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撮影中に女性キャスト陣が不思議な体験も? 『劇場版 恐怖のお持ち帰り』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった福谷修監督、末永みゆさん、松永有紗さん(リンクSATR's)、河原美結さん、LITO(伊藤陽佑)さん(左より)
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 映画やテレビの制作現場など映像にまつわる実話怪談を3話オムニバス形式で映画化した『劇場版 恐怖のお持ち帰り ~ホラー映画監督の心霊実話怪談』が7月17日にユーロライブで初日を迎え、それぞれのエピソードで主演をつとめた松永有紗さんと河原美結さん、共演の末永みゆさん、主題歌を担当したLITOさん、福谷修監督が舞台あいさつをおこないました。

 映像作品のほか小説などでもホラー作品を手がける福谷監督の監督最新作となる『劇場版 恐怖のお持ち帰り』は、福谷監督が実際に見聞きした実話怪談を集め執筆した「恐怖のお持ち帰り」シリーズの監督自身による映像化。女優を自宅に連れ帰った若手映画監督の体験を描く第1話「お持ち帰り」、アイドルの肝試し企画が予想外の方向に向かう第2話「墓荒らしアイドル」、霊感を持つアイドルのグラビア撮影で起こった事件を描く第3話「神隠し」の3エピソードで構成されています。

 アイドルグループ・リンクSTAR'sのメンバーとしても活躍し第3話「神隠し」で主演をつとめた松永有紗さんは「初のホラー映画ということで緊張していたんですけど、(リンクSTAR'sの)メンバーも一緒にいてくれたり、監督さんやカメラマンさんやいろいろな方に支えていただいて撮り終えることができました」と、第2話「墓荒しアイドル」の主演に加えて映画製作を支援するクラウドファンディングの支援者向け特典映像「ホラー女優育成プロジェクト」にも挑戦した河原美結さんは「クラウドファンディングの特典では、ホラーメイクだったり、ホラーの演技だったり、痙攣の仕方とかいろいろ教えていただいたので、私も勉強になる作品でした」と、第1話「お持ち帰り」に女優役で出演した末永みゆさんは「ホラー映画は2回目なんですけど、特殊メイクをしたりとかは初めてで、血のりも初めてで、血のりがあんなに冷たいっていうのは初めて知りました。初めてづくしでした(笑)」と、それぞれにあいさつ。
 “俳優・伊藤陽佑”として福谷監督が原作・脚本をつとめた人気作『心霊写真部』シリーズに出演し、今回は音楽活動時の名義で主題歌を担当したLITOさんは、主題歌「無重力」について「監督からのリクエストとしては“新しいホラー”というところがあったので新しいアプローチでやってみたんですけど、3曲くらい作って、結局わりかしスタンダードなバラッドになりました(笑)」と客席の笑いを誘いつつ「ホラーなので“怖かった、ゾクゾク”ってなったあとにひとつホッとするようなものというのは意識してつくりましたね」と曲に込めた想いを語りました。
 原作と脚本・監督に加え自ら製作もつとめた福谷修監督は「自主映画のような体勢で企画していたんですけど、いろいろ賛同していただける方がいて、こうして魅力ある俳優のみなさんと一緒に仕事ができることによって作品的にどんどん膨らんでいったところがあって、それに対してみなさんが期待以上に応えていただいて、ほんとに感謝しています」と心境を述べました。

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第1話『お持ち帰り』で馬場良馬さん演じる主人公の相手役をつとめた末永みゆさんは「撮影は大変だったんですけど、事務所の先輩の馬場良馬さんにも助けていただき無事に撮影を終えることができました。こうしてみなさんに観ていただけて、ほんとに嬉しいです」とあいさつ

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「『神隠し』という作品は、バッとお化けが出てきたキャーという怖さもあるんですけど、最後の最後にわかるゾクゾクってするような怖さだったり、見方によって怖さが違かったりという新しいホラー作品にもなっていると思います」と、第3話『神隠し』アリサ役の松永有紗さん

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「初主演、初ホラーということで不安もたくさんあったんですけど、キャストのみなさんと一緒にがんばって素敵な作品ができあがったんじゃないかと思います」と第2話『墓荒らしアイドル』瑞希役の河原美結さん。「それぞれテイストが違う作品で飽きずに楽しめると思います」

 出演者3人には「撮影で大変だったこと」も質問され、松永さんは「撮影が限られた時間だったので“やり直しが効かない”と言われていて、間違えることへのプレッシャーが大っきかったですね」、河原さんは「肝試しのシーンをガチな(本物の)お墓で撮ったんですよ。霊感がないのでなにも感じなかったんですけどお墓の雰囲気は怖かったですね」、末永さんは「(特殊メイクで)真っ白のコンタクトを付けるとなにも見えないんですよ。移動とかも大変でした」と、3人とも心霊現象とは無関係の苦労を挙げましたが、実は松永さんは「撮影した場所が古い家で、誰もいないはずなのに音が出たりして“音がなってるけどハイやります!”みたいな感じで(笑)」、末永さんも「(白いコンタクト越しに)人影が見えて“あそこに人いる?”と思ったら誰もいないとか」と、やはり不思議な現象はあった様子。また、第2話のロケで使った雑木林が「地元の人に聞いたら元々墓地だったところかもしれなくて、出てくるかもしれない(笑)」という事実が監督から明かされ、雑木林で体当たりのお芝居をしている河原さんは驚きの表情を見せました。

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「今回、福谷監督とこのようなかたちでコラボレーションできてほんとに嬉しかったのと、主演のひとり馬場良馬くんが同じ戦隊出身で同い年ということで、こういうかたちで一緒に仕事ができてほんとに嬉しく思っております」と、主題歌「無重力」担当のLITO(伊藤陽佑)さん

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劇中に登場する「左遷されたプロデューサーとかも実在しますし、霊感アイドルもある女優さんのモデルがいるんです」と福谷修監督。「原作は実話ですけども、映画は映画的に膨らませているところも、原作のままのところもありますので、そこの違いとかも楽しんでもらえればと」

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第2話のロケに使った雑木林が元々は墓地だったかもしれないという福谷監督の発言に、思わず顔を見合わせて驚く松永有紗さん(左)と河原美結さん

 各話でヒロインを演じた3人は「この映画は観るたびに違う発見があったりして、ホラー映画なんですけどすごい楽しい面白い作品となっておりますので、何回か観て気づくようなところにも要チェックして観ていただけたら嬉しいです」(松永さん)、「私もこれから活動を始めていく駆け出しアイドルなので、私が演じたアイドルの瑞希に共感できる部分がたくさんあって、瑞希と向き合って悩んで作った思い入れのある作品です。クスッと笑えるところもあるので、ぜひ楽しんでいただければと思います」(河原さん)、「痙攣するシーンを何回も撮って大変だったり、すごい体を張った作品となっておりますので、何度も観てほしいです」(末永さん)とそれぞれ語り、LITOさんは「福谷さんは限られた条件の中でもこれだけ面白いことができるんだと体現されているので、ぜひ福谷さんとこの作品をよろしくお願いします」とエールを。
 そして福谷監督は「ほんとに低予算ながらも、挑戦したかったことをこの機会に全部やらせていただきました。それを支えていただきましたキャストのみなさんの素晴らしさとスタッフのがんばりに対してほんとに感謝をしています。その素晴らしさやがんばりをより多くの方に観ていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします」と舞台あいさつを締めくくりました。

 また、この日の舞台あいさつはネット動画サイトの大手・ニコ生で生中継されており、その中継の中で福谷監督が原作・脚本をつとめる人気シリーズ『心霊写真部』の“再起動”作となる『心霊写真部 リブート(仮)』の製作と、松永有紗さんが3代目主演女優として主人公の佳夕(かゆ)を演じることが発表。松永さんは「すごい人気の作品なので、私がいま持っている力を最大限に出して、みなさんの期待を裏切らないように全力でがんばりたいと思いますのでよろしくお願いします」と意気込みを語りました。
 『心霊写真部 リブート(仮)』は松永さんのほか、シリーズ第1弾のDVD版から出演している牧村部長役の伊藤陽佑さん、2015年公開の『心霊写真部 劇場版』から参加のリリ役・上野優華さんが引き続き出演し、もうひとりのメインキャラクター「屋上の少女」役は未定。これまでのシリーズ同様に永江二朗監督がメガホンをとって7月下旬より撮影がおこなわれ、8月26日(金)にニコ生独占公開されます。

 舞台あいさつ登壇者のほか、第1話『お持ち帰り』で馬場良馬さんが主演をつとめる『劇場版 恐怖のお持ち帰り ~ホラー映画監督の心霊実話怪談』は、7月17日(日)より21日(木)まで渋谷ユーロライブにて上映されるほか、大阪、横浜、名古屋にて順次公開されます。

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