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出演者と監督がそれぞれの「スリリング」を語る 『スリリングな日常』完成披露試写会

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舞台あいさつをおこなった金子ノブアキさん、落合モトキさん、相楽樹(さがら・いつき)さん、加藤葵さん、藤田富(ふじた・とむ)さん、豊島圭介監督、熊坂出監督(左より)
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 日常に潜むスリリングな出来事を注目の俳優陣と気鋭の監督4人が描くオムニバス『スリリングな日常』(6月25日公開)の完成披露試写会が4月21日に渋谷ユーロライブで開催され、落合モトキさん、金子ノブアキさん、相楽樹さん、藤田富さんら出演者と熊坂出監督、豊島圭介監督が舞台あいさつをおこないました。

 『スリリングな日常』は、捨てられていた吸血鬼を拾った男が主人公の「Qちゃん」(頃安祐良監督)、ひとり暮らしの女子大生が不審者の影に怯える「不審者」(熊坂出監督)、他人の記憶から消えてしまう男たちの奇妙な体験を描く「忘れられる人」(熊澤尚人監督)、両親と幼い娘の3人家族の朝のひとときを綴った「あさのはなし」(豊島圭介監督)と、いずれもちょっと不思議な展開を見せる4編の短編からなるオムニバス。

 「Qちゃん」で吸血鬼のQちゃんを演じた加藤葵さんは「けっこう内容がダークなんですけど現場は和気あいあいとしていてすごく居心地がよくって、Qちゃんが寝ているシーンはちょっとだけ本当に寝ちゃって(笑)」と裏話を披露し、同じく「Qちゃん」で主人公のバイト仲間を演じた藤田富さんは、掌の傷口をQちゃんに舐められるシーンがあったため「とにかく(撮影の前に)手をきれいに洗ってこなくちゃなと。申し訳ないので石けんで何回も何回も洗って撮影に臨みました」とコメント。
 「不審者」で主人公を演じた相楽樹さんは、不審者の影が迫るというストーリーについて「リアルにはないんじゃないかって思うかもしれないですけど、自分が一歩間違えたらこんな状況もなくもないかもしれないと思うとちょっと怖いですよね。自分の日常を気をつけないとと思って演じていました」と役を演じての想いを述べ、同作のメガホンをとった熊坂出監督は「ストーリーが先にできて、テーマを決めないで作ったらどうなるかなと思ってやったら、自分の中では異色になりましたね」と、短編ならではの試みがあったことを明かしました。

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「初めての映画の作品だったのでとても大事な作品になっています。キュートでダークでドキドキした作品になっています」と「Qちゃん」でQちゃんを演じた加藤葵さん

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「撮影が昨年で、映像を撮るのが初めてだったので緊張しながら、でもけっこう演じていると思いますので観ていただけたら嬉しいです」と「Qちゃん」出演の藤田富さん

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「みなさまこの作品を観て、自分の日常に当てはめて観ていただいたりして、楽しんでいただきたいなと思います」と「不審者」の主人公・白石奈々美を演じた相楽樹さん

 「忘れられる人」出演の金子ノブアキさんは「(撮影は)1年くらい前だよね。三浦半島で天候にも恵まれて、話の内容も虚無感のあるような感じだったので、ああいう天候が逆に良い作用だったなと思って」と撮影を振り返り、同作で主人公を演じた落合モトキさんは“他人に忘れられる”という設定について「忘れられているんだけど、その世界で生きていかなくてはならなくて、だから(アルバイトをするシーンで)けっこうキャベツを切ったり大根を洗ったりしていたので、撮影の最中にキャベツを切るのがどんどんうまくなりました(笑)」と話し、そのコメントに金子さんからは「トンカツ食べたくなってきちゃった(笑)」とジョークも飛び出しました。
 格闘家でタレントの秋山成勲さんを主演に迎え、3人の出演者だけの約20分間ワンシーンワンカットに挑んだ豊島圭介監督は「秋山さんはお芝居がほとんど初めてだったので脇のふたりはお芝居の上手な人に来てもらおうということで、ひとりは中村映里子さん。もうひとりは子役の花田優里音ちゃんというイトーカンパニーネクストヒロインオーディション準グランプリのすごい天才的な子で、リハーサルのときからフルスロットルなので秋山さんもスムーズに芝居ができたという、そんな現場でした」と、キャストに恵まれた撮影について語りました。

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「不審者」の熊坂出監督は「どこかで観たことある表現ではないほうに集約していったほうがいいんじゃないかなと思って」ラストを撮影現場で変更したと明かしました

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「ぼくも気がつくと年長者の部類に入っているので、若いみなさんとやれるのは個人的にすごく楽しくて(笑)」と「忘れられる人」で宝来先輩を演じた金子ノブアキさん

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「個人的には、金子さんとガッツリお仕事をしたいなと思っていたので、今回すごく嬉しい気持ちです」と「忘れられる人」で主人公の柏木大輝を演じた落合モトキさん

 舞台あいさつでは映画のタイトルにちなんでそれぞれの「スリリングだった出来事」も質問され、金子さんは落ちてきたセミが胸元で死んだ話、落合さんはラーメン屋でバイトしてたころの失敗談と、それぞれ笑えるエピソードを紹介しましたが、相楽さんは中学時代に不審者にあとをつけられたという話を披露し、相楽さんが「何事もなかったので笑い話ですんでいるんですけど(笑)」と話す一方でほかの登壇者からは「それは事件だよ」と心配の声も。
 そんな中、最初のあいさつで主演の秋山成勲さんの名前が出てこずに詰まってしまった豊島監督は「つい最近の話なんですけど、映画の完成披露試写会で主演の方の名前が出てこなかった(笑)」と自虐ネタで笑いを誘い、場内の空気を一変させました。

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最初は主演の秋山成勲さんと幽霊が肉弾戦をする話を考え「もう少ししっとりした話にしてくれってプロデューサーから言われて(笑)」という「あさのはなし」豊島圭介監督

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舞台あいさつではサプライズで両監督からキャストに花束をプレゼント。画像は藤田富さん(中央)に花束を渡す豊島圭介監督(右)と、加藤葵さん

 劇場公開作『あの娘、早くババアになればいいのに』が話題となった頃安祐良監督、『パーク アンド ラブホテル』で日本人初のベルリン国際映画祭最優秀新人作品賞を受賞した熊坂出監督、ヒット作『近キョリ恋愛』を手がけた熊澤尚人監督、『ヒーローマニア -生活-』『森山中教習所』と劇場公開作が控える豊島圭介監督と、個性あふれる4人の監督がホラー風味、ミステリー風味、ファンタジー風味、SF風味とバラエティに富んだ要素を「日常」へと組み込み、魅力的な俳優陣がそれぞれの作品世界で輝きを見せる『スリリングな日常』は、6月25日(土)よりユーロスペースほか全国順次ロードショーされます。

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