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松本動監督新作短編『初色』上映会が11月3日渋谷で開催 映画祭での受賞が相次ぐ過去作も同時上映

 国内外の映画祭での受賞が続く気鋭の監督・松本動(まつもと・ゆるぐ)監督の新作短編『初色』(はついろ)の完成披露上映会が11月3日に渋谷ユーロライブで開催され、同作に加え松本監督の旧作が上映、出演者による舞台あいさつもおこなわれます。

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『初色』より

 松本動監督は、フリーの助監督として多くの作品に参加したのち監督業に専念。助監督時代より自主制作による短編を発表するほか、長編劇場用映画も発表、またコロナ禍の中でリモート撮影による長編制作やいち早く独自の感染防止ガイドラインを定めての映画制作をおこなうなど、精力的な活動をおこなっており、短編・長編ともに国内外の映画祭での上映や受賞が続いており、上映された映画祭は累計160以上、受賞数は50を越えています。

 今回上映される新作短編『初色』は、元小学校教師の女性とその元教え子たちを中心にいくつかの「初色≒初恋」を描く群像劇。
 今夏放送され話題となったドラマ「彼女はキレイだった」で小芝風花さん演じるヒロインの母親を演じた松田陽子さんが主演をつとめるのをはじめ、2001年生まれの新人・高間大暉さん、劇団「東京マハロ」団員で舞台で活躍する小野由香さんら、たしかな実力を持つ17人の俳優が集まり、17人の俳優に合わせて松本監督が当て書きで脚本を執筆するスタイルで制作された、予想外の展開を見せる短編となっています。

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『初色』より

『初色』ストーリー

元小学校教師の靖子と、その教え子で靖子に憧れを抱いていた毅。そして、初めて男性と付き合うことになり幸せな日々を 送る冬美。物語はこの3人を軸に、さまざまな『初色≒初恋』が描かれてゆくが、やがてその幸せな時に不穏な空気が流れは じめ、いつしか『初恋』はあらぬ方向へと急展開して行く。
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『初色』より

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松本動監督コメント

新作短編映画を創りたい。という私の欲求に賛同してくれた17名の役者たちを演者に迎えた新作「初色」が めでたく完成しました。その17名の勇姿を早く多くの方に観てもらいたくて、お披露目上映をイベントにして、 一日限定で一般公開します。ぜひ大きなスクリーンでご堪能下さい。
メインヴィジュアル

初色

  • 松田陽子 高間大暉 小野由香 柘植純一郎 空花 夏目かおる 飯田まさと 森亜沙奈 水村美咲 市原茉莉 古賀勇希 永尾宗大 笠居祐花 平岡ちか 堀拓海 宮下南舟 八尾康生

  • 製作・脚本・監督:松本動
  • 撮影:池田直矢
  • 撮影応援:鈴木靖之
  • 照明:舘野秀樹
  • 録音:西岡正巳
  • 音楽:桃井聖司

  • 2021年/FullHD & 4K/カラー/ステレオ/シネマスコープ/37分
  • ©松本動

 今回の上映会は18時開演のAプログラム、20時15分開演のBプログラムの2プログラム構成となっており、各プログラムで多数の受賞歴を誇る過去の松本監督作品が『初色』とともに上映されます。

 Aプログラムでは、ある父娘の再会を描き多くの映画祭で賞を獲得した『公衆電話』と、2020年の緊急事態宣言解除後に独自の感染防止ガイドラインを制定して撮影しパンデミック後の世界を描いた『パレット』の2作品が上映されます。

「公衆電話』あらすじ

アラサー女子・咲のスマホに、公衆電話から突然の着信がある。その相手は離れて暮らす父の静夫だった。久しぶりに再会 した似た者同士の不器用な二人―――。
そんな二人の想いが交差する、ごくごく普通の、ごくごくありふれた父娘の、どこにでもありそうな、一夜の小さな物語。

公衆電話

  • 菅井玲 入江崇史 貴玖代

  • 2018年/FullHD/カラー/ステレオ/シネマスコープ/16分
  • ©松本動

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『公衆電話』より

「パレット』あらすじ

2020年にパンデミックとなったCOVID-19は、あたかも終息したかの様に思えたが、強毒性と化し、ワクチンの耐性ウイルスへ と変貌した変異株が一気に拡大し、政府は東京のロックダウンを実施。外出規制が敷かれ、違反をすれば罰金か禁固刑が 科せられる事となった。そんな世紀末感漂う中、かつての生活を取り戻すため、ユートピアを目指して集まって来た者たちの、 儚くも切ない、小さな抵抗の記憶。

パレット

  • 本山勇賢 秋田ようこ 田中栄吾 みやたに 井之浦亮介 和田悠佑 清水杏樹 迎祐花 田村陸 杉谷玲奈

  • 2020年/DCP/白黒&カラー/ステレオ/シネマスコープ/22分
  • ©松本動

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『パレット』より

 Bプログラムでは、日独合作映画『UNDERWATER LOVE -おんなの河童-』(2011年/いまおかしんじ監督)主演の正木佐和さんや「ウルトラマンオーブ」「ウルトラマンZ」のジャグラー・蛇倉役で人気の青柳尊哉さんが出演する『ガチャガチャ/GACHA GACHA』と、Aプログラム上映『公衆電話』の父娘のその後を描く『カセットテープ』の2作品が上映。

『ガチャガチャ/GACHA GACHA』あらすじ

地味で冴えないアラフォー女子の星空(せいあ)は、社内でみんなの笑い者。 そんな星空の誕生日に、どストライクな男、健 斗が入社して来て、星空は一瞬の内に恋に落ちてしまう。その夜、帰宅する星空の前に現われた不気味な男にすすめられ、 『ドラマのヒロインになれる』というガチャガチャを試す。 すると一転、星空の運命が、思わぬ方向へと転がり出す...。

ガチャガチャ/GACHA GACHA

  • 正木佐和 青柳尊哉 針原滋 桜木梨奈 田中登志哉 平家秀樹 今吉祥子 花ヶ前浩一

  • 2016年/FullHD/カラー/ステレオ/シネマスコープ/12分
  • ©アルファセレクション

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『ガチャガチャ/GACHA GACHA』より

「カセットテープ』あらすじ

アラサー女子・咲の、恋と愛の物語。 恋人・彬から念願のプロポーズを受け、二人は一緒に父・静夫のもとを訪れるが...。 そんな父娘の心を、懐かしい音楽の詰まった想ひ出のカセットテープが、ゆっくりゆっくりと紡いでゆく。
ごくごく普通の、ごくごくありふれた父娘の、どこにでもありそうな、娘の結婚にまつわる、小さな小さな物語。

カセットテープ

  • 菅井玲 入江崇史 大迫一平 貴玖代 相馬有紀実 佐藤実乃莉 ハルキ堂バンド

  • 2019年/FullHD/カラー/ステレオ/シネマスコープ/23分
  • ©八王子日本閣

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『カセットテープ』より

 上映会は、観客が料金を0円から自由に決められる投げ銭制。予約優先入場となっており、現在イベント予約サイト・Peatix予約フォームで予約が受け付けられています。
 なお、今回の上映会では、いまだ新型コロナウイルス感染症の流行が予断を許さない状況であることを鑑み、感染防止対策を徹底しての開催となります。

 気鋭の監督の新作と世界の映画祭を席巻した作品群を一度に鑑賞できる今回の上映会。その幅広い作風にも注目です。

『初色』完成披露特別上映

  • 開催日:2021年11月3日(水・祝)
  • Aプログラム:17時45分開場・18時00分開演 『公衆電話』『パレット』『初色』
  • Bプログラム:20時00分開場・20時15分開演 『ガチャガチャ/GACHA GACHA』『カセットテープ』『初色』
  • 会場:ユーロライブ(渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)
  • 入場料:0円よりの投げ銭制(予約優先入場)
  • 予約:Peatix(https://hatsuiro.peatix.com)
  • 予約フォーム:https://bit.ly/3oAOL3T
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  • 【新型コロナ感染防止対策】
  • マスクの着用厳守
  • 入場時の手指消毒
  • 体温37.5℃以上の方、体調の優れない方の入場規制
  • 直近2週間以内に海外から帰国した方や、入国者との濃厚接 触がある方の入場規制
【『初色』予告編】

※記事初出時に上映イベントの開演時間について誤記載がありました。お詫びして訂正します。(10月22日修正)

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