っていました。なので、そのあたりも気にしながら観ていただけるとありがたいかなと思います」とメッセージを述べて舞台あいさつを締めくくりました。

 映画の舞台でありロケ地にもなった長野県では先行公開され好評を得ている『サムライフ』は、2月28日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開されます(配給:ビターズ・エンド)。

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