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松田優さん「どんな映画か説明ができない」主演作公開 『RED COW』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった大塚祐吉監督、中山絵梨奈さん、松田優さん、黒澤はるかさん、木村圭作さん、宮川浩明さん(左より)。黒澤さんは劇中に登場するスコップを持って登場。劇中でスコップがどう使われるかは映画を観てのお楽しみ

 会津と上海を舞台に個性豊かな登場人物たちが活躍するアクションコメディ『RED COW』が3月28日にシネ・リーブル池袋で初日を迎え、主演の松田優さんと中山絵梨奈さんらキャストと大塚祐吉監督が舞台あいさつをおこないました。
 『RED COW』は、観光ガイドの青年・真鍋と、上海の大富豪の娘・凛凛が主人公。真鍋の勤める旅館の仲居たちや凛凛を追ってきた二人組も加わって、真鍋を演じた松田さん自身も「人に“どんな映画?”って聞かれて説明するときに“観てもらわないとちょっと説明ができない”という作品」と話すほどの予想がつかないストーリーが展開していきます。
 無口で誠実な真鍋を演じるにあたり「会津に伝わる“什の掟”という掟を守っている厳格な部分と、会津という土地で生まれた人間の東京で生まれ育った人間とは違う人間性」を出そうとしていたという松田さんは、自分自身と真鍋の共通点について「子どものころからずっと武道や格闘技をやっていて、そういうところから自分の“男像”を作っているところは似てますね。あと、無骨というか気が利かないというか、そういうところも似ていると思います」とコメント。
 強気なお嬢様・凛凛を演じた中山さんは「凛凛はわがままで、でも自分が思っていることをすごく通す子で、私はあまり自分を強く通すタイプではないので、そういう意味では最初はすごく難しかったですね」と振り返り、あるシーンを「(撮影以外では)絶対にやらない」と挙げ「私が普段やらないようなことをたくさんやらせてもらいました」と笑顔で話しました。

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会津と上海でのロケについて「行かないと撮れないきれいな映像を大塚さんが撮ったんで、ほんとに苦労して行って撮影してよかったなと。映画人としてつくづく嬉しい気がしますね」と真鍋勇一役の松田優さん

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「私自身、みなさんの感想がとてもとても気になるので、なにかしらのかたちで教えていただけると嬉しいです。みなさんのお気に入りや好きな映画になってくれたら嬉しいです」と、周凛凛役の中山絵梨奈さん

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仲居の石原広美役・黒澤はるかさんはスコップ片手に「普段はなかなか経験できないので(撮影で)映像だけでも経験できて、あのシーンは素直に楽しかったですね」とコメント。意味は映画を観るとわかります

 旅館の仲居の広美を演じた黒澤はるかさんは「監督の笑いのせいでカットがかかる。この出来事が何回私たちを苦しめたか(笑)」と、監督の笑い声が入ってしまったためにNGとなったことが何度もあったと暴露。
 黒澤さんに「どうですかそこについては、監督?(笑)」と迫られた大塚監督は「たしかに笑っていました。役者さんが真剣になればなるほど耐えられないときもあって」と弁解し「役者さんが作り出すものがぼくの想像のレベル以上のものが相当にあったので、たぶんいままで現場に笑った作品だと思います。それは(見ていて)お客さんと同じような感覚になっていたと思うんですね。ぼくが笑ってNGにした部分はほんとに申し訳ないと思います」と、謝罪しつつ俳優陣の演技に賛辞を送りました。

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「今回の役は私の実生活とはおよそかけ離れておりまして、一挙手一投足に至るまで監督の要求通りにやらせていただいた結果がああなっております」と、凛凛を追う二人組のひとり・梨田裕也役の宮川浩明さん

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二人組のひとり・吉本一輝を演じ「吉本という役は言っていることもやっていることもメチャクチャなんですけど、いかに吉本にとってはそれが普通であるというふうに演じるかこだわった」という木村圭作さん

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個性的な登場人物が多い理由を「どこか願望にあるんだと思うんですね。自分ではできないので役者さんにやってもらっているかたちで、見事に具現化してくださってありがとうございました」と大塚祐吉監督

 コメディとはいえ笑えるシーンばかりではない『RED COW』。松田さんは木村圭作さんと演じたアクションシーンについて「自分が殺陣を考えて家の近くの公園で丸一日、圭作と“ああしよう、こうしよう”と。(ロケ場所の)道場も広くて格闘シーンが画になるところで、(角度や撮り方を変えて)何十回も撮るので、終わったころには俺も圭作も腕が2倍くらいに腫れてましたね(笑)。それだけ痛い想いをした画は出ていると思うので、ぼくらはやって幸せでした」と、出来映えに自信をのぞかせました。

 笑いやアクション、シュールな展開がふんだんに詰め込まれ、中山さんも「“スーパーアクション・ブラックコメディ”という新しいジャンルだと思う」という『RED COW』は、3月28日(土)より4月3日(金)まで、シネ・リーブル池袋にて1週間限定レイトショー上映されます。

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