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小牧那凪さん、主演作公開に「寂しいという気持ち」も 『金沢シャッターガール』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなったキャストと監督。前列左より、高井晴菜さん、小牧那凪(こまき・なな)さん、高畠菜那(たかばたけ・なな)さん、四谷奈々可(よつや・ななか)さん、寺内康太郎監督。後列左より、有松来未(ありまつ・くるみ)さん、安井晶さん、浜田彩加(はまだ・さいか)さん、河島汐里さん。パネルを持つ小牧さんと高畠さん以外のメンバーはタイトルにちなんで「シャッターポーズ」
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 石川県金沢市を舞台に、16歳の少女の日常を描いた『金沢シャッターガール』が2月9日にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で東京公開初日を迎え、主演の小牧那凪さんをはじめ女子高校生を演じた出演者8人と寺内康太郎監督が舞台あいさつをおこないました。

 『金沢シャッターガール』は、カメラ好きな少女を主人公にした桐木憲一さんの人気コミック「東京シャッターガール」を金沢市を中心としたオール石川県ロケで映画化した作品。北陸新幹線開通で変化しつつある金沢の町で、友人たちの変化にどこかついていけず入部した写真部の活動にも身が入らない高校生・花菜(かな)を主人公に、16歳の揺れる心が描かれていきます。

 東京公開に先駆け舞台の金沢ほか石川県では先行公開がされており、花菜を演じた小牧那凪さん(映画には旧名の“のえる”として出演)は「1週間ほど前に先に金沢のほうで舞台あいさつをさせていただいたんですけれども、それからじわじわとネットのほうで感想やお声をいただき、こうやって映画ができたんだなと実感しております。今日、東京の初日を迎えることができたんですけど、ここまで来てしまうと私たちにできることはもうないので、正直寂しいという気持ちがあります」と東京公開を迎えた心境を語り「少しでも多くの方々に『金沢シャッターガール』を観ていただければいいなと思っております」と、映画への強い想いを感じさせました。

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「(この映画の)どういったものが金沢なのかというのは、逆にこの映画の中にあるので」と寺内康太郎監督

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“のえる”の名で主人公の夏目花菜を演じた小牧那凪さんは「最後まで楽しんでいってください」とあいさつ

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「この映画を通して金沢の魅力を発信していきたいというふうに思っています」と、鈴木琴子役の高畠菜那さん

 舞台あいさつでは撮影時の思い出も質問もされ、小牧さんは夏という設定の海のシーンについて「撮影したのが10月の上旬ころで、海から来る風も肌に突き刺さるほど冷たく(笑)、その中で半袖で夜に撮影したので、単純に寒くてつらいという記憶があります(笑)」と裏話を披露。
 花菜の友人・琴子を演じた高畠菜那さんも「金沢に住んでいる私でも寒い中、私は撮影のときにタンクトップで撮影したんですね。もう寒くて、でも“夏だ!”と思って撮影に臨みました。だから“夏!”っていう顔をしていると思います(笑)」と同じ海のシーンを挙げ、花菜の友人で高校でバンド活動をする翔子役の四谷奈々可さんは「(撮影当時)高校生でこの映画に出させていただいていたんですけど、私もガールズバンドをやっていて、すごく性格的に似ていて共感できる役だったんです。演じていてすごく楽しかったですし」と役と自分の共通点を挙げるとともに「やっぱりおふたりと一緒で海のシーンが寒くて(笑)。でも、いまとなればほんとにいい時間だったなって思います」と、やはり海の寒さについても一言。
 花菜の友人・楓役の高井晴菜さんは「海のシーンも寒くてつらかったんですけど、単純に早起きが(笑)。2時とか3時に起きて(買物をするシーンで)スーパーマーケットとかデパートを駆け回っていたので、だいぶ日常とかけ離れた体験をさせていただいて、つらかったのはもちろんあるんですけど、すごく楽しくて有意義な時間だったと思います」と撮影を振り返りました。

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「金沢の魅力がたくさん詰まっているので最後まで楽しんで帰ってください」と、西翔子役の四谷奈々可さん

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「みなさんにこうやって東京で観ていただけることをすごく嬉しく思っています」と、北原楓役の高井晴菜さん

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「東京のみなさんにも石川のよさが伝わるといいなと思っています」と、ミギーを演じた浜田彩加さん

 映画には金沢周辺のさまざまな観光名所が登場しており、花菜が高校で出会う友人・ミギー役の浜田彩加さんは「(遊園地の)手取フィッシュランドに行くんですけど、大雨なんですよね。それがけっこうきつかったなって思ったけど、それが石川県らしいなってすごい思いました」と、雨も石川県らしさだと笑顔。
 同じく高校の友人・なべっち役の河島汐里さんは花菜が卯辰山でデートするシーンを挙げ「そのシーンが一番夜景が綺麗でとってもおすすめのシーンになっているので、ぜひそこに注目して観ていただけたらなと思います」。
 高校の友人・池ちゅう役の安井晶さんも浜田さんと同じく雨に見舞われた手取フィッシュランドを挙げ「石川県って“お弁当を忘れても傘を忘れるな”っていうくらい降水量が多い県なので、それこそお弁当を食べるシーンもどしゃ降りだったし、それがすごい楽しかったでーす」と、雨も楽しんだ様子。
 高校の友人・優子役の有松来未さんは、花菜がデートで“金沢カレー”の店に行くシーンを挙げて「金沢のきれいな景色もすごく魅力的なんですけど、金沢の食もぜひ観てほしいです。そのシーンがとってもオススメになっています」と、金沢の食もアピールしました。

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「金沢市ならではの古風な雰囲気などを楽しんでいただければと思っています」と、なべっち役の河島汐里さん

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「映画をきっかけに東京の方にもたくさん金沢の魅力を知っていただけたら嬉しいです」と池ちゅう役の安井晶さん

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「私たちの住む金沢が舞台です。かわいい金沢弁のセリフにもご注目して観てください」と優子役の有松来未さん

 寺内康太郎監督は「この作品は撮影されたのが2016年で、そのころは北陸新幹線ができてまだ1年も経ったか経ってないかのころで、いまの状況ともまたちょっと違っていて、そういった金沢の町で金沢らしいことを撮れないかというところで、こういった現役(高校生)の金沢の子で」と『金沢シャッターガール』が作られた経緯を説明し「わかりやすい金沢の観光スポット、そこに移動するというよりも、そこの中で生まれた空気みたいなものを、フレッシュなこのキャストたちが演じていますので、そのへんが金沢映画という、みなさんたぶん初めてご覧になる映画になっていると思いますので、ぜひご注目いただければなと思っております」と、映画の見どころを語りました。
 そして寺内監督は、今回の舞台あいさつがキャストが集まる最後の機会かもしれないことから「撮影のころから2回、正月を迎えて、少しおとなになってそれぞれの道を歩みはじめているこのメンバーたちを見て、いい意味で卒業的な感じ」と述べ「今後ともこのメンバーそれぞれがんばっていきますけど、なにか映画に閉じ込めたその一瞬を、ぼくなりの『スタンド・バイ・ミー』的な気持ちでみなさんに伝えられればなと思っていますので、ぜひあたたかい目で彼女たちを応援してあげてください」と、これからの活躍が期待される若いキャストたちへの応援を呼びかけました。

 また、上映終了後には、ちょっと早いバレンタインデーとして、小牧さん、高井さん、浜田さん、四谷さんの4名が映画を鑑賞したみなさんにチョコレートを手渡しでプレゼントしました。

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上映終了後、ちょっと早いバレンタインデーのチョコレートを配った浜田彩加さん、小牧那凪さん、四谷奈々可さん、高井晴菜さん(左より)
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 金沢の現役高校生(撮影当時)を中心としたフレッシュなキャストで、リアルな“金沢の10代”らしい言葉で青春期の不安や切なさ、輝きを描いた『金沢シャッターガール』は、2月3日(土)より石川県先行公開、2月9日(金)よりユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて東京公開されています。

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