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宮島沙絵さん「誇りを持って観ていただける」主演作公開 『LAIKA-ライカ-』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなったericaさん、クセーニア・アリストラートワさん、宮島沙絵さん、今関あきよし監督(左より)
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 今関あきよし監督がロシア・モスクワを舞台に女性同士の恋愛を描いた『LAIKA-ライカ-』が2月17日に新宿K's cinemaで初日を迎え、ふたりの主演女優・宮島沙絵さんとクセーニア・アリストラートワさん、主題歌を歌うericaさん、今関監督が舞台あいさつをおこないました。

 オールモスクワロケで撮影された『LAIKA-ライカ-』は、モスクワでルームシェアして暮らす日本人のライカとロシア人のユーリャ、友情を超えた感情で結ばれたふたりの女性が繰り広げる切ない恋愛劇。

 ライカを演じた宮島沙絵さんは日本公開に先立ち12回ロサンゼルス日本映画祭で最優秀新人賞を受賞しており、受賞時のことを「自分が(受賞者として)呼ばれたことが理解できなくて固まっちゃいました(笑)」と振り返りつつ「すごくいろいろな方に観ていただいて戴けた賞なので、誇りを持って『LAIKA-ライカ-』を観ていただけるなと思います」と公開を迎えての心境を語りました。
 ユーリャを演じたクセーニア・アリストラートワさんはロシアから来日しての舞台あいさつで「来日してとても嬉しい。みなさんの感謝で胸いっぱいで、よろしくお願いします」と通訳を通じてあいさつ。

 近年はベラルーシで撮影した『カリーナの林檎 ~チェルノブイリの森~』、ウクライナで撮影した『クレヴァニ、愛のトンネル』と東ヨーロッパでの映画制作をおこなってきた今関あきよし監督は「旧ロシアというかソビエト圏でずっと撮ってきて、最終的にはいつかロシア・モスクワで撮りたかったので、念願がやっと叶った。やっぱりモスクワは日本で言うと東京ですので、撮影の条件がとても厳しくて困難が予想されたのでなかなか撮れなかった。それで、やっと向こうにも知り合いができてね。前作でソビエト圏に行く中でスタッフが仲良しになって、やっと撮れるなと思ってスタート」とモスクワ撮影が実現するまでの経緯を語り「できたら自由に撮りたいなと思って、女の子ふたりがルームシェアして、仲良くしたりケンカしたりっていう中で、愛しすぎちゃうととても苦しいことになるけど、それってつらいけどぼくは悪いことではない(と思う)。それを映画の中で伝えられたらいいな、好きになることを怖れすぎちゃうとなにもできなくなってしまうので、(ライカとユーリャは)すごく好きすぎてしまうふたりなので、それが映画の中で伝わればいいなと思ったりします」と、映画に込めたメッセージを述べました。

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主人公のライカを演じた宮島沙絵さん

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主人公・ユーリャ役のクセーニア・アリストラートワさん

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メガホンをとった今関あきよし監督

 エンディング主題歌「きっといつか、もっと強く、私らしく」を歌うericaさんは、ファンの方から寄せられた手紙や恋愛相談を元にした告白ソング“告うた”を歌うシンガーソングライターとして注目されており、主題歌である「きっといつか~」について「最初は(手紙をくれた)たったひとりのために作った曲だったので、その曲がこういったかたちでみなさんに聴いていただけるきっかけになって、すごく嬉しく思っています」とコメント。

 今関監督はericaさんと「何回か往復書簡」のように意見をやりとりし時間をかけて主題歌を決めたとのことで「ほんとにericaさんの曲で映画が終われてよかったと思っています」と主題歌について語りました。

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主題歌を歌うericaさん

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笑顔で語り合う宮島沙絵さんとクセーニア・アリストラートワさん

 劇中のセリフはほとんどがロシア語のため、宮島さんはロシア語を学んだ上で撮影に臨んでいますが、初挑戦のロシア語も「日本語にない発音が何個かあったのでそれは苦労したんですけど、ゼロから学ぶロシア語がすごく楽しかった」そう。相手役のクセーニアさんには撮影前からロシア語のレッスンでも協力してもらっていたそうで、宮島さんは「けっこう厳し目に発音を教えてもらいました。おかげでロシアではなにも困難なく聞き取れて、(映画を)観ていただけたみたいで、よかったです」。
 この日の舞台あいさつの前には宮島さんとクセーニアさんは一緒に原宿に行ったそうで、クセーニアさんは「とても素敵な時間を過ごしました。買い物にも行きましたので、またぜひ連れて行ってもらいたいなあ。おみやげをたくさん買いました」と、宮島さんとの仲の良さを感じさせました。

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ライカとユーリャのような仲良さげなポーズをとる宮島さんとクセーニアさん、ericaさん
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 舞台あいさつが終了して登壇者が退場する際、クセーニアさんは日本語で「よろしくお願いします!」と力強くメッセージを。続いて今関監督もクセーニアさんを真似て「よろしくお願いします!」の言葉で舞台を降りました。

 女性同士のラブシーンやフルヌードシーンなど、これまでの今関作品以上にストレートな表現で愛を描く『LAIKA-ライカ-』は、2月17日(土)より新宿K's cinema、2月24日(土)より第七藝術劇場(大阪)にて上映。K's cinemaでは上映期間中にさまざまなゲストと今関監督によるトークイベントがおこなわれます。また、2月18日(日)にはイオンレイクタウン(埼玉県越谷市)にて今関監督と宮島さん、クセーニアさん、ericaさんが出演するサイン会付ライブ・トークイベントが開催されます。

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