数多くの作品に出演する名脇役・齊藤あきらさんが永いキャリアで初の主演をつとめる『親不孝役者』（安達正軌監督）が、９月４日より横浜シネマノヴェチェントでロードショーされます。
『親不孝役者』は、スターになるのを夢見ながら42歳になったいまでも独身で居酒屋のアルバイトで生活する売れない役者・工藤正明が主人公。故郷で暮らす父親が余命わずかと知らされた正明が、少しでも父親を安心させようと、片思いの相手に頼み込んで「夫婦」として帰郷するというストーリーの人情コメディとなっています。
齊藤あきらさんが正明を演じるほか、正明に妻役を頼まれるヒロイン・夏川あおいを『おだやかな日常』などの篠原ゆき子さん、正明の父親をベテランの品川徹さんが演じるのをはじめ、人気シリーズ「相棒」伊丹刑事役で知られスピンオフ『相棒シリーズ X DAY』では主演をつとめた川原和久さん、東映ピラニア軍団の一員として知られる成瀬正孝さん、平成ガメラシリーズなど金子修介監督作品でおなじみの螢雪次朗さんら、共演には実力派俳優陣が顔を揃えています。
メガホンをとるのは、助監督を経て『SEVEN ROOMS』（オムニバス『ZOO』の１編）で監督デビュー、『死にぞこないの青』『年々歳々』などを監督するほか『輪廻』（清水崇監督）、『エクステ』（園子温監督）では脚本を手掛ける安達正軌（あだち・まさのり）監督。脚本は、安達監督が主演の齊藤さんが主宰する俳優コミュニティ・映像演技藩φ空集合とともに作り上げています。