人気若手男優の吉沢亮さんが初の映画主演をつとめた青春ストーリー『サマーソング』の完成披露試写会が９月11日に北とぴあつつじホールで開催され、吉沢さんと共演の浅香航大さん、中前勇児監督が舞台あいさつをおこないました。

　吉沢さんが『サマーソング』で演じるのは、父の死をきっかけに大好きなサーフィンをやめ日々を漫然と過ごす青年・イッチー。『サマーソング』は、イッチーが友人たちと訪れた夏の海で自分を見つめなおしていく姿が笑いも交えて描かれていきます。

　舞台あいさつは上映終了後におこなわれ、大歓声と拍手の中で登壇した吉沢亮さんは「今日が初めて観ていただくということですごく緊張していたんですけど、終わったあとのみなさんの拍手を聞いて安心しました」とあいさつ。初の映画主演について「“ぼくでいいんですか？”みたいな緊張もありましたけど、主演でやらせていただくのは単純に嬉しかったです」と感想を述べ「芝居する上では（主演だと意識することは）ないですけど、スタッフさんがどういう仕事をしているのかとか、現場の雰囲気はいつも以上に見ていた気がしますね」と振り返りました。
　以前にも吉沢さんと共演経験があり『サマーソング』ではイッチーの親友のひとり、まこっちゃんを演じた浅香航大さんは、吉沢さんの現場での様子を「ほんとに堂々とされていて、すごく凛々しく現場にいて」と、仲のよさをうかがわせる笑顔でコメント。また、吉沢さんがあるシーンについて「テンション上がっているシーンとかもあって」と話すと「ずっと気にしてたもんね。“俺やりすぎてないかな？“って(笑)」と裏話を明かして客席の笑いを誘いました。
　メガホンをとった中前勇児監督は、そんなふたりについて「パワーをもらいましたよ。楽しそうにやってましたけど楽しいだけじゃなく、吉沢くんも浅香くんもいろいろ考えていらっしゃるので、そこは助けられました。時間が限られている中でやっているので（演技の）プランが整っていてすごくよかったです」と評しました。

　中前監督は「青春ぽい感じですけど、イッチーは地元を愛していて、友達はイッチーのことを好きでいて、イッチーは亡くなったお父さんのことも好きでと“違うかたちの恋愛”のつもりで描きました。みなさんこの映画を観て、ちょっと一歩前に出たらいいなと思えるようになってくれたらいいなと思って作りました。少しでも多くの人に観ていただきたいです」、浅香さんは「亮の初主演映画をたくさんの人に観てもらいたいですね。“友達って最高だよな”って気持ちをぼくも大事に思いましたし、たくさんの人にそういう気持ちを感じてほしいと思いました」、そして吉沢さんは「ほんとに男ってくだらないな、そのくだらないことをどこまでも全力でやっている男って愛おしいなって思っていただけるような作品ではないかと思っております。ほんとにたくさんの方に観ていただきたいと思います。生きていると“あと一歩”というのがわかっているんだけどなかなか踏み出せない瞬間ってあると思うんです。そういう人たちの背中を押すひとつの力になれたら嬉しいなと思っております」と、３人それぞれに作品に込めた想いを述べて舞台あいさつを締めくくりました。

　吉沢さん、浅香さんに加え、赤澤燈さん、馬場良馬さん、和田琢磨さん、筧美和子さん、丸高愛実さん、天野麻菜さんらが共演する『サマーソング』は、９月17日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次公開。初日の17日にはシネマート新宿、センチュリーシネマ（名古屋）、Ｔ・ジョイ京都の３劇場で吉沢さんと浅香さん出演の舞台あいさつがおこなわれます。