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三重県の歴史ある祭を地元出身の監督が追った『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』5月公開

 三重県の多度町で南北朝時代から続く神事を地元出身の伊藤有紀監督が記録したドキュメンタリー『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』が5月28日より新宿K's cinemaにて公開されることが発表されました。

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『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』より

 『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』は、三重県桑名市にある人口約1万人の町・多度町に伝わる歴史ある祭「多度祭」(たどまつり)を題材としたドキュメンタリー。
 多度町の中心部にある神社・多度大社に奉納する神事として例年5月に開催されてきた多度祭は、町内の6地区から選ばれた馬と騎手が約2メートルの崖越えに挑む「上げ馬神事」をおこなう勇壮な祭で、その起源は暦応年間(西暦1338年から1342年)にまで遡り、元亀2年(1571年)に織田信長の軍勢により大社が焼失してから再建まで約30年間中断した以外は戦時中も一度も途絶えることなく続いてきたされています。

 多度町出身で映像制作の仕事に携わり、近年は100年以上続く町家の保存に奮闘する人々を追った『まちや紳士録』(2013年)や上方落語の重鎮・四代目桂福団治さんに密着した『人情噺の福団治』(2016年)とドキュメンタリー作品が劇場公開されてきた伊藤有紀(いとう・ゆうき)監督は、2016年より数年間にわたり伝統ある郷里の祭・多度祭を映像に収めてきました。
 その映像が2020年に1本の映画としてまとめ上げられたのが『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』です。

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『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』より

 2020年開催の門真国際映画祭2020ドキュメンタリー部門優秀作品賞受賞、同じく2020年にスペインで開催されたマドリッド・インディーフィルムフェスティバル(Madrid Indie Film Festival・MADRIFF)中編部門入賞などの高評価を得てきた『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』は、2021年に劇場公開に向けたクラウドファンディングを実施して多くの支援を獲得。2022年5月28日土曜日より東京・新宿のK's cinemaで公開されることが決定しました。上映は連日10時20分より。また劇場公開に先駆けて5月9日月曜日より16日日曜日までの1週間、東京日本橋にある三重県のアンテナショップ・三重テラスで多度祭の写真展がおこなわれます。

『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』劇場上映

  • 上映期間:2022年5月28日(土) より 連日10:20~
  • 会場:新宿K's cinema(〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目35-13 3F)
  • 料金:一般・大学・高校生 1500円/シニア・障がい者 1000円 ※公開前日の5月27日(金)まで1300円の特別鑑賞券を販売・公開期間中もウェブ予約で1400円に割引
  • 三重テラス(東京都中央区日本橋室町)にて5月9日(月)より15日(日)まで多度祭の写真展を開催

 数百年の間、途絶えることなく続いてきた多度祭は、新型コロナウイルス感染症流行により2020年と2021年は中止となり、2022年も中止が決定しています。
 伝統が途切れるなど、コロナ禍が世界に大きな影響を与える中、映画『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』は、ユニークな祭に情熱を注ぐ人々の姿を通して「人間ってこんなに凄いんだぜ、熱いんだぜ」(公式サイト掲載の伊藤監督コメントより抜粋)というメッセージを届けます。

【『おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-』予告編】
ポスター

おれらの多度祭 -小山地区・三年間の記録-

  • 監督・撮影・構成・編集・語り:伊藤有紀/li>
  • 宣伝・配給:オフィスアリガト/li>
  • 上映統括:多度ふるさと塾/li>
  • 後援:三重県

  • 2020年/カラー/60分

2022年5月28日(土)より 新宿K's cinemaにて上映

チラシ裏面はこちら

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