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横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画『誰かの花』12月先行上映・来年1月全国順次公開

 横浜のミニシアター、シネマ・ジャック&ベティ開館30周年企画映画『誰かの花』が2021年12月に先行上映、2022年1月より全国順次公開されることが決定しました。

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『誰かの花』より

 かつて横浜名画座が建ち、隣には横浜日劇があった、映画に深い縁のある場所に1991年12月に開館したシネマ・ジャック&ベティは今年で30周年。良質なプログラムや意欲的なイベント開催などで映画ファンの支持を集め続けているジャック&ベティの30周年に向けて企画・製作された映画が『誰かの花』です。
 鉄工所で働く青年が、年老いた両親が暮らす団地で起きた「事故」に父親が関わっているのではと疑念を抱く中で、やがて青年が見出していくものが描かれていきます。
 メガホンをとるのは横浜出身でこれが長編2作目となる奥田裕介監督。初長編作『世界を変えなかった不確かな罪』(2017年)が高い評価を受けた奥田監督が、横浜出身ならではの視点で横浜に住む人と心を真摯に捉え丁寧に描きだしていきます。

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『誰かの花』より

 鉄工所で働く青年・孝秋を演じるのは『ケンとカズ』(2016年/小路紘史監督)主演で鮮烈な印象を残したカトウシンスケさん。孝秋の母親・マチ役には数々の作品に出演する名女優・吉行和子さん。孝秋の父親・忠義役にはやはり多くの作品に出演する名優・高橋長英さん。注目の俳優とベテランが豪華に共演を果たします。
 さらに『岬の兄妹』(2018年/片山慎三監督)の和田光沙さん、中国映画『キネマの大地』(原題『紀録黎明』2008年/向陽監督)のテイ龍進さん、『恋人たち』(2015年/橋口亮輔監督)の篠原篤さん、『みとりし』(2019年/白羽弥仁監督)の村上穂乃佳さん、神奈川出身で横浜の番組MCもつとめた大石吾朗さん、横浜でアートスペースの運営にも取り組む渡辺梓さん、奥田監督の前作『世界を変えなかった不確かな罪』主演の寉岡萌希さん、インディーズ映画を中心に絶大な存在感を見せる堀春菜さんと笠松七海さんと、充実のキャストが揃っています。また、本格的映画出演が初めてとなる子役・太田琉星(おおた・るせ)くんの優れた演技も注目です。

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『誰かの花』より

 公開決定にあたり、奥田裕介監督と飯塚冬酒(いいづか・とうしゅ)プロデューサーは次のようにコメントを発表しています。

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奥田裕介監督コメント

映画を撮る上で「ある悲劇が『善意』から始まったら、その先に救いはあるのか」というテーマを持っています。
私が思う「救い」は「言葉にできない感情に置き場所ができる」ことだと思っています。
「赦されるための何か」を探している登場人物たちと一緒に、監督である私も「赦される何か」を探しながら完成させた映画です。

飯塚冬酒プロデューサー(ガチンコ・フィルム)コメント

今回、このような作品に携われたことを光栄に思います。機会を与えていただいたジャック&ベティ梶原支配人をはじめ、キャストのみなさま、スタッフのみなさま、ご協力いただいた横浜のみなさまに感謝します。
ジャック&ベティの30 周年企画作品ということでご参加・ご協力をいただいた方々も多く、いかに愛されている映画館であるかを本作に携わることを通じてひしひしと感じました。
奥田監督をはじめ、みなさまの想いが込められた映画が横浜から全国へ、そして世界へ拡がっていく、そんな夢をぜひ応援してください。
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『誰かの花』より

 各世代の名優と気鋭の監督が送り出すシネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画『誰かの花』は、ジャック&ベティ開館記念日を含む2021年12月18日(土)~24日(金)に同館で先行上映。2022年1月29日(土)よりシネマ・ジャック&ベティ、ユーロスペース(東京・渋谷)ほか、全国順次公開されます。

『誰かの花』あらすじ

鉄工所で働く孝秋は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義とそんな父に振り回される母・マチのことが気がかりで、実家の団地を訪れる。
しかし忠義は、数年前に死んだ孝秋の兄と区別がつかないのか、彼を見てもただぼんやりと頷くだけであった。
強風吹き荒れるある日、事故が起こる。
団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが駆けつける騒動となったのだ。
父の安否を心配して慌てた孝秋であったが、忠義は何事もなかったかのように自宅にいた。だがベランダの窓は開き、忠義の手袋には土が…。
一転して父への疑いを募らせていく孝秋。
「誰かの花」をめぐり繰り広げられる偽りと真実の数々。
それらが亡き兄の記憶と交差した時、孝秋が見つけたひとつの〈答え〉とは。
ポスター

誰かの花

  • カトウシンスケ 吉行和子 高橋長英 和田光沙 村上穂乃佳 篠原篤 太田琉星
    大石吾朗 テイ龍進 渡辺梓 加藤満 寉岡萌希 富岡英里子 堀春菜 笠松七海

  • 監督・脚本:奥田裕介
  • 撮影:野口高遠
  • 照明:高橋清隆
  • 録音:高島良太
  • 衣装:大友良介
  • ヘアメイク:ayadonald/大久保里奈
  • 制作:佐直輝尚
  • 助監督:松村慎也/小林尚希/高野悟志
  • 音楽:伴正人
  • 整音:東遼太郎
  • エクゼクティブプロデューサー:大石暢/加藤敦史/村岡高幸/梶原俊幸
  • プロデューサー:飯塚冬酒
  • 製作:横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画製作委員会
  • 宣伝・配給:GACHINKO Film

  • 2021年/アメリカンビスタ/5.1ch/115分

2021年12月18日(土)~12月24日(金)横浜シネマ・ジャック&ベティにて先行上映
2022年1月29日(土)より横浜シネマ・ジャック&ベティ、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開

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