女優・声優として活躍する小宮有紗さんの映画初主演作『13月の女の子』の池袋シネマ・ロサでの上映が延長されることが発表されました。

　アニメ「ラブライブ！サンシャイン！」黒澤ダイヤ役や「特命戦隊ゴーバスターズ」宇佐見ヨーコ＝イエローバスター役などで知られる小宮有紗さんの映画初主演作となる『13月の女の子』は、２０１７年に上演された同名舞台を原案に舞台の演出もつとめた戸田彬弘監督がメガホンをとったＳＦヒューマンドラマ。
　小宮さん演じる孤独な高校生・穴森一穂が、親友が亡くなった悲しみの中で不思議な転校生と出会ったことから始まる少女たちの物語が綴られていきます。

　小宮さんのほか、一穂の親友で病気で亡くなる唐木田巫女役で名古屋を拠点とするアイドルグループ・TEAM SHACHI（チーム・シャチ）の秋本帆華さん、謎めいた転校生・浮間莉音役に出演作の公開が続く女優・萩原みのりさん、さらに石川瑠華さん、大森莉緒さん、茜屋日海夏さん、田野優花ら、女優・声優・アイドルなどそれぞれのジャンルで注目される若手女性キャストが豪華な共演を果たしています。

　８月15日(土)に池袋シネマ・ロサで上映が始まり、当初は９月４日(金)までの３週間の上映が予定されていましたが、好評を受け同館での上映延長が決定。９月５日(土)より11日(金)まで１週間延長上映されます。

　上映延長決定を受け、戸田彬弘監督のコメントと、監督作『新聞記者』（２０１９年）が第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞などに輝き新作『宇宙で一番あかるい屋根』の公開を９月４日(金)に控える映画監督・藤井道人さんの応援コメントも発表されました。

戸田彬弘監督コメント

上映延長の報告を受けて、本当に嬉しく思っています。
今、このコロナ禍の中、リスクを背負うことになっても劇場に足を運んでくださった沢山のお客様のおかげです。
シネマ・ロサさんも、感染対策を徹底してくれています。
厳しい状況が続きますが、スクリーンを守るためにも映画館に少しでもお客様が来てくださることを願います。
それは、この映画でなくとも、今公開されている全ての映画に対しての思いです。興味がある映画がありましたら、是非とも映画館でご覧頂きたい。
みんなで「場」を守ることが急務だと、一人の映画人として感じております。
本当にありがとうございます。

映画監督（『新聞記者』『青の帰り道』『宇宙でいちばんあかるい屋根』）藤井道人さんコメント

「13月」というディストピアを、写実的に、美しく切り取っている。
先の読めない今を生きている私たちに、優しく寄り添ってくれる作品でした。

　東京の池袋シネマ・ロサでの上映後も、小宮有紗さんの出身地・栃木県の小山シネマロブレや、秋本帆華さんと萩原みのりさんの出身地で複数の出演者に縁のある愛知県のシネマスコーレ、大阪のシネ・ヌーヴォ、京都の出町座、九州・福岡県のKBCシネマと、各地の劇場での上映も続々と決定しています。

　往年のＳＦジュヴナイルを思わせつつ、いまの時代ならではの設定で少女たちの刹那な時間を描き出す『13月の女の子』は、池袋シネマ・ロサで上映中のほか全国順次公開されます。

『13月の女の子』ストーリー

女子高生、穴森一穂（小宮有紗）は引っ込み思案でクラスに馴染めずにいた。
そんなある日、生まれつき心臓病を患う唐木田巫女（秋本帆華）と偶然出会い、二人は親しくなっていく。
しかし半年後、巫女は入院中に亡くなってしまう。悲しみに暮れている一穂に一通の手紙が届く・・・。
『唐木田巫女について話があります。明日の夜、あの部屋に来て』
巫女についての話とは? 一穂は一人、夜の校舎へと入って行く。
そこには、巫女の死と同時に現れた謎の転校生・浮間莉音(萩原みのり)が待ち受けていた。