日本の特撮ヒーローの古典が河崎実監督の手によってリメイク決定！　主演に日向野祥さん、ヒロインに織田奈那さんを迎えた『遊星王子２０２１(仮)』の製作が発表されました。２０２１年夏～秋公開予定です。

　原作となる「遊星王子」は、日本の変身ヒーローの元祖「月光仮面」で知られる宣弘社が「月光仮面」に続いて送り出し、１９５８年より翌59年にかけて日本テレビ系で放送されたテレビシリーズ（※１９５９年にはテレビシリーズと異なるスタッフ・キャストで東映が劇場版を製作）。日本では初となる「宇宙からやってきたヒーロー」であり、その後「仮面ライダー」など多くのヒーローものを手がける脚本家・伊上勝さんの脚本家デビュー作であるなど、日本の特撮ヒーロー作品の歴史の中でも重要な位置付けとなる作品です。

　この伝説のヒーローを、河崎実監督がリブート！　『日本以外全部沈没』（２００６年）『地球防衛未亡人』（２０１４年）『三大怪獣グルメ』（２０２０年）など奇想天外な作品を次々と送り出す「バカ映画の巨匠」であり、アマチュア時代から特撮ヒーロー作品を多数手がけ特撮映画への溢れる愛情を見せてきた河崎監督だけに、今回のリメイクにも河崎監督流のこだわりが詰め込まれること間違いなし！
　そして、のちの作品に多くの影響を与えた大ヒットＳＦコミック「サイレントメビウス」の作者であるマンガ家・麻宮騎亜さんが『地球防衛未亡人』での怪獣デザインに続いて河崎作品に参加、２０２１年に蘇る新たな遊星王子のコスチュームデザインを担当します。

　主演をつとめるのは、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」や2.5次元ダンスライブ「S.Q.S(スケアステージ)」などの舞台作品で人気を集め映画『縁側ラヴァーズ２』（２０１９年／今野恭成監督）主演など幅広い作品で活躍しその演技力に注目の集まる日向野祥（ひがの・しょう）さん。
　さらに、欅坂46卒業後YouTubeやTikTokなどで活動中で、グループ在籍時に短編映画『未来のあたし』（２０１８年／豊島圭介監督）に主演するなど女優としての活躍にも期待が集まる織田奈那さんがヒロインを演じます。

　製作決定の発表にあたり、日向野さん、織田さん、河崎監督は、次のようにコメントを発表しています。

遊星王子役：日向野祥さんコメント

この作品のお話を頂いた時は、すごく嬉しかったです。僕自身、子供の頃からヒーローが好きで週末になればヒーローショーに連れて行ってもらっていました。そんな自分がヒーローになれる...ワクワクする気持ち反面、プレッシャーも大きいですが。
令和の時代には無い、昔の良さも沢山詰まった作品となるよう遊星王子を演じる事ができればと思います。
映画「遊星王子２０２１」ぜひ皆様、ご期待ください！

ヒロイン・大村君子役：織田奈那さんコメント

ヒロインと聞いて最初は不安でしたが、台本を読んだらすごく面白くて！ぜひ挑戦させて頂きたいと思いました。どんな映画になるのか、今からとても楽しみです！

河崎実監督コメント

昭和３３年に、本邦初の宇宙人がヒーローとして放映されたテレビ映画である本作のリブートを監督できるとは、因縁を感じます。昭和３３年はわたしの生年なのです。
原作に最大限のリスペクトを捧げながら、「異世界からの闖入者」が人々とふれあいながら絆を深めるという、「オバケのＱ太郎」「ウルトラマン」をはじめ、わたしの少年時代を魅了した黄金パターンを本作に盛り込み、我々かつての少年が憧れたヒーロー世界を構築したいと思います。
殺伐とした世の中を、遊星王子が明るく照らします！ 乞うご期待！

　“笑いあり！涙あり！感動あり！の老若男女が楽しめる、時代を超えたエンタメアクション特撮映画”となる予定という『遊星王子２０２１(仮)』。
　誰もが不安な気持ちを抱えている混迷の令和３年、60年以上のときを経て蘇るヒーローは、どんな活躍を見せるのか？　製作発表にあわせて公式ツイッターアカウントも始動。２０２１年夏～秋の公開に向けて、今後の情報に注目しましょう！