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地下アイドル版『ミザリー』!? 神戸発の衝撃作『みぽりん』12月21日よりいよいよ東京公開

  神戸元町映画館はじめ京阪神の劇場で先行公開され話題を呼んでいる神戸発のパニックホラー『みぽりん』が、いよいよ12月21日より池袋シネマ・ロサで東京上映ほか全国順次公開されます。

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映画『みぽりん』より

 『みぽりん』は、神戸出身で現在も神戸在住の松本大樹(まつもと・だいき)監督が、脚本と撮影、編集も手がけた自主制作による初長編作品で、アイドルグループメンバーのレッスンを引き受けたボイストレーナー・みほが5日間にわたる山荘での合宿レッスンの中で徐々にその狂気を露わにしていくというストーリー。
 そのストーリーから多くの人が連想するように、狂信的ファンと出会った作家が体験する恐怖を描いたスティーブン・キング原作の『ミザリー』(1990年・アメリカ/ロブ・ライナー監督)を意識した作品となっており、タイトルの『みぽりん』も『ミザリー』に似た響きになるようにと付けられたもの。
 さらに、日本版『ミザリー』的な要素に、近年さまざまなメディアで取り上げられる“地下アイドル”と呼ばれる小さな規模で活動するアイドルを巡る問題もプラスされ、ある意味で現在の日本社会のひとつの側面を描き出した作品にもなっています。

 撮影は全編神戸ロケでおこなわれ、出演者は関西で活動し映画出演は初となるまだ無名の俳優陣を起用。タイトルロールのみぽりん=みほを演じる垣尾麻美(かきお あさみ)さんや、アイドル・優花役の津田晴香さんをはじめ、映画やドラマで見慣れていないゆえに役にマッチしてインパクトを残すキャスティングは、2018年に日本映画界に旋風を巻き起こした上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』を彷彿とさせます。

【『みぽりん』予告編】

 そして『みぽりん』の大きな特徴が、ラスト10分の怒涛の展開です。作品の初お披露目となった今年7月開催のカナザワ映画祭では「審査員の方からもメチャクチャ言われまして、審査員長から“あんなことは絶対にやってはいけない”ということを言われてしまった」(松本監督談)というそのラストの展開は、まさにスクリーンで観るのにふさわしい衝撃となっています。

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10月のプレス試写に来場し、みぽら〜考案の「みぽりんポーズ」を決める松本大樹監督

 今年4月に地元・神戸の元町映画館で予告編が上映されて以降、SNSを中心に異様とも言える盛り上がりを見せ、熱狂的サポーター「みぽら〜」も全国に生んだ『みぽりん』は、7月にカナザワ映画祭映画2019「期待の新人監督」観客賞を受賞、9月に元町映画館で1週間先行公開され連日満員を記録、さらに大阪のシネ・ヌーヴォ、京都の京都みなみ会館での先行上映も好評と勢いに乗り、神戸のシネコンでの上映を経て、ついに東京でも12月21日(土)より池袋シネマ・ロサにて年末年始を挟んで3週間上映されます。
 東京公開を前に10月30日におこなわれたプレス向け試写には松本監督も神戸から来場し「ここが勝負だと思っているので」と、東京公開に向けた意気込みを語りました。

 上映がおこなわれる池袋シネマ・ロサは、2018年に『カメラを止めるな!』を最初期から上映し、そのムーブメントの震源地となった“インディーズ映画の聖地”。松本監督曰く熱狂的に支持されるか否か「完全に二極化している(笑)」という『みぽりん』が、聖地で新たな伝説を残すかも!? 神戸から全国に広がる衝撃作に注目です!!

みぽりん

  • 制作・脚本・監督・撮影・編集:松本大樹
  • 出演:垣尾麻美 津田晴香/井上裕基 合田温子 近藤知史 mayu ほか
  • 企画・製作・配給:合同会社CROCO

2019年12月21日(土)より池袋シネマ・ロサにて3週間上映

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