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松本動監督『星に語りて~Starry Sky~』日本映画復興奨励賞受賞・4月東京で特別上映開催

 松本動(まつもと・ゆるぐ)監督が東日本大震災を障害者に焦点をあてて描いた『星に語りて~Starry Sky~』が第37回日本映画復興奨励賞を受賞し、4月3日・4日に東京の高円寺シアターバッカスで特別上映会が開催されます。

 日本映画復興奨励賞は、故・山本薩夫監督の呼びかけにより1983年に設立された「平和と民主主義を守り、戦争に反対し、ヒューマニズムの 理念に徹した日本映画界の業績」を表彰する歴史と権威ある映画賞。
 毎年、日本映画復興賞と奨励賞、日本映画平和賞(2017年に新設)が発表されており、これまでに山田洋次監督、大林宣彦監督、高畑勲監督、木下恵介監督、新藤兼人監督らの映画監督や、渥美清さん、 三國連太郎さん、仲代達矢さんら俳優、『この世界の片隅に』2017年/片渕須直監督)など、数々の映画人・映画制作者と作品が受賞しています。

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『星に語りて~Starry Sky~』より

 このほど受賞した『星に語りて~Starry Sky~』は、短編作品が国内外の映画祭などで高い評価を得ている松本動監督がメガホンをとり、脚本を「どんぐりの家」で知られるマンガ家・山本おさむさんが手がけた長編劇映画。
 2011年の東日本大震災で被災した障害のある人々と支援に当たる人々の姿を震災当時の実情の取材に基づいて描いたストーリーで、出演者にはオーディションで選ばれた障害のある方々も起用されています。
 障害のある方々の労働や権利の保証を目指して活動する「きょうれん」の40周年記念作品として製作され、2019年4月にアップリンク吉祥寺(東京)で延長を重ねて上映されたほか、全国400ヶ所以上(2020年2月現在)で上映会が開催され、現在も上映が続いています。

 受賞に際し、松本動監督は以下のようにコメントを発表しています。

この度は、数多くある映画賞の中でも、見識があり、過去には錚々たる映画人の方々が受賞された、歴史と権威ある『日本映 画復興賞』にて、日本映画復興奨励賞を頂けた事は、心から嬉しく思うと同時に、映画に描かれた知られざる実情を多くの 人に知ってもらおうと、制作や上映に協力して下さったすべての方々に、心より感謝致します。今後の上映活動を続ける上で も、とても励みになります。 これを機に、まだ映画を鑑賞していない方はぜひ観て頂き、既に観て頂いた方は、この映画を 広める協力を、どうぞ宜しくお願い致します。
私が強く願うことは、この映画を障害者福祉へ関心の無い人たちにこそ、ぜひ観てもらいたいという思いです。 私はこの映画に携わるまで、恥ずかしながら自分もその一人でした。 人は、いつ障害を持つかわかりません。それは病気や事故によるものかもしれませんし、健康である人も歳を取ると共に、何 かしら障害のある人になり得るのですが、それに気づいていない人たちが大勢いるのです。 この映画は、過去の東日本大震災を描きながら、すべての人にいずれ訪れる、未来の有り様をも描いています。 ですから、一人でも多くの人が観なくてはいけない映画なのです。そして、映画で描かれた真実を知ってもらい、いつ何処で 起こるか分からない災害に向け、教訓として頂きたいのです。
【『星に語りて~Starry Sky~』特報】

 受賞を受けて、東京のミニシアター・高円寺シアターバッカスで、4月3日(金)と4日(土)の2日間限定の緊急特別上映が決定しました。各日4回上映で各回30名限定。上映後には松本監督による舞台あいさつが予定されています。
 緊急特別上映のチケットは、予約サイト・Peatixで予約が受け付けがスタートしています。

『星に語りて~Starry Sky~』緊急特別上映

  • 日時:2020年4月3日(金)・4日(土) 10時30分~/13時15分~/16時00分~/18時45分~(開場は各回15分前)
  • 入場料金:一般:1200円/大学生・専門学生・障害者:600円/高校生以下:300円
  • 会場:高円寺シアターバッカス(杉並区高円寺北2-21-6 レインボービル3階)
  • 予約:Peatixで受付中(当日精算)
  • ※各回30名限定
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キンッ旧特別上映フライヤー ※クリックで拡大します

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