日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>酒井善三監督が送る42分の奇妙な世界『カウンセラー』3月19日よりユーロスペースでレイト公開

酒井善三監督が送る42分の奇妙な世界『カウンセラー』3月19日よりユーロスペースでレイト公開

 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021でSKIPシティアワードを受賞した42分の短編心理サスペンス『カウンセラー』(酒井善三監督)が3月19日より渋谷ユーロスペースで2週間レイトショー上映されることが決定し、新たな場面写真が解禁されました。

記事写真

『カウンセラー』より新たに解禁された場面写真。鈴木睦海さん演じる主人公の心理カウンセラー・倉田真美

記事写真

『カウンセラー』より新たに解禁された場面写真。西山真来さん演じる相談者の女性・吉高アケミ

 『カウンセラー』は、産休を間近に控えたカウンセラーの女性が、相談に訪れた女性の「妖怪が見えるんです」という話を聞くうちに、妄想へと囚われていくストーリー。

 映画美学校アクターズ・コース出身で酒井善三監督の過去作『RIP』(2018年)などに出演する鈴木睦海(すずき・むつみ)さんが女性カウンセラー・倉田真美を、『寝ても覚めても』(2018年/濱口竜介監督)や『れいこいるか』(2019年/いまおかしんじ監督)などに出演んする西山真来(にしやま・まき)さんが相談に訪れた女性・吉高アケミをそれぞれ演じ、ダブル主演。

 カウンセリングルームという限定された空間で繰り広げられる女優ふたりの緊張感あふれる演技と、どこか不穏さが漂う回想シーンによって、42分の短編ながら高い密度で観客の感情を静かに揺さぶる作品となっています。

記事写真

酒井善三監督

 2021年に開催されたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の国内コンペティション部門に出品され、同映画祭史上初となる短編作品でのSKIPシティアワードを受賞するなど高い評価を得ており、10月に下北沢トリウッドで公開されたのを皮切りに短編作品としては異例の単独劇場公開が日本各地で続いています。

 好評を受けて昨年12月にトリウッドで再上映されたのに続き、渋谷ユーロスペースでの東京再上映が発表されていましたが、このほど上映日程が決定。3月19日から2週間にわたりレイトショー上映されます。
 また、石川県の金沢シネモンドと大分県の別府ブルーバードほかでも上映日程調整中となっています。

 脚本・監督をつとめた酒井善三監督は映画美学校フィクション・コース出身で、『おもちゃを解放する』(2011年)『RIP』(2018年)『UTOPIA』(2019年)などの監督作を発表するほか、篠崎誠監督の『あれから』(2012年)で脚本、同じく篠崎監督の『SHARING』(2014年)では共同脚本と助監督をつとめるなど活躍。
 第19回東京フィルメックスでは新鋭監督のオリジナル企画を支援する新人監督賞準グランプリを受賞するなど、次代を担う監督として期待を集める監督のひとり。
 注目の新鋭監督が送る奇妙な感触の42分の怪奇譚、この機会にぜひご体験ください。

記事写真
記事写真
記事写真
記事写真
記事写真
記事写真
記事写真
記事写真
記事写真
記事写真

『カウンセラー』より新たに解禁された場面写真

『カウンセラー』あらすじ

ある心理相談室に勤める心理カウンセラー・倉田真美は、妊娠6ヶ月目で産休前最後の出勤日だった。
予定していた最後の相談者を見送ったあと、ある一人の女性・吉高アケミが予約なしでやってくる。
やむなく「相談内容だけでもお聞きしましょうか」と伝えた倉田に、アケミは「……妖怪が見えるんです」と語り始める。
謎めいた彼女の口から語られる暗い物語が、奇妙なことに聞いている倉田を妄想に駆り立て、不安の渦に堕としてゆく……。
キーヴィジュアル

カウンセラー

  • 鈴木睦海 西山真来
    田中陸 松本高士 平仁 亀田梨紗 蒲池貴範

  • 監督・脚本:酒井善三
  • 撮影:川口諒太郎
  • 照明:西山竜弘
  • 録音・音響:鈴木万理
  • 製作:百々保之

  • 配給宣伝:Druken Bird

  • 2021年/カラー/シネスコ/DCP/42分|PG-12

2022年3月19日(土)より渋谷ユーロスペースにて2週間レイトショー
金沢シネモンド、別府ブルーバードほか上映日程調整中

スポンサーリンク