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モトーラ世理奈さん主演の今関あきよし監督新作『恋恋豆花』が台湾ロケを経てクランクアップ

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『恋恋豆花』台湾ロケより、モトーラ世理奈さんが演じる主人公・奈央(左)と、大島葉子さん演じる綾 ※クリックで拡大します

 モトーラ世理奈さんを主演に迎えた台湾が舞台の今関あきよし監督最新作『恋恋豆花』(レンレン・ドウファ/2019年公開)が10月下旬にクランクアップし、モトーラ世理奈さんと共演の大島葉子さん、今関監督のコメントが発表されました。

 『恋恋豆花』は、2011年の『カリーナの林檎~チェルノブイリの森』(ベラルーシ撮影)以降、『クレヴァニ、愛のトンネル』(2014年/ウクライナ撮影)、『LAIKA/ライカ』(2016年/ロシア・モスクワ撮影)と、東欧ロケによる作品を送り出してきた今関監督が、いま日本人にとってもっとも身近な海外である台湾を新たな舞台に選んで完成させた新作。
 モデル活動や映画『少女邂逅』(2017年/枝優花監督)主演などで注目を集めているモトーラ世理奈さんが主人公の大学生・奈央を演じ、父親の3度目の結婚相手である女性・綾とふたりで台湾を旅することになった奈央が台湾で体験する思いがけない出会いが描かれていきます。

 台湾の台北市でクランクインした『恋恋豆花』は、作品のタイトルにもなっている台湾のスイーツ「豆花」の有名店・豆花荘(ドウファヅァン)など台湾各地でのロケを経て東京でクランクアップ。クランクアップにあたり、今関監督とモトーラ世理奈さん、主人公の奈央と台湾を旅する綾を演じた大島葉子さんのクランクイン直後のコメントが公開されました。

奈央役:モトーラ世理奈さんコメント

2日めが終わったのですが、楽しいけれど、まだまだ緊張感でいっぱいです。今回の撮影では、ごはんやスイーツをとにかく1日中食べていて、蔥油餅とか愛玉子とか、もちろん豆花も。それがとっても美味しくて。なんだか食べもので台湾を実感している感じです(笑)。
共演の大島さんは、カメラが回っていない時にも話しかけてくださって、私の緊張を解きほぐしてくれる、ホントのお母さんみたいな人。今関監督は、人手が足りない時には自分から率先して照明を持たれるような、チーム感を大事にされる方で、私もそのチームの一員になれたかと思うと、すごく嬉しいです。

綾役:大島葉子さんコメント

台湾にはマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 ーサイレンスー』の撮影で長く滞在していたし、旅行でも何度か来た、大好きな場所なので、再び、この土地で『恋恋豆花』の撮影が出来ることがとても嬉しいです。モトーラちゃんとの撮影は、最初はどうなるのかな…って思っていたんですけど、始まってみると、おとなしいけどとてもいい子で、楽しく撮影しています。空き時間にもおしゃべりしたり、しなかったり。お互いに気をつかわない関係というか、そういう空気感が、最初から、自然と出来ている気がします。今関監督の作品に出演するのは今回が初めてですが、監督は俳優の自由な演技を尊重されるので、そこがとてもやりやすいですね。『恋恋豆花』はドキュメンタリー風の撮影もあるので、今関監督ならではの、型にハマらない演出に応えるように頑張ります。

今関あきよし監督コメント

何本も映画撮っていますけど、初日はいつも心配で緊張するんですよ。役者だけじゃなく、じつは監督も。今回、初日は雨が降ったり止んだりで。その不安定な天気をかいくぐって撮影をしたんですが、モトーラのいい表情や、大島のいいリアクションが撮れたんで、ほっとしました。「あぁ、これでこの映画は大丈夫だ」と。点数をつけるとしたら85点くらいかな。なかなかの高得点。ひとつだけモトーラに注文したのは、劇中、シニカルなモノローグがインサートされるシーンがあるんですが、その時はなるべく明るい感じで演じてほしいと。彼女は黙っているとアンニュイな感じなんで、あえて明るくしてもらって、ギャップを楽しめるような演出をしたいと思っています。
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『恋恋豆花』より、台湾を旅する奈央と綾 ※クリックで拡大します

 ほか『恋恋豆花』には、奈央の父親・博一役で映画監督としても知られる利重剛さん、綾の実の娘役でオーディションで選ばれた間宮葉月さん、奈央と綾が台湾で出会うバックパッカー・清太郎役で舞台「刀剣乱舞」「戦国BASARA」シリーズに出演する椎名鯛造さん、さらに台湾の潘之敏(ヴィッキー・パン・ジーミン)さん、石知田(シー・チーティエン)さんらが出演。脚本は今関監督とは長くコンビを組んでいるいしかわ彰さんが担当しています。

 オーディションで2000人の中から新たな今関ヒロインに抜擢されたモトーラ世理奈さんの魅力や、今関監督自身がプライベートで繰り返し足を運ぶ中で魅せられたという「台湾の食、人、街の空気感」の魅力が詰まった作品になるであろう『恋恋豆花』は、アイエス・フィールドの配給により、2019年公開予定となっています。

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