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BOYS AND MEN4人の主演作公開「全国に届くように」 『ジャンクション29』公開記念舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった本多力さん、田中俊介さん(BOYS AND MEN)、細田善彦さん、水野勝さん(BOYS AND MEN)、山田キヌヲさん、本田剛文さん(BOYS AND MEN)、小林豊さん(BOYS AND MEN)、ウエダアツシ監督、山田晃久監督(左より)
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 人気グループ・BOYS AND MENの水野勝さん、田中俊介さん、小林豊さん、本田剛文さんが主演する『ジャンクション29』の公開を記念して、2月23日にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で4人と共演者、監督が舞台あいさつをおこないました。

 『ジャンクション29』は、ボイメンの愛称で知られる人気エンターテイメントグループ・BOYS AND MENの29歳前後のメンバー4人がひとりずつ主演する4つのストーリーで、それぞれに異なる「29歳」の姿を描いた作品。実家住まいの自称“インディーズ映画監督”吉田健一の同窓会の夜を描いた田中俊介さん主演「ツチノコの夜」、結婚相談所の若き社長・鴛鴦ハジメが難しい結婚相談に挑む水野勝さん主演「結婚の条件」、動画サイトで人気者になることを目指す青年・守谷悟の身に思わぬ出来事が起こる本田剛文さん主演「バズる」、そんな3人の29歳と関わりを持ったもうひとりの29歳・丸山晋輔の物語である小林豊さん主演「ジャンクション」の4話で構成されています。

 ボイメンのリーダーをつとめる水野勝さんは「まず、無事に公開を迎えられたってことはとても嬉しいですし、(共演の)キャストのみなさんが来てくださったのも嬉しいですね」とあいさつ。小林豊さんが「あいらぶ、ゆーらぶ、ゆーちゃむです!」とファンの方にはお馴染みの自己紹介をしたのを踏まえて「なんか、(公開を迎えて)あいらぶゆーらぶってやってる場合じゃないなと思いましたね(笑)」と話して場内の笑いを誘いました。

 第1話「ツチノコの夜」は、映画の大部分が主人公の自宅の部屋の中だけで進行していく作品となっており、田中俊介さんは共演の本多力さんについて「本多さんとは、あの部屋でのやり取りというのがメインだったので、狭い空間でどれだけアクションを付けて、その中で会話劇をどう盛り上げていくか、温度をガンガン上げていくにはどうしたらいいかというのを、一緒になっていろいろ学ばさせてもらって作り上げることができたので、すごい現場で助けてもらいました」とコメント。
 本多力さんは田中さんについて「メチャクチャ真面目で、やっぱり映画監督という役だし、監督のけっこうな思い入れのある役だったので、それをすごい悩みながら、ずっと考えながらやられているなって。でも頭でっかちにならずに、お芝居をやりながらコミュニケーションも大事にされるし、すごい楽しかったですね」と印象を語りました。

 また、田中さんと本多さんは、共演者の菅原大吉さんが、部屋を出て行くはずの場面でもアドリブを連発して「全然、出ないんですもん(笑)」(本多さん談)という撮影時の様子を紹介。メガホンをとったウエダアツシ監督も「大吉さんがなかなか出ないんで、面白かったですけどね(笑)」と笑い、田中さんと本多さんについて「ふたりもいい演技で、本多さんが舞台の方なので、ああいうワンシチュエーションでやるときにはかなり助けていただいたなという印象がありますね」と評しました。

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第2話「結婚の条件」で結婚相談所の社長・鴛鴦(おしどり)ハジメを演じて主演をつとめたBOYS AND MENの水野勝さん

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第1話「ツチノコの夜」で自称“インディーズ映画監督”吉田健一を演じて主演をつとめたBOYS AND MENの田中俊介さん

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第4話「ジャンクション」でマンガ家への夢を諦められない丸山晋輔を演じて主演をつとめたBOYS AND MENの小林豊さん

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第3話「バズる」で動画サイトの人気者を目指し投稿を繰り返す守谷悟を演じ主演をつとめたBOYS AND MENの本田剛文さん

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自己紹介で小林豊さんが「あいらぶ、ゆーらぶ、ゆーちゃむです!」とポーズ付きであいさつしてもボイメンの3人は無反応。本田さん曰く「9年見たら飽きますからね」

 第2話「結婚の条件」で水野勝さんと共演した細田善彦さんは「ボイメンのみなさん4人の愛らしい部分がひとりずつ映しだされたいい映画になっているんんじゃないかと思って、どれかひとつでもみなさんの心に刺さったらいいなと思って。個人的には『ツチノコの夜』刺さって、ぼくは出ていないんですけど」と映画全体の感想を述べるとともに、共演した水野さんとは「ずっと仲良く話をさせていただいて、昨日もぼくは彼のメールで起きました」と、撮影終了後も親交が続いていることを明かしました。
 やはり「結婚の条件」に出演し、計算高く玉の輿を狙う肉食系の女性を演じた山田キヌヲさんは「ただのバカな女にならないように、観終わったあとに“こいつかわいいところあるな”ってどこかで思ってもらえるように演じたつもりではあります(笑)」と役についてコメント。
 水野さんは山田さんの役について「どこか憎めない感じがしましたし、(水野さんが演じた)ハジメはけっこう受け身の演技が多かったので、とても個性的なキャラクターがたくさん出てきたので、そこにいてリアクションして、その会話に飲み込まれていくのがとても刺激的でしたね。貴重な経験をさせていただきました」と、山田さんや細田さん以外にも個性派キャストが揃った作品で主演をつとめての印象を語りました。

 第3話「バズる」のメガホンをとった山田晃久監督は、本田剛文さんが演じる主人公の劇中の投稿動画での「ボイリッチーです!」という自己紹介は「本田くんが自分が作りだして、自分でキャラを付けて」いったものだという裏話を披露。
 本田さんは「“それっぽく(=本物の投稿動画っぽく)やってくれ”っていう、ざっくりとしたリクエストをいただきまして、ボイリッチーの(頭文字の)Bを(手で)作ったりして、なかなかのつまらなさでしたね(笑)」と自虐ネタで笑いました。

 そして第4話「ジャンクション」主演の小林豊さんは、水野さんのあいさつでネタにされたのに加え、本多力さんにも「役とこんなに違うんやって、すごい戸惑ってます。もっと翳がある人やと思ってたら、陽しかないっていうね。素晴らしいなって」と言われたり、水野さんと細田さんが食事や旅行の約束もしていると話すと「(誘われたーい」と話に割り込んで細田さんに苦笑いされるなど、悩む青年を演じた映画とは異なり、たびたび笑いを誘って舞台あいさつに和やかな空気をもたらしました。

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「ツチノコの夜」で主人公・吉田の部屋に突然やって来る親友の加藤正を演じた本多力さん

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「結婚の条件」で結婚相談所で自分勝手な要望ばかりを出す鳶田敬一郎を演じた細田善彦さん

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「結婚の条件」鷹野あゆみ役の山田キヌヲさんは、水野勝さんのイメージカラーを意識したゴールドの衣装

 舞台あいさつでは、事前にSNSで募集された質問にキャストのみなさんが答えるコーナーも設けられました。

 「自分に一番近い役は?」という質問に本田さんは「自分が演じた守谷悟という役は、サブカルクソ野郎な感じが自分っぽいなって」、小林さんはしばらく考えた末に「でもなんかたまに暗くなることあるんで、丸山」と、それぞれ自身が演じた役を回答。
 同じ質問に田中さんは「ツチノコの夜」の登場人物は田中さん自身が演じた吉田も本多力さんが演じた加藤も「ちょっと変わってる子」なため「あの話の人物、誰にも似たかねえっていうところはあるんですけど、でも唯一、似ているなと思うのは、映画が好きなあの(吉田の)部屋の内装が若干似ているかなと思います」と答えました。
 水野さんも「ぼくはハジメくんですかね」と自身が演じた役を答え「実際にぼくも妹がいますし、グループのリーダーで誰かの上に立つポジションを担って」と、妹がいて会社社長というハジメとの共通点を挙げた上で、劇中で高級車に乗るハジメが駐車場の清掃員をバカにした態度をとることについては「そういうところはぼくは一切ないです」と一言。しかし小林さんは「そっくり。普段ありのままです」とジョークで付け加えました。

 「お気に入りのセリフや心に残った場面」という質問に細田さんが「ぼく、お気に入りのカットは水野くんがパンツ一丁でテレビ見ているところ。あのやらしい感じね」と答えると、ボイメン3人からも「わかる」の声が上がり、水野さん自身は「先輩に言っていただけるのは光栄です」。
 そして同じ質問に水野さんは「結婚の条件」終盤で細田さんがアドリブで言ったセリフが好きだと話すと、細田さん自身は「ほんとにやらかしたなって。ぼくがボソっと勝手にセリフ付け足しているけど、ぼく(画面に)映ってないから、ちょっと変な感じになっちゃったなと反省しています」と振り返り、撮影中はそのセリフで笑いをこらえるのが大変だったという山田キヌヲさんは「あそこは、ほんとにどーしようもない男同士の友情が、若くてかわいいなって。あれすごいいいシーン。みんなに観直してほしい」と、何気ないそのセリフに注目して観てほしいとアピールしました。

 最後に「みなさんの持っている“結婚の条件”は?」と第2話にちなんだ質問がされると、水野さんは「ぼくは定番なんですけど、料理ができるっていうのが大事ですかね。あとは、ぼくは大事な人同士がワチャワチャしているのを見るのが好きなんですよ。だから、ぼくの友達なんかとも仲良くできる人がいいですね」、小林さんは「ぼくは毎日笑顔で過ごしてくれる人がいいなって思います。つらいことを明るく変えられる人がいいなって。表向きはそう言わせてもらっているんですけど、実際は宝石屋さんに勤めている年収3000万円の女の人がいいと思います」、本田さんは「仕事のことに口出してこない女の人がいいです。でも、褒めるだけは褒めてほしい」とそれぞれ回答。
 小林さんはここでも水野さんが「料理ができる人」と言うとすかさず手を上げたりと絶好調で、そのため田中さんは“結婚の条件”に「ぼくはチェックパンツを履かなくて、黄色い服を着ない人がいいです」と明らかに小林さんじゃない人という想定の回答で客席を沸かせました。

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「ツチノコの夜」の監督と共同脚本を担当したウエダアツシ監督

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「バズる」のメガホンをとった山田晃久監督

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舞台あいさつではボイメン4人のサイン入りグッズが当たるプレゼント抽選会もおこなわれました

 舞台あいさつは主演の4人それぞれのメッセージで締めくくられました。

「今日はね、ぼくたち以外にも素敵なキャストの方が来ていただいて、ぼく自身すごく素敵な時間を過ごすことができました。公開したということで、全国にこれが届くようにぼくたちもがんばっていきたいと思うので、みなさんもぜひSNSとかで一緒に盛り上げてもらえたらなと思います。よろしくお願いします」(水野勝さん)

「ぼくたち映画を作って、なにか“こういうふうに感じてくれ”ということを押し付けるつもりは全然ないんですけども、この作品を観てもらって、たとえば今回は29歳というテーマですけど、みなさんいろいろな人生を生きていていろいろなことが起きると思います。そんなときに “こんな映画でこんな登場人物がアホなことやってたな”とか“楽しかったなー”という軽い気持ちだけでもいいので、なんか心がホッと明るくなって、笑顔で帰ってもらえたら嬉しいなと思います」(田中俊介さん)

「この舞台上ではちょっとバカ騒ぎしていましたが、お芝居に対しては真剣に向き合って作った作品です。ひとりでも多くの方に観ていただけるように、もっともっとがんばっていこうと思いますので、みなさんもですね、ぜひぼくたちに力を貸してくれたらなと思います。最後、みんなで一緒に、あいらぶ、ゆーらぶ、ゆーちゃむでした!」(小林豊さん)

「やっぱり映画は観てもらってなんぼという部分ももちろんあると思いますので、ぼくら自身もですね、これからもっといろんな人に観ていただけるようにPRしていきたいなというのと同時に、みなさんのお友達だったりとか、みなさんご自身も、観るタイミング、自分の置かれている環境によって映画って違ってくると思いますので、ぜひ末永く『ジャンクション29』を愛してやってください」(本田剛文さん)

 舞台あいさつ登壇者のほか、第1話「ツチノコの夜」に佐藤玲さんと菅原大吉さん、第2話「結婚の条件」に中村中さんと加藤葵さん、第3話「バズる」にゆかりの小雪さん、成宮しずくさん、水澤紳吾さん、第4話「ジャンクション」に福山翔大さんらが出演し、30歳を目前とした若者たちの姿を描いた『ジャンクション29』は、2月22日(金)より渋谷シネクイント、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場ほか全国公開されています。

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