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杉江大志さん、主演作は自分たちの「集大成」と想いを 『メサイア―幻夜乃刻―』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった小谷嘉一さん、山口ヒロキ監督、鈴木身来(すずき・みらい)さん、内田裕也さん、井澤勇貴さん、杉江大志さん、波岡一喜さん、橋本真一さん、宮城紘大さん(左より)
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 メディアミックスで展開している人気シリーズの映画最新作となる『メサイア―幻夜乃刻―』(めさいあ・げんやのとき)が11月17日に初日を迎え、シネマート新宿で主演の杉江大志さんと共演の井澤勇貴さん、内田裕也さん、波岡一喜さん、山口ヒロキ監督らが舞台あいさつをおこないました。

 『メサイア―幻夜乃刻―』は、熾烈な情報戦が繰り広げられるようになった世界で活動する“サクラ”と呼ばれるスパイたちの姿を描き、舞台と映像作品を中心に展開している「メサイア・プロジェクト」の映画最新作。杉江大志さん演じる“サクラ”加々美いつきを主人公に、加々美、北方連合のサリュート、ヤマシロと名乗る男の3人による命を賭けた脱出劇が描かれていきます。

 大きな拍手で迎えられた加々美いつき役の杉江さんは「本当に嬉しい限りでして、今日からいよいよ公開するということで、撮り終わってからしばらくこの間は、すごくドキドキと、あとワクワクとで、できあがったものがどう受け入れられるかというのはちょっと不安な部分もありつつ待ちわびていたので、今日、みなさん観ていらっしゃるんですよね。それがまず嬉しいですよね」と、公開初日を迎えた心境を語りました。

 ヤマシロを演じ『メサイア』シリーズ初出演となった波岡一喜さんは「あんまりぼくがあれやこれや言うのは難しくなってきているんで」とネタバレに配慮しつつ「でもなんかすごく楽しかったです」と、初参加の感想を述べました。

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加々美いつきを演じた杉江大志さん

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有賀涼を演じた井澤勇貴さん

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ヤマシロを演じた波岡一喜さん

 シリーズに初期から出演している一嶋晴海役の内田裕也さんは「ほんと、新しい人(登壇者の中では)波岡さんと(鈴木)身来くんだけだけども、みんなカッコいいし、芝居できるし、どんどん(自分の)影薄くなっていくなあって(笑)」と、新たなキャストを迎える立場からコメント。
 そんな内田さんが演じた一嶋について波岡さんは「ぼく、前回舞台を見せてもらったんですけど、一嶋さんってメチャクチャ強いですよね。過去にすごい強いなにかを持っていらっしゃるんですよね、きっと」と、これまでの作品では過去がほとんど描かれていないことに触れ「ということは、次回作もしくは次々回作、次々々々回作で、一嶋さんの過去のストーリーかもですよね」。その波岡さんのアイディアに杉江さんも「『―一嶋乃刻―』(いちじまのとき)、あると思います」とタイトルを提案して場内を沸かせました。

 やはり今回がシリーズ初出演となるハザン・リュカ役の鈴木身来さんは「最初、ぼくが(演じた役が)どういう人物かというのが描かれない状況で始まるということなんで、もうできあがった座組の中にどうやって入っていけばいいのかというのがまずあったんですけど、みんなほんとにあたたかく迎え入れてくれたので、やりやすかったです」と振り返り「ぼくと黒坂(=リュカとともに今回新登場したキャラクター・黒坂暢司。金井成大さんが演じる)は、新しい風じゃないですけど、ひとつエッセンスみたいなものを加えられたらいいなと思っているので」と新たに参加したキャストとしての抱負を。
 さらに鈴木さんが、今後リュカがどうなっていくかも「ぼくは正直わからないので、今後が楽しみな」と話すと、有賀涼役の井澤勇貴さんも「みんなそうですよ。ぼくたちも入ったとき、(自分の演じた役が)どうなるか全然わからなかったですもん。途中(作品の中で)死んだ奴いたし」と、シリーズの先輩らしく語りました。

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小暮洵を演じた橋本真一さん

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スークを演じた宮城紘大さん

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ハザン・リュカ役の鈴木身来さん

 小暮洵役の橋本真一さんは「ぼくも身来くんは今回(共演が)初めてだったんですけど、すごい一生懸命だったんですよ。気合いも入ってたんだと思うんですけど」と、鈴木さんの一生懸命さが現れているという劇中のあるシーンの撮影の様子を熱演で再現し、鈴木さんは「芝居です、お芝居です! あれは一生懸命な芝居です」と苦笑い気味に答えました。

 スーク役の宮城紘大さんは「今回『メサイア』で鎖を使ったアクション見たんですけど、メチャメチャカッコいいですよね?」と客席に問いかけ、大きな拍手に「ぼく(アクションを)やってないんですけど、けっこう嬉しかった、いまの。すごいなあと思って、ジェーくん(=サリュート役の山田ジェームス武さん)今日はいないんですけど、本人の前では言いたくないですけど、あれはメッチャカッコよかったなって思いますね。一生懸命だった、あのジェーくんが(笑)」と、舞台あいさつは欠席の山田ジェームス武さんのアクションを絶賛しました。

 今回が『メサイア』シリーズ劇場版のメガホンをとるのは5作品目となる山口ヒロキ監督は「いつもの『メサイア』よりかなり物語の作り方が違う感じになっている」ために舞台あいさつでもストーリーに触れにくいと話しつつ「でもそれが見どころだと思っているので、撮っているときもそれを気をつけながら撮っていましたね。驚きの展開にしたいなと思って」と、今回の新たな試みについて語りました。
 また山口監督は、波岡さんの発言きっかけで盛り上がった一嶋の過去エピソードについて「一嶋のスピンオフやりたいですね」と一言。舞台あいさつの司会をつとめた百瀬多々良役の小谷嘉一さんも「『メサイア―一嶋乃刻―』、ついに決まってしまいましたね」と監督のその一言を確認すると、一嶋役の内田さん自身は「その舞台あいさつは全然人集まらないって(笑)」と自虐ネタの冗談で笑いを誘いました。

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鈴木身来さんの「一生懸命」さを説明するため一シーンを再現し、杉江大志さん、波岡一喜さん、宮城紘大さん(左より)たちほかの登壇者を笑わせた橋本真一さん(前)

 舞台あいさつ終盤、登壇者ひとりひとりに締めの言葉が求められると、山口ヒロキ監督は「いま話していたように謎が多い作品なので、周りの人に広めるときもちょっと気を遣わなければいけないところがあると思うんですけど、かなり楽しめる作品になっていると思いますので、ぜひ観るように伝えていってください」とアピールし、鈴木身来さんは「今回からリュカとして『メサイア』シリーズに参加しましたので、みなさんよろしくお願いします」、内田裕也さんは「リュカとか黒坂とか、いろいろ新しいキャラクターが出てくるのでぼくも楽しみなんですけど、そんな『メサイア』ファミリーを、みなさんあたたかく応援してください」と、それぞれあいさつ。

 宮城紘大さんは「ぼくもこの映画を通じて『メサイア』2作品目になったので、もっと『メサイア』の世界に浸りたいなと思うし、お芝居にしてもアクションにしてもまだまだがんばらなきゃいけないと思うので、この気持ちを『メサイア トワイライト―黄昏の荒野―』につなげていきたいと思うので、そちらの舞台のほうもみなさんのお友達など誘って、もっと『メサイア』のシリーズが普及すると嬉しいです」と、2019年3月公演の舞台最新作へつながるメッセージを。
 司会の小谷嘉一さんに「パクチー」と呼ばれた橋本真一さんは、事情がわからない波岡一喜さんに「タイ人に似ているっていうイジりをされています(笑)」と説明をしたところ、波岡さんがおもむろにムエタイの動きを始めたために笑いだしてしまってメッセージが言えずに「映画楽しんでください!(笑)」とだけあいさつ。
 波岡一喜さんは「ヤマシロを一生懸命演じました波岡です。ヤマシロを一生懸命演じたんですけど、ヤマシロいかがだったでしょうか?」となぜか役名を連呼すると「前作の『―月詠乃刻―』(つくよみのとき/舞台版)舞台を見せてもらってとっても面白くて『―幻夜乃刻―』をやらせてもらってとっても面白くって、きっと次の『トワイライト―黄昏の荒野―』もきっと面白いと思います。『―一嶋乃刻―』のときは、ぜひ参加させてもらって、ご一緒させていただけたらなと思います」と、初参加の感想も込めてコメントしました。

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一嶋晴海を演じた内田裕也さん

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メガホンをとった山口ヒロキ監督

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百瀬多々良役の小谷嘉一さんは司会も担当

 そして、有賀涼役の井澤勇貴さんは「ぼくも3年前かな? 違う、4年前か。4年前からこの作品に携わらせていただきまして、始まりはドラマ(「メサイア―影青ノ章―」)で、映画(『メサイア―深紅ノ章―』)と同時進行で撮って、舞台と、そのときはまだ新人というふうに言われていたんですけど、いまでは新人というか後輩の方たちがたくさん入ってきて、今後この作品に新しい風を吹かせてくれる存在たちがどんどん増えてきてってことを考えると、ぼくも大志も、一嶋さんもそうかもしれませんが、とても嬉しくて、今後がとても楽しみな作品になりました。11月17日、今日から一般公開となりますので、ぜひかわいがってあげてください」と、加々美いつき役の杉江大志さんは「今日からいよいよ公開ということで、ほんとにたくさんの方に観にきていただけて、これからきっともっともっとたくさんの方に届くのかと思うと、ほんとに嬉しい気持ちでいっぱいです。この『メサイア』シリーズはすごく長く続いている作品でして、その中でも有賀涼と加々美いつきはすごく愛されてきた役だなと思っております。そんなふたりの集大成となるこの作品、そしてきっとこの作品を観てくださった方は、次の『トワイライト―黄昏の荒野―』もきっと気になる内容になっていると思いますので、今後とも引き続き『メサイア』シリーズ、どうぞ応援よろしくお願いします」と、それぞれ『メサイア―幻夜乃刻―』だけでなく、今後のシリーズの応援も呼び掛けて舞台あいさつを締めくくりました。

 脚本に『メサイア』シリーズ舞台版の脚本を手がける毛利亘宏さん、脚本協力に舞台版演出の西森英行さんが参加し、これまで以上に舞台版と連携した作品となった『メサイア―幻夜乃刻―』は、舞台あいさつ登壇者のほか、山田ジェームス武さん、山本一慶さんらが出演。11月17日(土)より、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場ほか全国拡大公開されています。

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