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小宮孝泰さんが妄想爆発の老人を演じる太田慶監督の艶笑コメディ『桃源郷的娘』特報映像解禁

 主演にコント赤信号の小宮孝泰さん、ヒロインにセクシー女優の川越ゆいさんを迎えた太田慶監督の“艶笑コメディ”『桃源郷的娘』(2022年1月公開)の特報が解禁されました。

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『桃源郷的娘』より

 『桃源郷的娘』は、川端康成の小説「眠れる美女」をモチーフに、老いを迎えた男の妄想と暴走をコミカルに描いた中編作品。老境に差し掛かり男性機能を失った主人公の男性が、偶然出会った眠ってばかりの若い女性へ想いを募らせる中での悲哀と葛藤、さらに男の妄想が辿り着く先が描かれていきます。

 コント赤信号の一員としてお笑いの世界で長く活躍し『星屑の街』(2020年/杉山泰一監督)など俳優としての活動も活発な小宮孝泰さんが主人公の老人を演じ、浅草ロック座や大阪・東洋ショー劇場で踊り子としても活躍するセクシー女優の川越ゆいさんが主人公の“理想の女性”であるヒロインを演じます。

 メガホンをとったのは太田慶監督。日活社員として勤務する傍らニューシネマワークショップクリエイターコースと映画美学校脚本コースで映画作りを学び、映画美学校脚本コースで優秀作品に選ばれた脚本を自ら映画化した『狂える世界のためのレクイエム』(2015年)で監督デビュー。同作は2018年に劇場公開を果たしました。
 監督第2作となる『桃源郷的娘』は前作と同じく太田監督自身の脚本によるオリジナル作品で、日活のひとつの象徴ともいえる鈴木清順監督作品や神代辰巳監督作品へのオマージュも織り込まれた“日活愛”のあふれる作品となっています。
 また、主演の小宮さんは前作『狂える世界へのレクイエム』にも出演しており、2度目のタッグとなっています。

 共演には、主人公が出会う無欲に憧れる青年役に舞台の作・演出なども手掛ける永里健太朗さん、浮浪者である主人公になぜか従う男役にバラエティ番組の再現ドラマ出演で“カメレオン俳優”と話題のヘイデル龍生さん、ヒロインが働くことになる店の女将役でインディーズ映画にも多く出演する三坂知絵子さんと、個性的なキャストが揃ってました。

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『桃源郷的娘』より

 カナザワ映画祭2018「期待の新人監督』正式上映、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019で北海道知事賞受賞と、各地の映画祭で注目を集めてきた『桃源郷的娘』が、2022年1月21日よりアップリンク吉祥寺を皮切りにいよいよ公開。公開を前に、特報映像が解禁されました。
 特報では、主人公の男の意外な姿や、眠るヒロインの無防備な姿が映し出され、主人公がなにかを思いついたようなカットで終わるという、映画本編への期待を高める内容になっています。
 特報はYouTubeでご覧ください!→『桃源郷的娘』特報

 また、公開に向け、小宮孝泰さん、川越ゆいさん、太田慶監督はそれぞれ以下のようにコメントしています。(※太田監督のコメントは弊サイトでしか読めない独自のものです!)

小宮孝泰さんコメント

前作が観念的だったので、分かり易いエロとコメディの映画にしようよと私が提案したら、監督も同じ考えだったんだよね。
役柄的には年齢も偏屈な性格も自分に近いのでやり易かった。かなり無理なセリフがある場面は、監督からの俺に対する挑戦状なのだと思って、アドリブも含めて頑張った。
ゲリラ撮影ゆえに、ロケ地の公園から追い出されたり、素っ裸の川越ゆいちゃんを背負って誰もいない夜明け前の海岸を走ったり、時には気合の入ったカメラマンや照明さん達と言い争いになったりもしたけど、それこそが作品を良くしようという生きた現場なんだという実感があったのは確かだ。
何より、こんなくだらなくて駄目エッチな作品が、ゆうばり映画祭で北海道知事賞をもらえたことに脱帽、まさにギャグみたいだね。
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『桃源郷的娘』より。小宮孝泰さんが演じる主人公

川越ゆいさんコメント

「眠れる美女」という作品を知らなかったのですが、渡された台本を読んでとてもワクワクが止まりませんでした。現代で言えば薬を飲ませて寝た女とヤルという AV なども沢山あるけれど、ただやるだけではなくて、そこには主人公のたくさんの思いや願望や希望があって、そのお相手役をやらせていただけるなんてほんとに幸せ者だと思いました。撮影中もほんとに皆さん優しくて楽しかったです!
小宮さんが演技がほんとにお上手で、ほんとにこんな世界があったら同情してしまうだろうなぁって何度も思いました(笑)でも惚れた女とヤリたいっていう願望は失ってないその男心はかっこいいとも思えるなぁって!
たくさんの方にぜひ見て欲しい悲壮感とワクワクとドキドキとコメディが詰まった作品になってますので、ぜひぜひ劇場でご覧になっていただきたいです!
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『桃源郷的娘』より。川越ゆいさん演じるヒロイン

太田慶監督コメント

「老人が主人公の青春映画は可能か?」という考えが頭の中にありました。青春映画といえば10代・20代の若者が主人公と相場が決まっていますが、人生100年時代と言われる今、10代・20代の時間は人生の5分の1に過ぎません。残りの5分の4の時間で青春していると、周りからは変な目で見られます。「年相応の振る舞い」を求められ、自分でも自己規制してしまいます。しかし「俺だって青春したいんだよ」と思っている中高年は意外と多いのではないでしょうか。もちろん老人が主人公の青春映画はキラキラ映画にはなりません。かなりミジメでカッコ悪いことになります。しかし「ミジメでカッコ悪い」のもまた青春です。年相応の「分別」を捨てないことには「青春」には戻れません。現実世界では中高年が「青春する」のはリスクが大きいですが、映画の中では話は別です。ぜひリミッターを外して、小宮さん演じる主人公と共に「青春」を暴走してみてください。
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『桃源郷的娘』より。小宮孝泰さんが演じる主人公(左)と川越ゆいさん演じるヒロイン

 主人公のアナーキーな爆走ぶりを見事に表現した小宮さん、ヒロインの天然なお気楽ぶりを自然に具現化している川越さん、それぞれの演技も注目な『桃源郷的娘』は、2022年1月21日金曜日よりアップリンク吉祥寺ほか、全国順次公開されます。

『桃源郷的娘』あらすじ

老浮浪者が、公園のベンチで居眠りしている娘に恋をした。だが、浮浪者は既に男性機能を失っていて娘を抱くことが出来ない…。生涯の恋を叶えるために浮浪者が思いついた突拍子もないアイデアとは?そして「寝ているだけでお金持ちになってステキな彼氏が出来る」ことを夢見る「お気楽娘」を待ち受ける摩訶不思議な運命とは…?
ポスター

桃源郷的娘

  • 小宮孝泰 川越ゆい
    永里健太朗 ヘイデル龍生 三坂知絵子
    新納敏正 江端英久 鈴木宏侑 鈴木幸重 香川知恵子

  • 監督・脚本・編集:太田慶
  • 撮影:石山稔
  • 照明:小林敦
  • 録音:森元智典
  • 助監督:陳詩涵
  • 制作:島田薫
  • ヘアメイク:清水彩美
  • 音楽:真野勉
  • 宣伝デザイン:中村欽太郎
  • 配給・宣伝:アルミード

  • 2018年/カラー/16:9/57分

2022年1月21日(金)よりアップリンク吉祥寺 ほか全国順次公開

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