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26歳の監督が夜間高校を舞台に描く『夜光 ~ある夜間定時制高校の物語~』4月9日より池袋で上映

 夜間定時制高校を舞台にさまざまな人々の人生を現在26歳の監督が描く『夜光 ~ある定時制高校の物語~』が、4月9日より1週間、池袋HUMAXシネマで上映されます。

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『夜光 ~ある定時制高校の物語~』より ©2021 映画「夜光 ~ある定時制高校の物語~」

 『夜光 ~ある定時制高校の物語~』は、夜間定時制高校に赴任してきた教師が、事情を抱える生徒を理解していこうとする物語。
 現在、少子化や通信制高校の増加などにより夜間定時制高校が減少している中で、社会に夜間定時制高校の意義を改めて示していく作品となっています。

 『七つの会議』(2019年/福澤克雄監督)やテレビドラマ「ファイブ」(2017年)「ブラックペアン」(2018年)のほか舞台、CM、バラエティなどで活躍する俳優・田森就太さんが教師の日野光成を演じ、『のぼる小寺さん』(2020年/古厩智之監督)公開待機中の『エースになるっちゃ』(三村順一監督)やテレビドラマなどに出演、短編映画主演などもつとめる期待の女優・永瀬未留さんが物語のキーとなる女子生徒・内山由宇子を演じています。

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『夜光 ~ある定時制高校の物語~』より、田森就太さん演じる定時制夜間高校の教師・日野光成 ©2021 映画「夜光 ~ある定時制高校の物語~」

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『夜光 ~ある定時制高校の物語~』より、永瀬未留さん演じる定時制夜間高校の女子生徒・内山由宇子 ©2021 映画「夜光 ~ある定時制高校の物語~」

 また、劇中で「コミュニティボール」が取り上げられているのも映画『夜光』の大きな特徴のひとつ。「コミュニティボール」とは、複数人が円になって座り、ボールを持っている人が話し、その間はほかの人は話したり反論してはいけないというルールのもと、ボールをパスしていきながら対話をしていくというもの。子どもの思考力を養うために考えられたもので、教育などさまざまな場で使われています。
 『夜光』の中では授業で「コミュニティボール」をおこなうことが物語の重要な要素となっており、劇映画で「コミュニティボール」が扱われるのはおそらくほかに例がなく、意欲的な試みとなっています。

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『夜光 ~ある定時制高校の物語~』より、コミュニティボールの授業場面 ©2021 映画「夜光 ~ある定時制高校の物語~」

 脚本を執筆しメガホンをとったのは、現在26歳の武田恒監督。武田監督は大学でシナリオの基礎を学び、大学卒業後は制作会社でテレビ番組などの制作に携わりながら脚本執筆や映画制作をおこなっており、自主制作作品として『夜光』をスタートさせ、劇場公開を実現させました。

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『夜光 ~ある定時制高校の物語~』より ©2021 映画「夜光 ~ある定時制高校の物語~」

 若き監督が自ら公開までの道を切り拓いた「新時代の邦画」『夜光 ~ある定時制高校の物語~』は4月9日(金)より15日(木)まで池袋HUMAXシネマで上映。10日(土)と11日(日)には関係者による舞台あいさつも予定されています。

【『夜光 ~ある定時制高校の物語~』予告編】

『夜光 ~ある定時制高校の物語~』あらすじ

夜間定時制高校に赴任してきた日野光成ー。そこには、全日制と違い、様々な事情を抱える生徒たちがいた。 外国人、高齢者、心を閉ざしている生徒。光成は面談の際に、ある女子生徒を傷つけ、不登校にさせてしまう。
そこで、光成はクラスの生徒たちに「コミュニティボール」という授業を行う。 「コミュニティボール」とは、教師を含む全員が円になって座り、「誰かが話している間は話したり、反論してはいけない」 というルールのもと、ひとつの問いをみんなで考えていく試み。
光成はこの授業を通して、由宇子を理解しようとする。そして、この授業が終わる時、様々な生徒の思いから、物語が大きく動き始める。

夜光 ~ある定時制高校の物語~

  • 脚本・監督:武田恒
  • 出演:田森就太 永瀬未留/鈴木まはな 杉山宗賢 野田美桜 モハマド・アハマド 池田晴

2021年4月9日(金)より15日(木)まで池袋HUMAXシネマにて上映

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