東京のポレポレ東中野で上映中のドキュメンタリー『東京自転車節』が、好評により上映延長が決定。青柳拓監督の旧作の特集上映も開催されます。

　『東京自転車節』は、２０２０年の東京で料理を届ける自転車配達員の仕事を始めた青柳拓監督が、緊急事態宣言下の東京を走り回った自らの活動をスマートフォンとウェアラブルカメラで記録したセルフドキュメンタリー。
　公開前よりさまざまなメディアで取り上げられて話題となっていた同作品は７月10日に公開されると好調が続き、これを受けて３週間の予定だったポレポレ東中野での上映期間が大幅に延長されることになりました。

　また、上映延長にあわせ、ポレポレ東中野のあるポレポレ坐ビル１階にあるSpace&Cafeポレポレ坐で青柳監督の大学卒業制作作品で劇場公開されデビュー作となった『ひいくんのあるく町』（２０１７年）と短編『井戸ヲ、ホル』（２０２０年）の２作品のイベント上映開催も決定。“ドキュメンタリー映画作家・青柳拓”の作品を一度に鑑賞する機会となっています。

　緊急事態宣言下でオリンピックが開催され、五輪開催の高揚感とコロナ禍への不安や失望が渾然となり渦巻く２０２１年夏の東京。現役自転車配達員の若き監督が見た東京の姿は、その混迷の中になにかをもたらすかもしれません。
　『東京自転車節』は、ポレポレ東中野で上映中のほか、全国のミニシアターで拡大上映中です。