日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>W主演の永尾まりやさん根岸拓哉さん「とにかく走った」 『口裂け女vsカシマさん』特別上映会

W主演の永尾まりやさん根岸拓哉さん「とにかく走った」 『口裂け女vsカシマさん』特別上映会

記事メイン写真

舞台あいさつをおこなった浅沼直也監督、たけうち亜美さん、永尾まりやさん、根岸拓哉さん、古里友美さん、星野音羽さん(左より)。口裂け女役のたけうちさんとカシマさん役の古里さんは特殊メイクをして登壇
※画像をクリックすると大きく表示します

 永尾まりやさんと根岸拓哉さんのダブル主演で、ふたつの恐怖に追われる男女の姿を描いた『口裂け女vsカシマさん』の特別上映会が12月23日に秋葉原UDXシアターで開催され、永尾さん、根岸さんほか出演者と浅沼直也監督が舞台あいさつをおこないました。

 現代の怪談として語り継がれる“口裂け女”と“カシマさん”が「凶演」を果たした『口裂け女vsカシマさん』は、口裂け女とカシマさんに狙われた元・恋人同士の男女が体験する一夜の恐怖を描いたノンストップ・ホラー。

 追いかけてくる口裂け女とカシマさんから逃れるストーリーだけに、主人公の稲村八重子を演じた永尾まりやさんは「とにかく私の印象は“走った”。今年一番走ったと思うんですよ。(事前に)走るってそんなに知らされていなかったので(笑)」とコメントし、もうひとりの主人公・大森省吾を演じた根岸拓哉さんも「ほんとに走りましたよね。新品の靴だったんですけど、最終日にはふたりとも靴がボロボロになっていて、とにかく走ったな、逃げたなという所存でございます」と撮影を振り返りました。
 また、根岸さんと永尾さんは、初めて映画のスタッフ・キャストが顔を合わせた衣裳合わせの日に、浅沼監督に「コンビニ行ってなんか買ってきて」と買い出しに行かされたというエピソードを披露。「土地勘がないので、どこに行ったらいいのか」(根岸さん)、「コンビニ行くのに1時間くらいかかっちゃった」(永尾さん)というふたりの回想に、浅沼監督は「演出なんですよ。ふたりが付き合っていたという設定があるので、短い期間で少しでも一緒の思い出を作ってもらおうと思って」と、その意図を明かしました。
 浅沼監督はこれが初めてのホラー作品で「撮っていると恐怖って憑依してくるんですよ。夢の中で口裂け女に追いかけられたり暗闇にカシマさんがいたり、もうやりたくないですね(笑)」と冗談も交えて語りつつ「楽しい経験でした。血のりをビシャビシャ使ったり、走らせたり、撮っているほうは楽しかったです」と初ホラー演出の感想を述べました。

コメント写真

主人公・稲村八重子役の永尾まりやさん

コメント写真

主人公・大森省吾役の根岸拓哉さん

コメント写真

メガホンをとった浅沼直也監督

 口裂け女を演じたたけうち亜美さんは、ホラーマンガ家・犬木加奈子さんの作品を監督に貸すほどのホラー好きで口裂け女役も念願かなってのものだったそうですが「(口の裂けた特殊メイクをすると)なんも食べられないんですよ。だから、みんながケータリングで食べてるときストロー差して、まりやぎちゃん(永尾さん)にゼリーを持ってもらって、カブトムシみたいに吸ってました」と、この役ならではの苦労も告白。
 下半身のない女性の姿をしたカシマさんを演じた古里友美さんは「みんなは走るんですけど、私はずっと這いつくばっていて(笑)。サポーターをしていてもヒザがやばかったですね」と、やはり人間ではない役に苦労もあった様子。
 口裂け女に襲われる女性・倉田まゆみを演じた星野音羽さんは「カメラテストのときに、カメラにちょうど映らないところでおもいっきりコケて、手の皮が剥けて、血のりをかけられる前に本当の血を出しちゃって。けっこう痛かったですね(笑)」と、撮影中の失敗談を語りました。

コメント写真

口裂け女役のたけうち亜美さん

コメント写真

カシマさんを演じた古里友美さん

コメント写真

倉田まゆみ役の星野音羽さん

 浅沼監督は「けっこうワンシーンワンカットで撮っていて、ぼくの演出しきれていない役者さんの生のところが映っているので、そういうところが面白いと思いますね。そういうところを楽しんでもらえたらまた違う見方ができるんじゃないかと思います」、永尾さんは「ほんとにカッコよく撮れた映像だと思っていますし、ワンシーンワンカットの一発勝負でみんな真剣にやったところも撮ったりしてるので、私は満足しています。それからホラーなんですけど意外と(八重子と省吾の)恋愛も入っていて、監督もすごくこだわっていて、ここはまだ相手を信用してないとか、ここで距離が縮まるとか、すごく細かく教えていただいたので恋愛にも注目していただけたらいいなと思います」、根岸さんは「ワンシーンワンカットでひとりがなにかをミスしたら長いシーンでも最初からという、だからぼくたちはミスをしちゃいけないなという覚悟の上でやらせていただいて、その緊迫感は映像を通してみなさんに伝わると思いますし、八重子と省吾のラブストーリーでもありますから、そう受け取っていただけたら嬉しいかなと思います」と、それぞれ映画の見どころをアピール。
 さらに永尾さんは「ぜひたくさんの方に拡散してください」と呼びかけて舞台あいさつを締めくくりました。

 脚本に劇団バター猫のパラドックス主宰の西貴人さんと『天心』などの我妻正義さん、撮影監督に監督としても『アイズ』などを手がける福田陽平さんと精鋭スタッフが揃った『口裂け女vsカシマさん』は、2017年1月6日にDVDがリリースされます。

スポンサーリンク