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『狂覗』のチームが初のコロナ映画で世界にエール! チャリティ作品『見上げた空とマスク』配信公開

 緊急事態宣言解除後に撮影された“初のコロナ映画”『見上げた空とマスク』が7月31日に配信公開されました。藤井秀剛監督はじめ『狂覗(きょうし)』『超擬態人間』のチームの制作によるチャリティ作品となっています。

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『見上げた空とマスク』より。舞台となるのは2022年の東京

 UPLINK Cloudで7月31日(金)より、TSUTAYA TVで8月7日(金)より配信公開される『見上げた空とマスク』は、新型コロナウイルス感染症が収束せず社会の格差も増大した2022年の東京で生きる人々を、ひと組の母親と息子を中心に描いた中編。
 2017年に公開され高い評価を受けた『狂覗(きょうし)』のスタッフ・キャスト陣が、2020年春に予定されていた新作『超擬態人間』の公開が延期となる中で「映画で社会貢献したい」との想いから制作を決断したもので、5月に緊急事態宣言が解除されると同時にクランクイン、制作準備からポストプロダクションまでを短期間で進行し、新型コロナウイルス感染症を題材とした作品としてはいち早く公開を迎えました。

 脚本・監督はもちろん『狂覗』『超擬態人間』の藤井秀剛監督。出演も、『狂覗』で校長を演じた種村江津子さんが苦しい生活の中でも息子を大切に思う母親・恵美子役で主演をつとめるのをはじめ、望月智弥さん、坂井貴子さん、越智貴広さんら『狂覗』『超擬態人間』にも出演していたキャストが多数出演しています。

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『見上げた空とマスク』より。苦しい生活の中でも懸命に生きる母親・恵美子(右/演:種村江津子)と、マスクのない生活を望む息子・隼人(演:望月智弥)

 撮影にあたっては、ごく少人数での撮影でソーシャルディスタンスを保ち、アクリル製シールドの使用、マスク着用、対面を避けるリモートでの作業、時間短縮など、あらゆる感染対策がとられました。
 藤井監督は「“時短”や“自粛警察”など撮影の弊害が多すぎて思うような撮影は出来ませんでしたが、“演じる事で社会貢献したい”という俳優陣の骨太な想いがにじみ出る作品になったと思います」と語っています。

 サスペンスやホラーにこだわるジャンル監督である藤井監督らしい展開もありつつ「世界中に向けられたエール」としてのメッセージを持った『見上げた空とマスク』。その収益は一部を除き、新型コロナウイルスから子どもたちを守るための「セーブ・ザ・チルドレンの緊急子ども支援」に寄付されます。

【『見上げた空とマスク』予告編】

 コロナという題材やその内容、メッセージなど、まさに2020年に進行中の現在が刻みつけられているような映画である『見上げた空とマスク』。作品を通して、改めて「現在」を感じてみてください。

『見上げた空とマスク』物語

2022年夏。長引くコロナとの戦争の日々が、人々の生活を逼迫させていた。
東京23区では各区が独自の感染対策を展開した結果、対策が<徹底されている区>と<徹底されていない区>に二分化。これにより、富裕層と低所得者の生活が完全に分かれ、社会に格差を生んでいた。そんな中、公園に張られたブルーシートの家。恵美子は妹の礼子と一人息子の隼人の三人で暮らしていた。苦しい生活の日々。すると今の生活に嫌気をさした隼人が、東京を飛び出し、感染者の少ない地方で新たな生活を始めようとする。家族がバラバラになる事を恐れた恵美子は、昔の特技を生かし、生活を立て直す事を考え始めた。その特技とは、スーパーの万引きだった・・・。
作品スチール

見上げた空とマスク

  • 監督・脚本・撮影・編集:藤井秀剛
  • プロデューサー:藤井秀剛/梅澤由香里
  • ラインプロデューサー:越智貴広/納本歩
  • 原作:ピンク地底人3号「黒いらくだ」(ブロンズ新社)

  • 出演:種村江津子 望月智弥 坂井貴子 越智貴広 荒川真衣 田中大貴

  • 企画・共同製作:POP
  • 制作プロダクション:CFA
  • 製作:POP、CFA
  • 2020年/デジタル/シネマシコープ/ステレオ/45分
  • ©POP co.,LTD.

2020年7月31日(金)よりUPLINK Cloud、8月7日(金)よりTSUTAYA TVで配信公開

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