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高樹澪さんと石川優実さん親子役のポイントは「えくぼ」 『誘惑は嵐の夜に』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなったいまおかしんじ監督、松永拓野さん、高樹澪さん、石川優実さん、ぶっちゃあさん(左より)。笑顔の高樹さんと石川さんの頬にはえくぼが
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 高樹澪さんと石川優実さんが「身体の入れ替わった母娘」を演じる『誘惑は嵐の夜に』が2月20日にユーロスペースで初日を迎え、高樹さんと石川さんら出演者といまおかしんじ監督が舞台あいさつをおこないました。
 『誘惑は嵐の夜に』は、刺激的な恋愛をエロティックな表現を交えて描くシリーズ「ラブストーリーズ2」の4作目となる作品。それぞれに夫や恋人との関係に悩みを抱える母親・佐和子と娘・康子を主人公に、身体が入れ替わりお互いを演じて生活することになった母娘の姿を描いたラブファンタジーとなっています。
 雨と強風というあいにくの悪天候にもかかわらず初日には多くの方が詰めかけ、佐和子役の高樹さんは映画のタイトルにちなんで「ほんとに嵐の夜に来ていただいてありがとうございます」とあいさつ。母娘で身体が入れ替わるという設定について「やはり年齢が全然違うので難しかったと思います。ただ、私と優実ちゃんは同じところにえくぼがあって、両えくぼが同じというのはなかなかないので“これで親子なんだな”と思って、不安感みたいなのは優実ちゃんのえくぼを見てからはまったくなくなりました」とコメント。
 康子役の石川さんも「ほんとに初日が嵐の夜になったので、これは偶然じゃないなと思っております」とあいさつし「“澪さんの娘役で”と言われたときに母親に相談したら“あんな綺麗な方と親子って大丈夫なの?”みたいなことを言われて(笑)。私もそこは心配に思ったんですけど、衣装合わせのときに澪さんがまず“えくぼ”と言ってくださったので、それで安心というかやれそうな気がしました」と、おふたりのえくぼが親子役を演じる上で助けになったことを明かしました。
 脚本も担当したいまおか監督は「昔、大林宣彦監督の『転校生』という映画があって、それをパクったみたいな感じで(※『転校生』は高校生の男女の身体が入れ替わる話)。あと『岸辺のアルバム』という山田太一さんが書いていた連続のホームドラマがすごい好きで、家族の話をやってみようかなと思って」と、冗談も交えつつ作品の発想のきっかけを語りました。

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「佐和子が娘の康子になっているときはちょっと動きを変えるとかをやったりして、それが意外と出ていたりすると面白いかなと思って」という母親・佐和子役の高樹澪さん

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入れ替わる役を演じる上で「(高樹さんと)お互いの普段の様子を見て“こういう感じでやってみよう”とかという感じだったかなと思います」と娘・康子役の石川優実さん

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「小刻みに動いたり、変な動きをするということを心がけて」いたという高樹さんと、「自分がやる年齢の役ではなかった」ので母親役が楽しかったという石川さん

 スナックの客を演じたぶっちゃあさんは一家の父親・謙三を演じた春田純一さんと現場で久々の再会となったそうで「彼がまだJAC(※かつて春田さんが所属していたジャパンアクションクラブ)の一期生のときに東映で会って(※ぶっちゃあさんは東映俳優養成所出身)“久し振りですね”って。男前でカッコいい人だったのに、現場で面白い演出を提案したりしていて“変わったな、この人”とビックリしました(笑)」とエピソードを紹介しました。

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母娘が入れ替わるというストーリーのため現場で「いまは佐和子、いまは康子」と叫んでいたといういまおかしんじ監督。「俺がわからなくなるから、言い聞かせないと(笑)」

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石売りの清水役の松永拓野さんは「脚本を読んだときは(石売りという職業が)よくわからなくて、撮影していく中でだんだん信じられるようになったので面白かったです」

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「最近やったことをすぐ忘れてしまって、なんの役をやったかも……」と笑いを誘ったぶっちゃあさん。スナックの客役で「たぶん酒飲んでるだけだと思います(笑)」とジョークも

 石川さんは「お母さん、娘、お父さん、いろんな世代の悩みがあると思います。今回の話は入れ替わるというお話なんで、現実世界でそういうことは起きないわけじゃないですか。でも、この作品を観て、自分の前の悩みとか、人生をどう生きるかというきっかけになってくれたら嬉しいなと思います」と、高樹さんは「この作品で夫婦の絆とか親子の絆というものがどういうことなのかともう1回考えたり、感謝をしたりということを思いながら撮影に臨ませていただいて、うちの家庭も円満になると(笑)、そういう感じです。だからみなさん、この映画を観て、なにかもう1回“絆”に気づいていただけたらいいなと、そういう想いを込めて観ていただけたらなと思います」と、それぞれ語って舞台あいさつを締めくくりました。

 舞台あいさつ登壇者のほか、康子の恋人役に永岡佑さん、一家の父親役に春田純一さんらが共演する『誘惑は嵐の夜に』は2月20日(土)より24日(水)までユーロスペースにてレイトショー上映され、24日(水)にはいまおか監督と音楽担当のBITOさんによるトークショー&弾き語りイベントが開催。
 また、25日(木)~28日(日)は「ラブストーリーズ2」シリーズ第5作目『母の恋人』が、29日(月)~3月4日(金)は第6作目『オトナの恋愛事情』がレイトショー上映されます。

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