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佐藤寿保監督「熱気と狂気と愛に包まれた映画」と新作をアピール 『華魂 幻影』完成披露試写会

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舞台あいさつをおこなった川瀬陽太さん、イオリさん、大西信満(おおにし・しま)さん、愛奏(あい・かなで)さん、佐藤寿保監督(左より)。イオリさんと大西さんの手には劇中に登場する“華魂”が
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 佐藤寿保監督の原案・監督によるシリーズの第2弾『華魂 幻影』(はなだま・げんえい/4月30日公開)の完成披露試写会が1月15日に都内で開催され、主演の大西信満さんとヒロインを演じた新人・イオリさんら出演者が佐藤監督とともに舞台あいさつをおこないました。
 2014年に公開された『華魂』に続く続編となる『華魂 幻影』は、閉館間近の映画館が舞台。スクリーンに不思議な黒ずくめの少女の姿を見る映写技師を主人公に、少女の謎や毒々しい花“華魂”が引き起こす惨劇が描かれていきます。
 佐藤監督は「やっとこさ2年越しで第2弾を撮ることができました。これもひとえに場を与えてくれるK's cinemaさんはじめ各地方の良心的な劇場さん、そしてスタッフ、キャストのみなさまにひじょうに感謝しております」とあいさつ。
 主人公の映写技師・沢村を演じ佐藤監督作品初出演となった大西さんは「ホン(台本)をいただいたときに、ものすごい念と言いますか、こもっているのを感じまして、それで実際に寿保監督にお会いして、さらに監督のすさまじい勢いと言いますか力を感じまして、えらい大変なことになるんじゃないかと思いましたけど、でも撮影はタイトなスケジュールだったんですけどすごくスムーズに、なにも迷うことなくひたすら時間が早く過ぎて、濃密な現場だったと思っております」と振り返りました。
 オーディションで黒ずくめの少女役に抜擢されたイオリさんは「オーディションも出演もすべてが初めてで、ほんとなにもかもが初めての現場だったんですけど、みなさんがすごい優しく接していただいたので、すごいいい経験ができました」と初の映画出演の感想を述べ「けっこう体も張ったと思うので、ぜひ楽しみにしていてください」とコメント。イオリさんとの共演シーンの多かった大西さんは「自分自身も何回やっても初めてのような感じなんで(笑)」と謙遜しつつ「大変なことを臆さず挑んで立派だったなと思っています」とイオリさんを評しました。

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主人公の撮影技師・沢村貞一を演じた大西信満さん

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黒ずくめの少女を演じた新人・イオリさん

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原案もつとめた佐藤寿保監督

 劇中映画『激愛』のヒロインを演じた愛奏さんは「監督はすごく厳しい方で怒られるんじゃないかっていうようなイメージを勝手に持っていたので、その予想に反してととても細かくいろいろなことを教えてくださってホッとしました(笑)」と笑顔。
 同じく劇中映画『激愛』の主演男優を演じた川瀬陽太さんは「大西信満くんとは個人的に付き合いがあったりして“佐藤寿保さんってどんな方ですか?”と聞かれて“普通じゃないよ。正確に言うとイカれてるよ”って言いました。そのとおりのイカれた映画になっていると思います」と作品の激しさを強調しました。

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劇中映画『激愛』主演俳優を演じた川瀬陽太さん

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劇中映画『激愛』のヒロインを演じた愛奏さん

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大西信満さんはイオリさんの「訛りが大変でしたね」と暴露

 佐藤監督は「『華魂』というのは(シリーズが)それぞれ1話完結もので、今回は映画館が舞台のお話です。いま、大作目白押しでつまんないものばかり上映していますけど、この映画はほかの映画館では観られない、熱気と狂気と愛に包まれた映画だと思っております。面白いと思ったら、ぜひ周りのお友達、親戚、お子様に声をかけていただいて、劇場にぜひ詰めかけてください。お待ちしています!」と力強くアピールし、川瀬さんの「お子様にはおすすめしません!(笑)」の注意も加わって舞台あいさつは締めくくられました。

 脚本に監督としても知られるいまおかしんじさん、音楽にNHKドラマの音楽も話題となった大友良英さんら、日本映画界の精鋭スタッフが参加し、恐怖とエロス、そして失われつつあるフィルムへの想いを描いた『華魂 幻影』は、2月26日より北海道夕張市で開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で上映。4月30日(土)より新宿K's cinemaにて公開されます。

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