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大学の同期3人が監督と主演女優として登壇 『みちていく』初日舞台あいさつ

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大学の同期生でもあるスタッフから送られた花束を持った、飛田桃子さん、山田由梨さん、竹内里紗監督(左より)

 撮影時21歳だった女性監督の描く青春群像劇『みちていく』が6月27日にユーロスペースで初日を迎え、竹内里紗監督と、主演の飛田桃子さん、山田由梨さんが舞台あいさつをおこないました。
 『みちていく』は、立教大学で映画を学んだ竹内監督の大学卒業制作として作られた作品。高校の陸上部を舞台に、エースのみちると部長の新田という、それぞれに「満たされない」ふたりの少女の友情が描かれていきます。
 主演のふたりも竹内監督の大学の同期生で、竹内監督は「映画サークルで一緒にやっていて、ゼミも一緒にやっていて、4年間、同じキャンパスで顔を合わせていた仲で友達です」とふたりを紹介。友人でもあるふたりが主演だけに「その魅力を映画にしたときになくしてしまわないように、彼女たちの良さを伝えられるようにやりながら、大きな動きは私が付けて、細かい心情的な表現とかは彼女たちに任せる感じで演出しました」と、撮影を振り返りました。
 飛田さんは「私はそんなに演技経験がないんですけど、おおまかな部分は指定してくれたりとかはあったんですけど、私らしく、けっこうありのままのような演技をしました」、山田さんも「普段から仲がいいということがあって、竹内がなにを求めているか、考えているのかとか、初めての人とやるよりは察しやすかったと思うし、言われた言葉がすごく理解できるのでやりやすかったですし、スムーズな部分はありました」と、現場での息のあった様子をうかがわせつつ「ちょっと(注意されて)ピリッとするところもありました(笑)」(飛田さん)、「(主演をやりながら)スタッフワークもやっていたので、スタッフ的なワークが悪いと……基本的には和気藹々とやっていました(笑)」(山田さん)と、裏話も披露しました。

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公開初日は盛況のため急遽客席数の多いスクリーンに変更されての上映となり、竹内里紗監督は「こんなにたくさんの方に来ていただけて、ほんとうに嬉しいです」とあいさつ

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「学生時代に作った作品がここで上映されることになるとは思ってもみなかったので、こうして多くの方に観ていただくことができて嬉しく思っています」と、みちる役の飛田桃子さん

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「ここの3人、(ほかの)スタッフも含めて大学の同期で、こうやって一緒に舞台あいさつに立てていることがすごく幸せですし、不思議な感じがします」と、新田役の山田由梨さん

 竹内監督は「いろんな女の子がたくさん出てきて、みんなすごく違う性格で“自分はどの子が好きだ”とか“ああいう子は(自分の周りに)いたな”とか、そういうことを思いながら観てほしいというのもありますし、女の子というだけではなく人間のピュアな部分を描こうと思って作った作品なので、みなさんに伝わればいいなと思っています」と、作品に込めた想いを述べて舞台あいさつを締めくくりました。

 すでに国内のふたつの映画祭で受賞するなど高い評価を受けている『みちていく』は、6月27日(土)より3週間ユーロスペースにて連日21時10分よりレイトショー。公開期間中には、竹内監督の大学時代の指導教授である万田邦敏監督(28日ゲスト)ほか、ゲストを招いてのトークショーも開催されます。

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