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少女の心理を描いた異色作公開に15歳の主演女優上京 『Dressing Up』初日舞台あいさつ

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劇場ロビーにて、祷(いのり)キララさん(左)と安川有果監督

 亡き母の過去を追う中で変容していく少女の世界を描いた異色作『Dressing Up』が8月15日にシアター・イメージフォーラムで初日を迎え、安川有果監督と主演の祷キララさんが舞台あいさつをおこないました。
 中学1年生の少女・育美を主人公に、不安定な少女の心理を独特のタッチで描いた『Dressing Up』は2012年に完成。映画祭でのグランプリ受賞など高い評価を受け、完成より約3年を経ての一般公開を迎えました。
 『Dressing Up』で多くの女優賞を受賞している祷キララさんは関西在住で、今回の舞台あいさつのために上京。「この映画は観る人によっていろいろなことを感じ取れる映画だと思うので、自分の感じ方で楽しんでいただけたら嬉しいです」とあいさつし、撮影を「主演が初めてで、芝居の経験も浅くて現場慣れもしていなかったので現場の雰囲気についていくのも大変だったんですけど、ラストシーンが自分の中で一番思い出に残っているシーンでもあったし、大変だったシーンでもあります」と振り返りました。
 安川監督は「撮影のときキララさんは小学6年生で、まだ幼さもあって大人になりかけているような、危うい時期のキララさんが刻まれている映画です」と『Dressing Up』での祷さんを評しました。

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「たくさんの方に来ていただいて嬉しく思っています」とあいさつした安川有果監督。「よかったら感想を聞かせていただけると嬉しいです」

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撮影から数年を経て「だんだん映画の育美の心情とか周りとの関係とかも理解できるようになったかなと思います」と育美役の祷キララさん

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2011年の暮れから2012年年始におこなわれた撮影を振り返る安川監督と祷キララさん

 現在は普通の高校生活を送っている祷さんですが「今回の『Dressing Up』を通じて、たくさんの方と出会ってお話させていただく機会ができたりして、自分の世界がすごく広がった気がしました。だから映画って素敵だなと思ったので、縁があれば続けたいと思います」と、今後の女優活動にも意欲を。安川監督は「(『Dressing Up』の)撮影がものすごく過酷なのに力強く弱音を吐かずに演じてくれたので“続ける”という言葉を聞けてよかったです。キララちゃんの活動にも注目してくださると嬉しいです」とエールを贈りました。

 『Dressing Up』は8月15日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて連日21時15分よりレイトロードショー。16日(日)には上映後に祷さんと『味園ユニバース』などの山下敦弘監督のトークがおこなわれるほか、連日ゲストを迎えてのトークショーもおこなわれます。

『Dressing Up』上映後トーク

  • 16日(日) 山下敦弘(映画監督)/祷キララ
  • 17日(月) 今泉力哉(映画監督)/安川有果
  • 18日(火) 石井岳龍(映画監督)/安川有果
  • 19日(水) 高橋洋(映画監督)/大畑創(映画監督)/安川有果
  • 20日(木) 真魚八重子(映画評論家)/安川有果
  • 21日(金) 松井宏(映画批評家・映画翻訳家)/安川有果

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