コント赤信号の小宮孝泰さんが主演をつとめ、セクシー女優の川越ゆいさんがヒロインを演じる“艶笑コメディ”『桃源郷的娘』(2022年1月21日公開)の予告編と新たな場面写真、出演者コメントが解禁されました。
『桃源郷的娘』は、日活社員として働きつつニューシネマワークショップクリエイターコースと映画美学校脚本コースで映画作りを学んだ太田慶監督の監督第2作。
文豪・川端康成の小説「眠れる美女」をモチーフにしており、老境に入り男性機能を失った主人公が、偶然出会った眠ってばかりの若い女性への想いを募らせていく中での葛藤や悲哀、妄想と暴走がコミカルに描かれていきます。
主人公の老人を演じるのは太田監督の前作『狂える世界のためのレクイエム』(2015年)にも出演していた小宮孝泰さん。ヒロインの眠ってばかりの女性・桃子を浅草や大阪の劇場で踊り子としても活躍する川越ゆいさんが演じています。
解禁された予告編では、葛藤する主人公や気楽な生活を夢見るヒロインのほか、なぜか浮浪者である主人公に従う執事や、ヒロイン・桃子に近づく女将、老浮浪者が出会う無欲に憧れる青年といった個性的なキャラクターも登場。ただならぬ状況に置かれたような桃子の姿も映し出されていきます。
合わせて解禁された新たな場面写真は、主人公とヒロインが出会う公園のカットに加え、ヒロインが働くことになるお店での謎めいたカットも。
また、無欲に憧れガンジーを崇拝する青年・田村優夫を演じた永里健太朗さんと、ヒロイン・桃子が働くことになる店の女将・三浦律子を演じた三坂知絵子さんのコメントも解禁されました。
田村優夫役:永里健太朗さんコメント
この作品の台本を読んだ時、太田監督らしい作品だなと感じました。監督の映画や文学の知識量の凄さと、それを監督の頭の中で描く他にはない発想がまじり合い、この作品が生まれたんだなと。太田監督の1作目『狂える世界のためのレクイエム』にも出演させていただいたのですが、独特の描き方で驚き、終盤のシーンは出来上がってから更に驚きましたが、今作も他にはないアプローチで、演じていても楽しかったです。
田村という青年の変なところをやり過ぎず、日常感を醸し出しながら、監督のイメージする田村に近づけるよう意識しながら演じました。
太田監督が0から生み出し劇場公開まで尽力した唯一無二のロマンポルノ風コメディ映画、是非映画館でご覧ください!
『桃源郷的娘』より。永里健太朗さんが演じる青年・田村優夫
『桃源郷的娘』より。三坂知絵子さん演じる女将・三浦律子
鈴木清順監督や神代辰巳監督の往年の日活作品へのオマージュも織り込まれ太田監督の“日活愛”あふれる作品で、カナザワ映画祭2018「期待の新人監督』正式上映、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019で北海道知事賞受賞と、各地の映画祭で注目を集めてきた『桃源郷的娘』は、小宮康孝さん、川越ゆいさん、永里健太朗さん、三坂知絵子さんのほか、バラエティ番組で“カメレオン俳優”として話題のヘイデル龍生さんらが出演。2022年1月21日よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開されます。
『桃源郷的娘』あらすじ
老浮浪者が、公園のベンチで居眠りしている娘に恋をした。だが、浮浪者は既に男性機能を失っていて娘を抱くことが出来ない…。生涯の恋を叶えるために浮浪者が思いついた突拍子もないアイデアとは?そして「寝ているだけでお金持ちになってステキな彼氏が出来る」ことを夢見る「お気楽娘」を待ち受ける摩訶不思議な運命とは…?