ＡＫＢ48、ＮＭＢ48を経て女優として活躍する藤江れいなさんの主演作『いつかの、玄関たちと、』の配信開始を記念して３月12日よりシネマハウス大塚での上映が決定。藤江さん出演の関連作も上映され、初日には藤江さんの舞台あいさつがおこなわれます。

　２０１４年に公開された『いつかの、玄関たちと、』は、神奈川県の山あいの町を舞台に、高校卒業を控えた18歳の主人公・大塚あやめが、一度も会ったことのなかった姉との出会いなどを経験し戸惑いながらも進んでいく姿を通して“家族”や“故郷”を描いた物語。
　公開当時、ＡＫＢ48からＮＭＢ48へ移籍し活動していた藤江れいなさんが将来や周囲との関係に葛藤する主人公・あやめを演じて女優としての新たな一面を見せた作品となっています。
　『オードリー』（２０１０年）『See You』（２０１１年）『私たちは、』（２０１９年）など、ティーンエイジャーを描いた青春映画で定評のある勝又悠監督が脚本・監督をつとめ、橘麦さん、山村美智さん、木下ほうかさん、松原智恵子さんらが共演。２０１５年に逝去された名脇役・阿藤快さんも出演しています。

　劇場公開以降、現在に至るまで映像ソフト化されず“幻の作品”となっていた同作が２月より各映像配信プラットフォームで配信スタートしたのを記念して、３月12日土曜日より東京・豊島区のシネマハウス大塚で久々の劇場上映がおこなわれます。
　今回の上映にあたっては、同じく藤江さんと勝又監督のコンビによる同作のスピンオフ短編『ワールドオブザ体育館』も同時上映（※初日を除く）。大塚あやめの旅立ちをモノローグとどこか非現実的な映像で綴っていく不思議なタッチのこの短編はウェブ配信作品のため特別上映イベントなどでしかスクリーン上映されておらず、今回の劇場上映は貴重な機会となります。

　さらに、藤江さんと勝又監督が初めてタッグを組んだ２０１３年のオムニバス映画『放課後たち』も『いつかの、玄関たちと、』と日替わりで上映されます。

　『放課後たち』は、勝又監督のほか、劇団・絶対王様を主宰し舞台演出などでも活躍する笹木彰人監督、初長編『僕のいない学校』（２０１８年）が第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュで上映された日原進太郎監督、劇場長編『思春期ごっこ』（２０１４年）『恋愛奇譚集』（２０１７年）やミュージックビデオなどを手掛ける倉本雷大監督が参加し、４人の監督が１作ずつメガホンをとった４本の短編からなるオムニバス。
　勝又監督と藤江さんのコンビによる「Do you think about me?」には『いつかの、玄関たちと、』にも出演しているお笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲矢さんも出演しており、本作と『いつかの、玄関たちと、』と両方鑑賞することでより楽しむことができるでしょう。
　また、倉本雷大監督の「ロリータなんて」では本格デビュー前の広瀬すずさんが主演をつとめ、落合モトキさん演じる家庭教師の大学生に恋する中学生を演じているのも注目です。

　『いつかの、玄関たちと、』配信記念上映は、３月12日土曜日より18日金曜日まで、休映日の15日火曜日を除く連日19時より開催。
　12日土曜日、14日月曜日、17日木曜日が『いつかの、玄関たちと、』の上映、13日日曜日、16日水曜日、18日金曜日が『放課後たち』の上映と、それぞれ３日間ずつ日替わりで上映。12日の『いつかの、玄関たち、』上映時には藤江れいなさんが舞台あいさつをおこない、14日と17日には『ワールドオブザ体育館』が同時上映されます。

　卒業や旅立ち、青春を瑞々しく描いた作品が揃った、３月にふさわしい上映企画となっています。